天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

玉音放送・・・

2016年08月08日 19時59分07秒 | 日記
 玉音放送と言うと、1945年(昭和20年)8月15日の
 昭和天皇の終戦の詔書の音読放送を思い起こしますが、
 本来は天皇の肉声(玉音)を放送することを言います。

 今日の午後3時、この玉音放送がありました。
 テレビ局は全て報道番組として特別編成をし、このお言葉を放送したようです。
 今上陛下がビデオメッセージの形の玉音放送を行うのは、
 2011年3月の東日本大震災の際のメッセージに次ぎ2回目との事です。

 陛下のお言葉は、既に報じられている通り、
 「天皇は国政に関する権能を有しない」との憲法の規定を踏まえて
 制度に関わる具体的な文言を避けつつ、生前退位の意向が色濃くにじむ内容でした。
 「80をこえて」との表現も2回ありましたので、
 ご自身の年齢を強く意識されてのご発言だったと思います。

 また、生前退位を行わなかった場合の問題点を、
 摂政の設置や宮中でのしきたりなどを踏まえて指摘されていて、
 生前退位の言葉はお使いになられませんでしたが、
 強いご意向を示されたものと感じました。

 そして、
 「私は、我が国における多くの喜びの時、また悲しみの時を、
 人々と共に過ごして来ました。」とのお言葉は、
 国民が素朴に感じる喜びや悲しみを具現化する存在として、
 象徴天皇をお考えなのだと思いました。

 また、
 「事にあたっては、時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、
 思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。」とのお言葉は、
 現在の安倍政権への痛烈な批判のようにも感じましたが、
 これは、僕の思い過ごしでしょうか。

 いずれにしても、天皇陛下はご自分のお命の終焉を見据えられて、
 率直なお気持ちを表明されました。
 大変感動的な玉音放送だったと思います。
 陛下のお気持ちを汲み、生前退位の規定を設ける方向で
 早急に進めなければいけないと思いました。
 
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