tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

愛のお祭り

2017-03-31 21:16:56 | プチ放浪 都会編

ニューデリーの南約200km。ときどき、10頭ほどのヒツジの群れを引き連れたヒツジ飼いが路肩を通る高速道を約5時間のアグラは、タージ・マハルで知られる観光地。17世紀前半、ムガール帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが愛妃ムムターズ・マハルの死を悼み、22年の歳月をかけて造営したと伝えられる。
シャー・ジャハーン王は、ハーレムを築くこともなくムムターズ・マハルをいつもそばに置いた。純愛を貫いたふたりは、結婚生活約18年の間に14の子をもうけたという。
死に際してムムターズは、夫に新しい妃をめとらないことを約束させる。シャー・ジャハーンは妻を亡くした悲しみに一夜にして髭を白くし、1週間公の場所に姿を見せず、2年間宴を催すことはなかった。
あらゆる人材を集め、約20年の歳月と2万人の労働力を投入した妻のお墓、タージ・マハルの建設。このお墓の建設にあまりにも膨大なお金がかかったから、経済が悪化。王は息子によりアーグラ城の幽閉の憂き目に。本当に本当に好きだったんだろうなぁ。。せつないっすね。
近年のスモッグでかすむ青空にもかかわらず、白く輝く壮麗な大理石のイスラム建築は午前の日差しを浴びて今もなお輝いて見える。

3月の満月に行われるホーリーは、クリシュナ神や愛の神ラーダをまつるお祭り。
人々は尿を象徴する黄色、血の象徴の赤、田畑を象徴する緑など各色の色粉を準備。
日没から男女のグループに別れ、ファグアーと呼ばれる男女の愛情を表現する歌い、ホーリカー・ダーハと呼ばれる神話にちなんだ焚き火を燃やして悪霊を焼き、幸福を祈願。

帰りの空港で見かけた「カーマ・スートラ」。古代インドの性愛論書。しかも、一番目立つところでワゴン・セールしてる。思わず何事?と手に取ると、ヒンズー語で書かれた経典ではなく、想像するにオイル・オブ・ラブ。
男女の交合により体の眠っている器官を目覚めさせ、より高い精神世界へ昇華するための媚薬・・・のようだ。
インドは「愛」に満ちてる。


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はだしの人々

2017-03-30 22:03:56 | プチ放浪 都会編

通りの向こう佇んでいた子供たちから目が離せなかった。ほんの少しだけ勇気があったら、ぼくらを隔てているたった数メートルの幅の道路を横断し、言葉が通じなくても話しかけてたかもしれない。
文章にすればそれだけのことだ。その時心は、いろんな思いで乱れていた。
もう少し場数を踏んで居いれば、もう少しだけ勇気があれば。。

はじめてのインド旅行。旅に先立って、沢木 耕太郎の深夜特急も読み返していた。ベトナムやカンボジアを旅して、貧しい国の人々の暮らしぶりはわかってるつもりだった。
けれど、ストリートに住むはだしの子供たちを見て心が痛んだ。
挨拶の代わりに向けたレンズの先で、少女はほほえんでくれた。
インド国中をあげてのお祭りの日だった。

その時撮った写真は、ぼくにとってナショナル・ジオグラフィックの「アフガニスタンの少女」に匹敵するぐらい印象に残る写真となった。
旅人はインドでいろんなことを感じて、いろんな行動をする。
それでいいと思う。正しい旅の仕方なんてありはしないのだ。


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雪の久遠寺

2017-03-29 22:50:44 | プチ放浪 山道編

身延山。信仰の山。日蓮宗総本山久遠寺のある歴史と史跡に彩られた里。宿坊と呼ばれる宿泊設備のある寺が点在している。
数々の法難の後、佐渡へ流された日蓮が3年後、許されてやって来た身延。文永11年(1274)5月、信者の南部六郎実長の招きによる。
山頂へ結ぶロープウェイを降りると一面の雪景色。奥之院も雪に覆われている。
身延は雪はあまり降らない地域だそうだが、貴重な雪化粧。日蓮、手植えの杉の大木が見事だ。

寒さに震える枝垂桜を見たくて、ナンテンの生い茂る下道をたどる。
参拝客が少ない、雪の降りしきる音のみが聞こえるような久遠寺の境内にひとり身を置く。足先に伝わる板の間の冷たさに身も心も引き締まる。
氷雨に震えるしだれ桜のつぼみ。
この低気圧が抜ければ、一斉に開花するのだろう。


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雨畑の吊橋

2017-03-28 22:11:58 | プチ放浪 山道編

爆弾低気圧がもたらした3月の雪。なごり雪。
この日の雨畑のつり橋。山梨県南巨摩郡早川町の雨畑ダム中央部分にかかる対岸を結ぶ吊橋だ。
どこかの旅行会社が新たに開発した秘境。たちまちブームになって、ツアー客が押し寄せるちょっとした名勝に。
積雪で足を滑らせないようにと、近くの硯匠庵のご主人が橋の半分だけ除雪してくれていた。たぶん、途中から新雪に埋もれた橋板の写真をとの配慮なのだろう。
橋は、原始的なかずら橋がそれなりに補強された構造。何本ものワイヤー・ロープに渡した木が通路になっている。橋をつりさげている鉄のワイヤーは、錆びてる。橋の長さは120m。
足を滑らせても、手すりのワイヤーでなんとか落っこちずにすむのだろう。

橋の入り口には「危険につき、5人以上で一度に渡らないでください」との注意書。つり橋の強度設計としては、大人数が一気にわたると落ちるしかけになっているらしい。
橋を中ほどまで歩く。( ^ω^)・・・揺れる。。
晴れていれば真っ青な水面がフォトジェニックらしいが、墨絵のような雪景色もまたよい。
雨畑はすずりの名産地。
「玄晶石」と言われる粘板岩を加工した真石硯は、中国の端渓硯にも比肩し得る日本を代表する和硯のひとつ。明治期には90余軒のすずり工房があったが、時代と共に硯の文化は衰退していき、現在雨畑地区では「硯匠庵」1件のみで、職人も1人っきりだ。


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蜷川実花×すみだ水族館

2017-03-27 23:58:45 | 大島笑顔100プロジェクト



映像作品やアロマを駆使した万華鏡トンネルとクラゲ水槽が幻想的世界に。。
何度目かのコラボだけど、行くたびにうっとりと癒される。
毒々しいまでに異彩を放つ極彩色の花。夢のように美しく鮮やかな色彩で創り上げられた世界。それをバックに怪しげにうごめくクラゲたち。蛭川実花さんの感性がと見事なコラボになっている。
華やかさの陰にある暗部、移ろいゆくものへの感性。光と影。
刹那的な輝きが充満する生命の不思議さにも迫る創造性。やぱ、あの人はただもんじゃないですね。


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