tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

桜狂い@小石川後楽園

2018-03-31 20:57:49 | 日記

春はとく過ぎゆく せめて今宵一夜を・・・

ソメイヨシノよりも1週間早く咲き始めるしだれ桜。ここの桜は樹齢60年程度。しだれ桜の長く垂れ下がった枝いっぱいに咲く可憐な花は魅惑的。
そのピンク色の花は青空に咲きほこれば、観る人みな「かわいい~」と絶賛する。
今年も多くの人によりそい、その心を魅了するサクラだ。
♪桜色舞うころ 若葉色萌ゆれば 想いあふれて


桜狂い@浅草伝法院

2018-03-30 21:16:57 | 日記

今年の桜の開花は平年より9日、去年より4日早く、1953年以来3番目の早い開花だそうだ。
国営放送では、地球温暖化の心配をし、温暖化が進めば花芽の休眠打破の働きが損なわれて開花しないのではと告げてくる。桜の開花には冬の寒さも大切らしい。

春先。春眠暁を覚えずかどうかはわからないが、眠い目をこすりながら布団を抜け出して早朝の花見。目覚めが悪いままシャッターを切っていてもなかなか撮影が進まずない。

きっと、桜のそうなんだろうな。目覚めが悪く寝ぼけた状態では休眠を打破できず、暖かくなっても花芽の成長が進まないのだろう。

さて、浅草は伝法院のしだれ桜。満開。
「江戸」と現代「東京」のコラボレーション。
♪桜色舞うころ 抑えきれぬ胸に立ち尽くしていた


溶岩フェチ

2018-03-29 21:54:02 | 大島笑顔100プロジェクト

石をこよなく愛する人がいる。いつだったか、その人が南米を旅行してて、空港で荷物が重量オーバーで止められたとか。
グランドアテンダントが冗談でトランクには石でも詰めてるんじゃないかと聞いてきたらしいのだが、実際、彼のトランクは旅先のあちこちで拾った石だらけ。
泣く泣く半分の石を空港に捨ててきたんだそうだ。

たしかに、石は何億年の前に地球の奥深くで生まれ、気が遠くなるような年月を経て、なんの偶然か地上にひょっこりと来たものだ。氷河に運ばれ急峻を転がり落ちて、怒涛の急流に飲み込まれ、いく年もいく年もその身を削られてやってきた。あるいは強い日差しにあぶられて、夜は凍てつく寒さに縮んで砕け散った片割れかもしれない。ぼくらの知らない世界を覗きてきたのだ。

ジオガイドの彼女は溶岩フェチ。なんで溶岩なのか。やはり趣味は説明不可だ。
一緒した三原山トレッキングの途中でモグモグタイム。天辺から吹き降ろす強い風を避けて、(彼女の大好きな)溶岩の影に座る。

「クイズです。どれが溶岩でしょうか?」

エクアドル産の豆をドリップしたあったかいコーヒーをサーモスから淹れながら、彼女お手製の石ころ状にかたどったクッキーをご馳走してくれる。
クッキーは溶岩を模してココアで黒褐色に、ところどころクラッシュしたナッツでさらに溶岩らしさをつけ足してある。

「これでしょ!」

テレビの番組なんかでの、本当は全部食べられるクッキーだというオチだろうと思いこんでかじったクッキーは本物の溶岩だった。
・・・ったく、溶岩フェチのすることは説明不可。

ちなみに、本物(?)のクッキーの方は、風味豊かで甘さも上等。大島の牛乳せんべいのような味。大島の観光土産として店に出せば人気商品になりそうなクッキーだった。また食べたいなあ。


無事帰還

2018-03-28 23:40:36 | 大島笑顔100プロジェクト

前回、旅先でドローンを飛ばした時に、前方へは飛ばせるもののモニターにアラーム出て後ろ向きに飛べない症状がでていた。
原因は不明。それが再発するかのテスト飛行を兼ねて、三原山の外輪山から上空へテイクオフ。飛行方向に制限がある症状は同じだった。
さらに間が悪いことに、飛ばしている間に三原山おろしの北風が強くなり出し、ドローンが前方上空で立ち往生してしまった。

あせって遥か彼方上空のドローンを見上げながら、なんとか機体を帰還させようともがいてたら、ジオガイドの局長さんが

「帰ってくると信じてあげれば帰ってくるわよ」

理屈では前にしか行かれないのだから、前後の向きを変えて北上すれば帰ってこれるはず。しかし、強い北風がその前進を阻む。
一時はバッテリーが尽きて山中に墜落した機体捜索を覚悟してたものの、彼女の言葉に励まされた。
蝶々が飛ぶ速度よりも遅く、よれよれになりながらも、なんとかハンドキャッチできるところまで機体が帰還。そして無事に機体を回収。常に心がポジティブな下町生まれの彼女の一言に救われた一日。島で暮らせば、自然と心が前向きになってくのかもしれない。


美女落としの崖

2018-03-27 22:32:44 | プチ放浪 山道編



誰も撮ったことのない大島の風景をとのぼくのリクエストに応えて、ジオガイドの局長さんが案内してくれたのは、三原山火口の南西部にある赤茶けた溶岩の三原キャニオン(赤ダレ)。
テレビで紹介されて脚光を浴びつつあるスポットで、地元の人もその存在を知る人は少ない場所。
大島写真倶楽部主催の第2回写真展でも著名ジオガイド氏の写真で展覧されており、確かに酸化して赤くなった溶岩の丘が海に向かってせり出している印象的な場所だ。
局長さんが言うには、夕日の頃に写真を撮れば赤いキャニオンはさらに赤みを帯び、エアーズロックにも劣らない非日常的な風景になるだろうとのこと。

局長さんは、前人未踏のそのキャニオンを降り、下から崖をあおって写真を撮りましょうと提案する。上から見ると足がすくむ絶壁の崖。下へ降りられそうなルートは、やぶを突っ切って絶壁を大きく迂回するか、噴火の際に吹きあがったスコリアの斜面を滑り降りるかだ。
局長さんの選択は、キョンさえも通ったことがないだろう鹿落としの急斜面を滑り落ちるルートだった。ちなみに、三原山は富士箱根伊豆国立公園の一部。崖に生えている植物一本すら、引き抜いてはならない。
・・・ということで、スコリアの急斜面を転がりつつ滑降する彼女。まさに美女落としの崖。ぼくはと言えば、カメラを片手にしていたことで、少しは安定しているハチジョウイタドリにすがりながら降下。ふたりとも無事に崖下まで到着。。

このアングルでの写真は、だれも見たことがないだろう。自画自賛しているのだが、冷静に写真を見直せばかなりマニアック。よっぽどの大島好きか、溶岩好きでなければ見向きもされないかもしれない。
ちなみに帰りのルートは降下に手こずったスコリア地帯を避け、三原山に向かって右の岩場ルート。こちらは岩が安定しているから登りやすい。こうして三原キャニオンの登山ルートを開拓。ひょっとしたら今後、新たな人気トレッキング・コースになるかも。
ということで、スコリアの沢下り、岩場のクライミングに続き、絶壁のボルダリング。翌日は見事に全身が筋肉痛に。。