tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

ジェーソン氏へ

2007-07-19 19:39:26 | 日記

先週の金曜日は13日だった。その日は、帰宅して某氏のブログを訪れた時にはじめて気づいた。
会社では、誰もその事実を教えてはくれなかった。なんということであろうか。私が、ジェーソンに襲われても良いと皆は思っているのだろうか。彼らの思惑通りには行かないのだ。私は、某氏にその事実を教わり、その夜は無事に過ごすことができた。もちろん、ベッドの片隅に金属バットを用意して寝たことは言うまでもない。某氏には深く感謝する次第である。

ところで、ジェーソン氏が日本人であるという疑惑があることを、皆さんはご存知であろうか?ジェーソン氏は、これほど昔から映画に出演しているにもかかわらず、だれもその素顔を見たものはいない。いつも、アイスホッケーのマスクで顔を隠しているのである。氏は、何故、顔を隠す必要があるのだろうか。推察するに、氏の顔を見れば、すぐに誰であるのかわかってしまう、つまり、非常に特徴的な顔であるのだろう。ネットで調べると、氏がマスクや布袋で素顔を隠しているのは、顔に先天的な奇形があるためとされている。しかしながら、そのような奇形を持った子供が出生したという記録は、ニュージャージー州ブレアーズタウンの『クリスタルレイク』周辺では見つからない。仮にそうした記録があれば、ジェーソン氏の出生の秘密が明らかになっていてもおかしくはないはずだ。
むしろ、もっと違った要因、例えば、ジェーソン氏はアメリカ人ではないなどの秘密があるように思えてならないのだ。
それを裏付ける証拠はある。ジェーソン氏は、これほどまでに映画に出演していながら、一度も誰かと会話したところを私は見たことがない。彼は極端な無口なのだろうか?いやそうではなく、彼が英語を話せないとするとつじつまが合う。彼は、マスクで顔を隠し、一言もしゃべらずに殺人を遂行していく。ひょっとしたらマスクをかぶるもう一つの理由は、彼が対人恐怖症であるからかもしれない。だから、彼が大勢の人々の前に出て行こうとしないのだろう。彼は非常にシャイで、人の前に素顔で出ると足がすくんで動けなくなってしまうに違いない。

ではなぜ、顔を隠すのがアイスホッケーのマスクなのか。アメリカ映画でよく出てくるゴム製のリンカーンやレーガン元大統領のマスクでも良いはずだ。この説明としては、このようなマスクをかぶれば、ジェーソン氏が間違えて銀行に強盗に行ってしまうかもしれないことがあげられる。身なりは人を作る(Fair feathers make fair fowls. Fine feathers make fine birds.)。男性が女性用の下着をつけていたら変態になるのは充分すぎる説明だ。
または、ひょっとしたら、ジェーソン氏はとんでもない暑がりなのかもしれない。もちろん、花粉用の大きなマスクとサングラスの組み合わせで顔を隠す手もある。しかし、調べたところ、花粉用のマスクを常用しているのは日本人だけのようだ。もし、これらをつけると、日本人であることを隠すことに基本的に失敗することになる。
しかも、氏の武器は銀行強盗に必須のマシンガンや拳銃ではなく、斧やチェーンソーなどといった接戦闘用の武器のみである。このような非力な武器では、銀行強盗しようにも、非常に高い確率で失敗に終わるであろう事が誰にでも明らかなことだ。
そして、なぜ氏が銃や弓矢などといった卑怯極まる飛び道具は使わないのか。これは、氏が銃社会で育っていないことを意味する。すなわち、銃の使い方を知らず、また、英語が苦手なため、銃のマニュアルを読むこともできないからであろう。

また、別の見方をすればジェーソン氏は孤独なハンターと言える。その昔、武士が卑劣な飛び道具の使用を嫌ったように、己の武術のみに頼る孤高の戦士なのだ。まぁ、タマには背後から不意討ちにすることもあるが、何しろ戦の最中なのだ。戦いに手段を選ばないのは、武士道において許された戦術・戦略の一つである。ジェイソン氏が戦略に長けた武勇者と呼ぶに足る人物であることに変わりはない。孤高の戦士。ジェイソン氏を形容するのに、それは最もふさわしい言葉である。そして、彼の神出鬼没の行動は、彼が忍者道を深く極めた武勇者であることを明確に物語っている。氏がその昔、アイスホッケーのマスクをかぶる前は、黒頭巾の代わりにズダブクロをかぶっていたことも容易にうなづける。

対人恐怖症でありながら単身アメリカに渡り、英語ができないにもかかわらず、アメリカ人に積極的に武術を伝授しようと映画出演を続けるジェイソン氏に、私は心からの賞賛を捧げたい。とくに私を含めて対人恐怖症に悩む人間は多く、懸命に自分の病気を克服しようとするジェーソン氏の勇姿には、大いなる勇気を与えてもらえる気がする。彼の映画を見る度に、彼に会って感謝をしたい気持ちがこみ上げてくるのだ。もっとも、純朴でシャイな彼にこんなことを言うとホッケー・マスクの下で赤面するかもしれないが......。
ジェーソン氏よ。あなたは日本人だと私はここで断言する。もし、違うというのなら、コメントに英語で反論を寄せて欲しい。
そして、ここまで書いて、私は自分が犯したとんでもない間違いに気がついた。氏の名前はソン・ジエイ。孫次英だ。彼は中国の人だったんだ。
中国語で挨拶はなんだたっけ。

「我的大歓迎孫次英」でいいんだっけ。これから私は、氏が襲って来た時に備えて中国語を勉強しようと思う。