tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

屋久島 ヤクザル

2009-11-30 23:12:27 | プチ放浪 山道編
 
 
 
 

【撮影地】鹿児島県熊毛郡上屋久町白谷(屋久島自然休養林)(2009.11月撮影)
Copyrights© 2005-2009 TETUJIN
all rights reserved.

山のふもとでは、ヤマボウシやアズキナシなどの実がいたるところにたわわに実っていて、その実を食べるヤクザルの姿をよく見かけた。
屋久島は、「人2万、シカ2万、サル2万」といわれるように、人とシカとサルの島だ。本州ではポピュラーなキツネやウサギ、リス、クマといった動物は棲んでいない。
屋久島のヤクシカ、ヤクザルは、ともに、日本シカ、日本サルの亜種なのだが、両者とも本土のものより小形であることが特徴だ。
ヤクザルは主に、木の実、若芽、キノコ、昆虫、ミミズなどを好んで食べる。大概は人を見かけると逃げるのだが、一部の地域では過去に餌付けをしたいきさつがあり、人や車を見ると近寄り、餌をねだったり追いかけたりする。

特に観光客の場合は、サルが車のボンネットに乗ってくれば、餌で誘導してサルを車から降ろそうとする。だから、サルは車にのればエサをもらえると知って悪循環が続く。
このまま行けば、屋久島のサルたちも、下北半島のニホンザルと同じく行政の安楽死処分という道を辿らざるを得なくなるのだろう。
人に慣れたサルは、屋久島の名産品のポンカンやタンカンの畑に侵入するようになる。実際、今の時期は、農道にポンカンの皮が散らばっていたりする。
農作物の被害が深刻化すれば、猿害対策として駆除をせざるを得なくなる。サルたちに、危機が迫っているのだ。
悲しいのは、サルは畑を荒らすのが悪い事だと知らないのに、罪の意識がないのに、原因を作った人間の手で駆除される事。
「自然と共存共栄」というのだが、その難しさを感じざるを得ない。


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北鎌倉 薄紅葉

2009-11-29 22:25:23 | 古都 鎌倉

 
 
 
 

11月中旬の週末。決意を元に、北鎌倉に行った。
人が込み合うこの時期に北鎌倉に足を向けたのは、今年は覚悟を決めて鎌倉の紅葉を見届けようと思ったからだ。紅葉が始まる11月中旬から、見ごろの12月初旬まで、心行くまで見てやろうと決意した。ある意味、無謀なことに挑戦するつもりだったのかもしれない。
・・・やはり無謀だった。北鎌倉の駅に着いた途端、めげそうになった。人が多すぎた。ホームからなかなか外に出られない。それにもかかわらず、周りを見回すとほとんど紅葉している様子はない。

それでも、人波に続いて駅のすぐ傍の円覚寺に入ってみる。境内はところどころ紅葉した木もあるものの、紅葉狩りというにはまだ早い感じだ。
色づき始めといったところ。
人の流れに沿って奥の方まで行くと、正続院のところで立ち入り禁止になっていて、そこでみんな引き返している。
門の中は庭になっていて、誰もいない。どの棟かわからないが、読経の声が聞こえた。
その奥に野の花で有名な黄梅庵(院)という庵がある。足利氏が夢想国師の塔所として建立したものだ。
庭には木彫りの千手観音があり、門の近くにはハクロウヤナギが植えられていた。もう花はなく、コムラサキなどの木の実がなっていた。
木の傍らで、鎌倉の寺をまわっているといつものように偶然に出会ってしまう女性が熱心に写真を撮っていた。


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大沼公園 冬の散歩道

2009-11-28 23:24:23 | プチ放浪 山道編

 
 
 
 

【撮影地】北海道亀田郡七飯町字大沼(大沼公園)(2009.11月撮影)
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あっという間に落ち葉の絨毯の季節。大沼湖では、もうわかさぎ漁がはじまっているのだろう。
大沼は、駒ケ岳の噴火で流れ出た泥流により川がせき止められて出来た周囲24kmの堰止湖だ。大沼には大小さまざまな126個の島があり、島を結んだ橋が散策路として整備されている。
あたりの林の中は紅葉が終わり、降り積もった落ち葉がまるで絨毯のように遊歩道を覆い尽くしていた。いよいよ本格的な冬が到来する。

発達した低気圧の影響で東北・北海道は荒れた天気。灰色の雨雲が上空を覆っている。こんな空を見るとサイモン&ガーファンクルのメロディが心に浮かんでくる。
And look around, leaves are brown now and the sky is a hazy shade of winter.
(あたりを見まわせば木の葉は茶色に変わり空はどんよりとした冬の影にかすんでいる)

この日、冷たい雨の公園内を散歩するのは、中国からの団体旅行の人々だけだった。公園ですれ違った夫婦に唯一知っている中国語で挨拶すると、驚いたように挨拶が返ってきた。
冬の北海道は、旅行者を結びつけるなにかがある。函館への帰りの特急を待つ駅の待合室では、今風なファッションを見につけた若い中国の女性添乗員に導かれた20名ほどの彼らと一緒だった。行儀よく、女性添乗員の言うことに従って行動していく。

これから訪れる厳しい冬。木々たちはじっとこらえて春を待つ。


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屋久島 大自然と向き合ういなか暮らし

2009-11-26 23:01:04 | プチ放浪 山道編

 
 
 
 

【撮影地】鹿児島県熊毛郡上屋久町白谷(屋久島自然休養林)(2009.11月撮影)
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小さい頃は、それこそ野や山を駆け巡り、昆虫と見れば片っ端から捕まえて遊んでいた。それが、住んでいた家の周りの宅地化が進み、露出する地面がほとんどない、コンクリート砂漠に変わり果ててからは、虫たちとはほとんど縁がなくなってしまった。
10年ほど前、海水浴で行った富津岬の静かな民宿で、隣り合わせた若い男女のグループの深夜の悲鳴・・・彼らの部屋にムカデが出たらしい。深夜にもかかわらず宿を出て行くなどと大騒ぎをしていた。
だから、都会人はよ・・・などと思ってはいたものの、布団のそばで「カサッ」と音がしようものなら、ビビッて音の正体を確かめて・・・結局、眠れずに朝を迎えてしまった。
ムカデにかぎらず、ヤスデやダイバーのお友達・フナ虫など節足動物は、ご無沙汰していたらすっかり苦手になってしまっていた。

屋久島での豊かな自然の中での暮らし。当然のことながら、そこには、こうした節足動物・唇脚綱や節足動物・倍脚綱、つまり、頭に続く胴節に脚が一対ずつあり、種類によって、15対30本から177対354本の生物から、頭に続く前部の三胴節には各一対の脚、第四胴節から二対ずつの脚が生えている生物との共生が待ち受けている。
もちろん、これらを餌にするヤモリやねずみ、そしてそれを食う蛇なども。。

海の中では、絶対にコイツと共生できないと思わせるものは、せいぜい、環形動物門多毛綱に属するゴカイやクモヒトデぐらいなものだろう。しょせん、海の中は、ひと時のレジャー。こいつらに取り囲まれでも、逃げ出せばそれで済む。
だが、生活空間での邂逅はそうも行かない。たとえば、ムカデは「狭い」、「暗い」、「じめじめ」、「餌がある」の4つの環境を好むのだが、家の中にこの4つの環境を作らなくとも家の周囲にいるムカデが家屋の中に迷い込んでくるのだ。
また、民家の庭先はいたるところ黄色に黒と赤のジョロウグモの巣だらけで、高層の集合住宅のようにたくさんの巣が横にも上下にも連続していて張られている。
梅雨の時期には、街灯に恐ろしい程の数でシロアリの大群が舞う。
こうした不快害虫を一方的に排除する事だけでは、物事は解決しやしない。共存、共栄がいかに難しいか、考えさせられる。

見た目が悪いだけで、忌み嫌われる。気の毒な、かわいそうな、小さな生物たち。
病気を流行らせるわけでもない、屋内に生息するゴキブリ・クモ・その他不快害虫を食べてるだけなのに。・・・どうしてそんなに嫌うんだろう。
「大自然と向き合ういなか暮らし」。悩ましい。。


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屋久島 ナイト・ウォッチング

2009-11-25 23:14:12 | プチ放浪 山道編

 
 
 
 

【撮影地】鹿児島県熊毛郡上屋久町白谷(屋久島自然休養林)(2009.11月撮影)
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屋久島でやってみたいことの一つに、ナイト・ウォッチングがある。前回の屋久島で、ウミガメの産卵を見に行った帰り、望月氏が捕まえて見せてくれた一匹のホタル。
淡い緑色の光が強くなったり弱くなったり。その不思議な光に見とれていた。屋久島では、5月中旬になると、無数のゲンジボタルが飛び交うのが見られるそうだ。
見上げた星空。よく晴れた夜空を見上げると、やけに星の数が多いのが印象的だった。昼間とは違う、夜の屋久島。
いつか、月明かりを頼りに滝めぐりや、星空の下での海中温泉入浴などをしてみたいと思っている。

今回の訪問では、残念ながら夜間に動き回るための車を手配できなかったので、宿の近場で探索は終わってしまった。
宿のそばのスナック。。店に入ると薄暗く、おばちゃんが塩茹でのカメノテ(地元の人は鬼のつめとも言うらしい)のつまみとお絞りを出してくれた。
カラオケスナックなのだろうか、いきなりマイクと曲本を渡される。
地元の飲み客とともに、採点つきカラオケを歌う。点数を自己採点して当たれば三岳1本無料。
こうなれば、大の苦手なカラオケでも歌うしかない。旅の恥は掻き捨て。三岳がかかっている。

カラオケの合間に地元の人たちが言っていたのだが、シカが里に出てきて農作物を荒らすようである。シカの有害駆除をするというのが恒例になっているようで、シカをしとめたらその肉などを猟友会仲間でこっそりと分配するとのこと。
・・・おまけに、運がよければウミガメの卵も回って来るらしい。
もちろん、スープにして飲んで、
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
と問うたという話では断じてない。

産み落とされた絶滅危惧種のウミガメ卵。親ガメになって産卵に戻ってくる確率は1万分の1以下なのだが、つまんないことは言っこなし。
日本人が鯨を食べるのも立派な食文化だ。その土地の食文化を尊重すべし。
ついでに日本人は、イナゴや蜂の子、サザムシ(カゲロウの幼虫)を貴重な蛋白源として食べていたのだ。

ということで、来年6月に「2010年6月、屋久島の森に包まれようツアー\(^ー^)/」の企画が下田ダイバーズで立ち上がる予定なのだが、
前岡さん。ナイト・ツアーのプランもぜひ・・・。


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