tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

いいとこあるじゃん

2018-08-01 21:42:45 | cinema

「ビリギャル」のひとコマ。好きなシーンの一つだ。
滑り止め入試の日の朝、雪で交通はマヒ。
「歩いてでも行くしかない」というさやかを、長男の野球英才教育のために買ったマイクロバスで父親が入試会場まで送る。
途中でスタックしている見知らぬ人の車を見て、彼はさやかに告げる。「絶対間に合わせるからお前は勉強でもしておけ」
長年続いた家族の溝で崩壊しまくった父と娘の関係が和解していく瞬間だ。

・・・実際に名古屋の人たちにはそんな印象がある。太平洋沿岸の田舎の底抜けに明るい性格。そして義理人情の深さ。そんな人ばかりじゃないんだろうけど、これまで付き合ってきた名古屋の人々にはそんな印象があるのだぎゃなも。
東北のど田舎で育ったぼくは、なにかと内省的。自分で自分の限界をつくってしまう。やってみる前から「ダメだよね」とか。ダメだった場合に備えて、言い訳ばかりを準備する。
その点、名古屋の人たちの「ブレのなさ」には感心してしまう。やはり天下人の地なんだぎゃ。

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落ち武者

2018-07-31 22:45:09 | cinema

友人から「Flying colors」という映画、観た方がいいそ。・・・絶対感動する(*‘ω‘ *)。
といわれて、探したDVD。あれっすね。日本語のタイトルで「ビリギャル」。
NHKの朝のTVドラマ「あまちゃん」に出ていた「落ち武者」の女の子の主演映画だ。
テレビを持ってないし、朝の連続TVドラマの時間帯はいつも電車の中。絶対観れるはずのない環境なのに、「落ち武者」のシーンだけは、なぜか生で観れた。
たぶん、出張先のホテルのテレビだったんだろうか。。。

塾講師・坪田信貴による著作「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」が原作。本でベストセラーになり、それのノンフィクション映画だ。
オバカなのに超ポジティブなさやかの一挙手一投足が最高に面白い。「さやか、ケーオーに行くことにした〜」「ケーオーって…どの慶応!?」
さらに、伊藤淳史演じる塾講師・坪田の「バカなところは否定せずに、良いところを見つけてそこを褒めて伸ばす」という指導スタイルにも惚れ惚れする。

大バカなブログで大恥かいても、「ウケた♪」と超前向きになるっきゃない。マジで見習いたい。
あの「落ち武者」の女の子も、表情豊かで、見た目も中身もどんどん変わっていく可能性を秘めたかわいい女の子を見事に演じてる。

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Hidden Figures

2017-06-23 21:42:35 | cinema

成田から乗り継ぎのクアラルンプールに向かう飛行機の中で観た映画。
アメリカの初期宇宙計画に参加した黒人女性たちを描いた映画だ。
Hidden Figuresっていうのは「隠された人たち」を意味する。
話はアメリカの1960年代の黒人女性たち。1960年代の有人宇宙飛行計画(マーキュリー計画、アポロ計画)が背景となっている。人類を宇宙に送り、安全に帰還させようとする計画。
実在の3人の黒人女性。彼女たちは計算手(コンピューター)だ。
物理学や天文学のデータの計算とかデータ管理をする人たちは「コンピューター」と呼ばれていた。マンハッタン計画において、リチャード・P・ファインマンの微分方程式の数値解の計算を行ったのは、多数の女性数学者の計算手たちだった。
今でいうコンピュータの概念ができるのは1940年代。真空管を使った初期のコンピュータは信頼性が低く、八進法版の機械式計算機によりコンピュータの計算結果の検算がなされた。
当時のラングレーのコンピュータルームには、数学の天才の女性たちがズラッと並んでいたわけだ。しかも、安い給料の関係からそのほとんどが黒人。

キャサリン・ジョンソンは、1961年のアラン・シェパード(Alan Shepard)による1961年フライトの弾道計算に、そして、1969年のジョン・グレン(John Glenn)の月に向かったアポロ11の弾道計算の確認で知られている。
NASAの前身の航空局があった南部・バージニア州には、人種隔離政策があった。だから、黒人はトイレも別。水飲み場も別。バスの座席も別。図書館も別。学校も別。黒人女性は、同じ黒人男性からもエンジニアをやることに差別されてた。
エンジニアとして、そこら中にあるいろんな差別の壁。その壁に何度もブチ当たりながらも、諦めないでその壁を壊し続ける。戦って裁判に訴えたり。壁をとぱらって・・・。

観ていて泣けて泣けてしょうがなかった。隣に座ったマレーシア人のレスラーみたいな体格の男が心配するほど。。
アメリカで当時、ロケットを無事に飛ばせたのは、この人たちがあってこそだった。最初にバカにしていた人たちや、追い出そうとしていた人たちも、彼女たちの実力を見て尊敬の念にかかれていく。。本当に泣かせる。




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ストレイト・ストーリー

2013-08-08 23:57:47 | cinema

 
 

アイオワ州の田舎町に娘と2人で暮らす73歳のアルヴィン・ストレイト。遠く離れた土地で暮らす彼の兄が倒れたと報される。
アルヴィンは兄と10年前にケンカ別れして以来、一度も顔を合わせていない。

年相応の不具合ばかりか、長年の不摂生が祟って、体中あちこちにガタが来ている。
杖なしでは思うように歩けない。車のライセンスも持ち合わせていない。
だが、兄と永遠に会えなくなってしまう前に、せめて一度でも兄を訪ね、つまらぬ仲違いを水に流したいと思ったのだ。
アルヴィンは、彼が唯一乗りこなせる芝刈りに使う時速8キロのトラクターで兄に会いに行くことを決意する。

ニューヨーク・タイムズに掲載されたトゥルー・ストーリー。1994年の夏のストレイト氏のJohn Deere(トラクター)旅の物語だ。
ニューヨーク・タイムズの元記事はこれ
http://www.nytimes.com/1994/08/25/us/brotherly-love-powers-a-lawn-mower-trek.html

「本気で願えば、いつかは心が通じる」
世の中がそんな奇麗事ではすまないことは知っている。
だが、思いは伝えなければ永遠に届かない。
そんな人生の綾を描いた作品。

たいていの場合に映画は思いを寄せる側から描く。だが、兄側から見たら、この話はどうなんだろう。
・・・突如襲った心筋梗塞。医師からはあと10年も生きられないと余命宣告。
人は自分の死を意識すると気弱になるものだ。そして、残された者たちを思いやるようになる。
「弟と仲直りしたい」
仲たがいの原因は、いつもほんの些細なことだ。60~70代の老兄弟。
お互いに頑固だから、他から見たらどうでもいいようなことを言い争い、そして、喧嘩別れになる。

・・・6週間も前に電話したのだ。
いつしか電話したことなぞ忘れたころ、家に向かって近所の大型トラクターに引かれた見知らぬちっぽけなトラクターがやってくる。
なんだろう?こんな夕飯時に。。
トラクターの運転席に目をやると、そこにはみすぼらしいなりをした老人が。
だがその老人にはみまちがえようがない面影がある。
・・・思わず目頭が熱くなる。心が震える。
弟だ。弟が訪ねてきたんだ。

10年ぶりに会う2人がする会話は
「あれで来たのか?」
「あれで来た」
これだけなんだろうなあ。旅のすべてをあの1966年製 John Deere 110が物語ってくれる。
http://www.imcdb.org/vehicle_36490-John-Deere-110-1966.html

Did you ride that thing all the way here to see me?
I did Lyle.



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パイの物語

2013-07-30 22:08:30 | cinema

 

先日、ネットのニュースを何気なく見ていて、台湾で不法残留となった39歳のチェコ籍の男性が、映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』を真似て筏を自作して日本への渡航を試み、海上を漂流中、台湾海巡隊に救出されたとのニュースが目に留まった。

せっぱ詰まった理由があるせよ、さまよえる人生を切り開こうともがくチェコ人の行動力に乾杯だ。

さて、ライフ・オブ・パイは、カナダの作家のヤン・マーテルがブッカー賞を受賞した小説「パイの物語」をアン・リー監督が映像化した作品。
「グリーン・デスティニー」、「ブロークバック・マウンテン」など、アン・リー監督のシネマトグラフィの美しさにぼくはとりこになってる。
この映画、ラストに驚愕のシーンがあり、多くの伏線やメタファーがちりばめられた上出来の作品だった。

ライフ・オブ・パイは救命ボートに取り残されたインドの青年とトラとの漂流の話だが、その漂流には多くの人が辿るであろう人生のドラマが象徴されている。
人生のドラマ。つまり、大人になったぼくらが生きてく上で必要なおとぎ話だ。
辛い経験、受け入れたくない事実、果たせなかった夢、数々の失敗。だれもが経験する陳腐な人生のストーリー。
どこにでもあるような陳腐な話を「おとぎ話」に変えていくのは、その人の生き方しだいだ。

写真を含め、良い芸術、良い映画は人に生きる力を与えてくれる。
非現実的な話や構図、図柄でも、その中に人生の真実があれば感動をよぶ。
大切なのは、人生を感動をもって生きていくことじゃまいか。
とか思うものの、この夏にハワイを目指して手製のいかだで漂流する気には な れ な い。
やぱ、虎がジャングルに入る時に振り返らなかったことが、悲しくて泣けてしまう。
・・・若さという荒ぶる魂との決別。世渡り上手にはなるが、何かへの情熱がうばわれてしまう。
だからこそ、おとぎ話が夢をぼくらにくれるのは確かだ。

 


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