tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

思い出のまま変わらない町、山手

2009-10-29 22:34:27 | 港町 YOKOHAMA

 
 
 
 

【撮影地】横浜市中区山手町(2009.10月撮影)
Copyrights© 2005-2009 TETUJIN
all rights reserved.

港の見える丘公園から山手本通りに沿って外人墓地を過ぎると、元町公園の西洋館が3棟ある。もっとも大きいのはイギリス人貿易商のB.Rべリック氏の邸宅。
その隣には絹糸貿易商エリスマン氏の私邸。そして、かつてはイギリス総領事公邸として使用されていた『イギリス館』
この時期の洋館は、窓にも部屋にもいろいろな種類のカボチャに目・鼻・口をくり抜いた顔ランタンや、蝙蝠、箒に跨がった魔女の飾りなどが並んでいた。

西洋館が立ち並ぶ山手地区は、横浜開港から8年後の1867年、横浜に居留する外国人向けに開放された。しかし1923年の関東大震災で一度は壊滅状態となった。
横浜港の貿易が拡大するなか、大正末期から昭和初期にかけて山手地区は、日本初のビール醸造工場、テニス発祥の地となりつつ外国人居住の地としてよみがえってきた。現在も教会や女学校が多数あり、美しい住宅街、文教地区として町の外観を成している。

毎年、秋が深まるこの時期に、どうしてもこの一角に足をはこんでしまう。
ぼくにとって、思い出のまま変わらない町、山手。。

 
気に入った写真や記事がありましたら応援のクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへ
にほんブログ村

日光いろは坂 紅葉ドライブ

2009-10-28 22:51:33 | プチ放浪 山道編

 
 
 
 

【撮影地】栃木県日光市(いろは坂)(2009.10月撮影)
Copyrights© 2005-2009 TETUJIN
all rights reserved.

関東を代表する紅葉景勝ドライブルート。紅葉のいろは坂。
標高差があるので、山肌の色合いが微妙に変化する。このさまざまな赤~茶色のグラデーションは、日本の素朴なヤキモノのイメージを思いださせる。

益子の代表的な柿釉を使ったやきものがある。鉄を主成分とする釉薬の一種で、酸化炎で焼成することにより、柿色に発色させたものだ。
この柿釉は緑から茶色への見事なグラデーションを形成し、一輪挿しなど花器だけでも、インテリアとして部屋の片隅に飾るとほっとするような雰囲気を演出してくれる。

日本のやきものの赤色は、17世紀後半の有田で世界的な陶磁器の生産地として有名な中国の景徳鎮に倣って作り出されたものだ。
その昔、なにかに柿右衛門が夕日に輝く柿の赤を見て、何とかこの色を磁器の上に実現したいと試行錯誤をして遂に実現したと書いてあったと思うが、どうもこの話は工夫奨励のための創作美談らしい。

秀吉の朝鮮出兵の際多くの藩が陶工を日本に連れて来た。
当時、世界唯一の白磁の産地は中国の景徳鎮であった。有田でもそれに倣って藍色のコバルト系の釉薬で単色の図柄を白磁に描いた。
1640年頃、日本で色付が出来るようになったのだが、中国から欧州への磁器輸出が明から清に変わった混乱で途切れ、オランダ東印度会社は1659年から伊万里焼を大量に買い付け、それまでの「景徳鎮(ケイトクチン)」に変わって「伊万里(イマリ)」が欧州で有名になった。
伊万里焼は有田焼と同義だ。佐賀県有田町を中心とする地域の磁器が伊万里港から出荷されたため伊万里焼と呼ばれたのだ。

「見わたせば 花も紅葉もなかりけり 浦のとまやの秋の夕ぐれ」(藤原定家)
花や紅葉の世界から自宅に帰り着けば、何の彩りもない粗末なひと部屋がある。

 
気に入った写真や記事がありましたら応援のクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへ
にほんブログ村

一人のカメラマンがいた。

2009-10-27 22:31:47 | プチ放浪 山道編

 
 
 
 

【撮影地】栃木県日光市(小田代が原)(2009.10月撮影)
Copyrights© 2005-2009 TETUJIN
all rights reserved.

秋深い奥日光小田代ケ原の湿原。もう冬支度に入る。
一人のカメラマンがいた。ずっと、その木だけを取り続けた写真家だった。写真家は、故 有田洋氏。
高度成長時代の幕開け。昭和45年に過度の疲労と倦怠に悩まされていた有田氏は、自殺するつもりで12月下旬の奥日光・小田代ヶ原をさ迷い歩く。
目にしたのは雪原の中央にポツンと立つ一本のシラカバだった。
シラカバは風にしなって耐えていた。何度も何度も、しなって体を持ち上げようとしていた。

シラカバを見ていて、生きることの大切さを知った彼は、それ以来、そのシラカバを「彼女」と呼び、ずっとその一本の樹だけを撮りつづけてきた。
昭和50年に最初の個展を開催、55年に2度目の個展を開く。
反響は全国に轟いた。小田代ヶ原のシラカバが一躍、アマチュアカメラマンのターゲットになってしまった。
氏は生前、多くのハイカーで荒廃していく小田代ケ原の湿原を嘆いていた。

僕も週末にどっと押し寄せるアマチュアカメラマンの一人。だが、小田代ケ原だけじゃなくて、どの世界にも、都会にも、僕らの周りにも、貴婦人はきっといる。
自分だけの貴婦人を見つけ出して、それを静かに見つめていたい。

気に入った写真や記事がありましたら応援のクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへ
にほんブログ村 

ハローハロウィンパンプキンパレード

2009-10-26 21:01:00 | プチ放浪 都会編

 
 
 
 

【撮影地】東京都渋谷区神宮前(表参道)(2009.10月撮影)
Copyrights© 2005-2009 TETUJIN
all rights reserved.

この日の表参道は 可愛い仮装の子供達でいっぱいだった。
見るからに楽しそう。そして、仮装へのこだわりが凄い。パレードの後半になれば、どこからこんなにたくさんの人が、仮装して出てくるのだろうと素朴な疑問がわきでるほどの人数。
異様な人出。
今のシーズンは色んなところでハロウィンパレードをしている。・・・川崎のラチッタとか。。
年々規模が大きくなっててお祭りとして認識もされてきた。

この原宿のパレード。日本が誇る妖怪キャラクターたちも参加するし、パレードをサンバチームが先導する。
子どものためというより、むしろ大人がはりきりまくりのイベントだった。

気に入った写真や記事がありましたら応援のクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへ
にほんブログ村

円窓の先に

2009-10-21 22:57:45 | 古都 鎌倉

 
 

【撮影地】鎌倉市山ノ内189(明月院(めいげついん))(2009.9月撮影)
Copyrights© 2005-2009 TETUJIN
all rights reserved.

明月院の境内には、北条時頼の墓所と時頼廟がある。
山門をくぐり方丈へ向かうと、枯山水の庭園があり、方丈の開かれた和室には円窓。その先はまさに和の世界。
この和室ではお茶とお菓子をいただけるらしい。しかもそのお茶代(300円)はユネスコへ寄付されるという。


気に入った写真や記事がありましたら応援のクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへ
にほんブログ村