tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

無理が通れば道理引っ込む

2021-05-31 17:47:03 | bad news

PCR検査は一度陽性になるとその後、20日間程度、陽性に出続ける。一方、WHO(世界保健機関)は、「発症日より10日間(無症状の場合には検査日より10日間)経過し、かつ症状軽快後72時間以上経過した場合」にもう感染力がないと判断し、隔離解除の基準となっている。

現在、日本でコロナに感染し退院した人は約67万人。この中で「PCR検査で陽性」となる人は、相当数にいるにちがいない。
こうした人たちは、当然のことながら「会場観戦」はできないことになる。言ってみれば国による差別だ。前もって支払ってある「チケット代」は返金にはならないだろう。

参加する選手たちには「毎日PCR検査」は行われるとして、「陽性」になったらどうするんだろう。どこかの病院に隔離することになろうが、病床のかくほはできるんだろうか?
濃厚接触者たちは、宿舎に監禁となり、毎日、PCR検査となる。競技どころの話ではなかろう。
もう開催に対してコメントする気力すら起こらない。道理に外れた事が幅をきかすようになると、正しい事が行われなくなる。


なんかおかしいよね。

2021-05-30 17:44:32 | bad news

こんなことを書いても、日本は何も変わらないのは重々、承知してはいるのだが。。。
オリンピックの問題は、いろんなメディアが取り上げているが、そのほとんどが、誰かがこういったという記事。記者自身の「考え」や「理想の姿」というものが全く見えない。人の意見を伝えるばかりが報道の役目なんだろうか。

報道においてニュートラルであることは必要だ。そして、いろんな意見があってよい。しかし、取材で感じたことを伝えることこそがニュースではないだろうか?

オリンピックを迎える日本の構図はどうなんだろう。平和の祭典に政治が介入すべきではない。だが、パンデミックという状況であれば、国民の安全のため首相は「開催」にブレーキをかける立場にある。五輪相は、オリンピック組織委員が作った「ルールブック」などを吟味し、それが妥当かどうかのチェックすべき立場にある。自ら抜け穴だらけの「ルール」を喜々として説明する姿には違和感以外に何も感じられない。。

東京都はホスト役だ。こちらは安全にオリンピックを開催するために全力を尽くす立場だ。バブル包囲網を死守するため、関係各所との連携を強め、それを国民に説明する必要がある。

一方、なんにもしていない(ように見える)組織委員たち。IOCの言い分を取り繕う以前に、どうすれば安全に開催できるのかその骨子を固め、そのための体制づくりを整えておくべきだ。

ブレーキ役になるべき政府、あるいは五輪相が、政治の闇を引きずりながら開催に介入しているから、国民は不安に捕らわれ不満が爆発する。

と書いていて、国民の不満が臨界点に達するのを実は政府は待っているのではと、ふと考えた。国民の総意でオリンピックを中止したのなら、どんなに賠償請求があろうがそれは国民創意の上のことだからとなる。・・・にしても、政治の闇だ。


膿を出し切る

2021-05-29 19:17:39 | bad news

目下、悪評の高いIOCだが、「感染しないと保証できる政府や保健当局はない。私たち全員が抱えるリスクだ」と述べ、感染は参加者の自己責任だとの考えを強調した。
「全幅の信頼をもって東京に来てほしい」と呼びかけてるうえで、これだ。

五輪を中止した場合、想像できないほどの損害賠償を政府は求められる・・・ことになっているらしい。それなら、賠償を求められると予想される賠償先のリストを公表すべきだ。国民はそうした企業をこの先、一定の基準で見つめることになる。

政府の闇のつながりでは、それができないのだろう。しからば、自民党は一度、政権を離れるべき。膿を出し切りクリーンになって帰ってくればいい。


恥さらし

2021-05-28 17:47:18 | bad news

この人の頭の中はどうなっているのだろう。

アメリカの医学誌が東京オリンピック・パラリンピックの新型コロナ対策が不十分だと指摘する論文を掲載したことについて、「明確な事実誤認や誤解に基づく指摘」だと反論した。

東京大会の組織委員会やIOCなどが定めた行動規範(プレーブック)は「科学的なリスク評価に基づいていない」と批判し、運営の改善を求めている論文に対してだ。

その論文はこれ(一部を論文より抜粋)。
The New England Journal of Medicine (NEJM) 
”We believe the IOC’s determination to proceed with the Olympic Games is not informed by the best scientific evidence. The playbooks maintain that athletes participate at their own risk, while failing both to distinguish the various levels of risk faced by athletes and to recognize the limitations of measures such as temperature screenings and face coverings. Similarly, the IOC has not heeded lessons from other large sporting events.”

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMp2108567?query=featured_home

”Olympic athletes are instructed to supply their own face coverings, are encouraged (but not required) to be vaccinated against Covid-19, and will undergo testing at unspecified intervals after they arrive in Japan.”

この上の文章で”testing at unspecial intervals”とある。下のルールブックによれば、スクリーニング・テストはなるほど毎日行われるようだが、PCR検査は、スクリーニング・テストで疑わしきもの、明らかに陽性の場合とある。
PCR検査が毎日、個人に対して行われないのは「事実誤認」ではまったくない。
Screening testing– In addition to tests taken before departure and on arrival in Japan, in principle you will be tested daily to minimise the risk of undetected positive cases that could transmit the virus
The initial tests will be a saliva antigen. If the results of the first test are unclear or positive, a saliva PCR test will be conducted from the same sample of saliva
International Olympic Committee, International Paralympic Committee. The playbook: athletes and officials. April 2021 (https://olympics.com/ioc/tokyo-2020-playbooks. opens in new tab).

なんだか苦しい言い訳として、「検討途上の内容についての指摘で、論文を書いている側が理解されていないと思う」と言っているようだが、ここで議論しているのは「検討途上」のルールについてではない。
なによりも、スクリーニング・テストの有効性、PCR試験結果の信頼性は科学的に示されていない。

詭弁で権威ある学会に反論するのは「恥さらし」以外の何ものでもない。日本の恥をさらすのは速攻やめてもらいたい。


76 days

2021-05-27 20:29:55 | bad news

ネットでロックダウンされた76日間の中国・武漢の病院のドキュメンタリー映画を観た。観たといっても内容は、とても悲惨なものであり、とても静視にはたえない。
2020年1月23日、人口約1100万人の武漢市が完全ロックダウン。コロナの患者を受け入れるひとつの病院の中で、ひたすらカメラは回り続ける。

次々と押し寄せる患者たち。しかし全員を受け入れられない病院は、選別するしかない。鉄のドアの向こうで溢れかえる患者たちの怒号。医師や看護師たちとの激しい言い争い。その間も重症の急患が運ばれ、ICUの患者は急変して死亡。最後の別れすらできない家族たち。亡くなった患者のわずかな遺品が集められた場所で、着信音が鳴り続けるスマホ。

何もわからずに突然、命を失った人たちの切なさや無念さ。すべてのシーンで静かに胸の奥が締めつけられる。

あの「安全・安心」をバカの一つ覚えのように言い続けるご仁たちも、ぜひ、観てほしいものだ。というより、、ふつうなら、まずはそうした医療現場の最前線を、オリンピック関係者や報道関係者たちは見て回るべきではないのだろうか?お金の勘定に忙しいのもわかるが、やるべきことをやっていないように思えてならない。