25日は、秋田県の小坂町に行って来ました。
ご存知の方も多いかと思いますが、
小坂町は明治から昭和にかけて、小坂鉱山の町として栄えた所で、
その当時の芝居小屋などを利用して、明治百年通りとして整備され、
2005年(平成17年)度の、
国土交通省の都市景観大賞「美しいまちなみ賞」を受賞した町です。
ニセアカシアの並木がありますが、残念ながら遅かったです。
小坂町へは、宇都宮を6時54分発の新幹線に乗って盛岡に行き、
盛岡から高速バスで90分、小坂高校前のバス停に着きます。
ある程度の観光地なので、バスを降りた所に何か案内の看板があるかと思いましたが、
そのようなものは一切なく、山道を下って行くと、ようやく町の中心部が見えてきます。
明治百年通りに着いたのは、ほぼ12時でしたので、何か食べようと思いましたが、
途中にも百年通りにも目立った飲食店がありません。
駐車場のような広場の隅にお土産屋とそば・うどんの店があったので、そこに入りました。
毛氈の敷かれた縁台があるだけで、どこで食べるのかと思いましたが、立ち食いでした。
最初に行ったのが、小坂鉱山事務所でした。
1905年(明治38年)に建設された、ルネサンス様式の外観を残す建物で、
1997年まで事務所として使われていましたが、小坂町に無償譲渡され、
旧小坂鉱山病院跡地に移転復元されたもので、重要文化財になっています。
内部に螺旋階段があって、とても良い雰囲気の建物だと思いました。
館内には、小坂鉱山についての展示があり、興味深く見られました。
鉱山事務所の前には、かつて「聖園天使園」という保育園だった建物もあります。
現在は天使館と名付けられていて、玄関には修道女と小さな女の子の像もありました。
次に行ったのが、芝居小屋の康楽館でした。
建物は国の重要文化財で、
旧金毘羅大芝居(香川県仲多度郡琴平町)や永楽館(兵庫県豊岡市)とともに、
日本最古級の劇場の一つとして知られています。
1910年(明治43年)に、小坂鉱山の厚生施設として建設されたもので、
小坂町が譲渡を受けて、現在でも毎日大衆演劇が行われています。
入口を入ると、担当の青年が案内してくれました。
2階席の手すりには、キセルの焼け焦げなども残っているなど、
当時のままの姿で残っています。
更に、舞台や花道の下のいわゆる奈落も案内してくれて、
花道にあるせり舞台であるすっぽんや、舞台上の周り舞台なども、
現在でも人力で動かしているとの事でした。
行った日にも公演がありましたが、空いている楽屋を見せてもらいました。
壁一面に多くの役者のサインがありました。
俳優の小沢昭一は、康楽館を支援していたとの事で、色紙がありました。
座席は総て畳敷ですが、桟敷席には傾斜を設けていて、見やすくなっていました。
また、1階の後ろには、枠で囲った監視場があり、戦前には、官憲が常時いたそうです。
この日は、午後2時から新月海斗さんの芝居があり、既にお客が少し入っていました。
案内の方に、失礼だがと断わって、どの位のお客が来るのか訊いてみました。
団体が来るとほぼ満席になるが、普段では10人位の時もあるとの事で、
観客が何人でも公演はやると言っていました。
7月には、松竹大歌舞伎が来て、
松本白鸚と幸四郎の襲名披露が2日間あると嬉しそうに話していました。
その次に行ったのが、レールパークです。
廃線となった旧小坂鉄道の駅と線路がそのまま施設になっています。
寝台特急「あけぼの」の車両を利用した宿泊施設もあり、
その内の1両は中を観る事ができます。
冷房が効いていたので、座席に座って一休みしました。
僕もかつて、寝台特急に乗ったことがありますが、その時の事などを思い出して、
とても懐かしい気持ちになりました。
最後に、小坂町総合博物館郷土館に行きました。
小規模な博物館ですが、面白い物がありましたので、写真に撮って来ました。
予定した施設を見ても、まだバスの時間まであったので、
赤レンガ館を使ったカフェに入り、コーヒーを飲みながら休憩しました。
入口の売店の女性が、アフリカオオミミズクと言うフクロウを飼っていて、
面白いので、少し見せてもらいました。
明治百年通りから小坂高校までは、かなりの上りになります。
大変だろうなぁと思ったら、大館行きのバスが小坂高校前を通るとの事なので、
これで小坂高校前に行きましたが、30分以上バス停で待つ事になってしまいました。
16時31分発のバスに乗り、
盛岡駅で新幹線に乗り次いで、20時16分に宇都宮に着きました。
明治百年通りは、周囲の街中とは切り離した感じで整備されていて、
普通の観光地のようなお土産屋や飲食店が並んでいるのとは異なり、
俗世間を離れた別天地のような趣がありました。
綺麗な水が流れる水路や、花壇や樹木の手入れなども行き届いていて、
多分住民の方の熱意も感じました。
今回は時間に余裕もあったので、のんびり歩く事が出来てとても良かったです。
25日の写真は下記にアップしましたので、宜しければご覧下さい。
http://photozou.jp/photo/album/2882708
明日は所用により日記などは休ませて頂きますので、
お含みおき下さい。
ご存知の方も多いかと思いますが、
小坂町は明治から昭和にかけて、小坂鉱山の町として栄えた所で、
その当時の芝居小屋などを利用して、明治百年通りとして整備され、
2005年(平成17年)度の、
国土交通省の都市景観大賞「美しいまちなみ賞」を受賞した町です。
ニセアカシアの並木がありますが、残念ながら遅かったです。
小坂町へは、宇都宮を6時54分発の新幹線に乗って盛岡に行き、
盛岡から高速バスで90分、小坂高校前のバス停に着きます。
ある程度の観光地なので、バスを降りた所に何か案内の看板があるかと思いましたが、
そのようなものは一切なく、山道を下って行くと、ようやく町の中心部が見えてきます。
明治百年通りに着いたのは、ほぼ12時でしたので、何か食べようと思いましたが、
途中にも百年通りにも目立った飲食店がありません。
駐車場のような広場の隅にお土産屋とそば・うどんの店があったので、そこに入りました。
毛氈の敷かれた縁台があるだけで、どこで食べるのかと思いましたが、立ち食いでした。
最初に行ったのが、小坂鉱山事務所でした。
1905年(明治38年)に建設された、ルネサンス様式の外観を残す建物で、
1997年まで事務所として使われていましたが、小坂町に無償譲渡され、
旧小坂鉱山病院跡地に移転復元されたもので、重要文化財になっています。
内部に螺旋階段があって、とても良い雰囲気の建物だと思いました。
館内には、小坂鉱山についての展示があり、興味深く見られました。
鉱山事務所の前には、かつて「聖園天使園」という保育園だった建物もあります。
現在は天使館と名付けられていて、玄関には修道女と小さな女の子の像もありました。
次に行ったのが、芝居小屋の康楽館でした。
建物は国の重要文化財で、
旧金毘羅大芝居(香川県仲多度郡琴平町)や永楽館(兵庫県豊岡市)とともに、
日本最古級の劇場の一つとして知られています。
1910年(明治43年)に、小坂鉱山の厚生施設として建設されたもので、
小坂町が譲渡を受けて、現在でも毎日大衆演劇が行われています。
入口を入ると、担当の青年が案内してくれました。
2階席の手すりには、キセルの焼け焦げなども残っているなど、
当時のままの姿で残っています。
更に、舞台や花道の下のいわゆる奈落も案内してくれて、
花道にあるせり舞台であるすっぽんや、舞台上の周り舞台なども、
現在でも人力で動かしているとの事でした。
行った日にも公演がありましたが、空いている楽屋を見せてもらいました。
壁一面に多くの役者のサインがありました。
俳優の小沢昭一は、康楽館を支援していたとの事で、色紙がありました。
座席は総て畳敷ですが、桟敷席には傾斜を設けていて、見やすくなっていました。
また、1階の後ろには、枠で囲った監視場があり、戦前には、官憲が常時いたそうです。
この日は、午後2時から新月海斗さんの芝居があり、既にお客が少し入っていました。
案内の方に、失礼だがと断わって、どの位のお客が来るのか訊いてみました。
団体が来るとほぼ満席になるが、普段では10人位の時もあるとの事で、
観客が何人でも公演はやると言っていました。
7月には、松竹大歌舞伎が来て、
松本白鸚と幸四郎の襲名披露が2日間あると嬉しそうに話していました。
その次に行ったのが、レールパークです。
廃線となった旧小坂鉄道の駅と線路がそのまま施設になっています。
寝台特急「あけぼの」の車両を利用した宿泊施設もあり、
その内の1両は中を観る事ができます。
冷房が効いていたので、座席に座って一休みしました。
僕もかつて、寝台特急に乗ったことがありますが、その時の事などを思い出して、
とても懐かしい気持ちになりました。
最後に、小坂町総合博物館郷土館に行きました。
小規模な博物館ですが、面白い物がありましたので、写真に撮って来ました。
予定した施設を見ても、まだバスの時間まであったので、
赤レンガ館を使ったカフェに入り、コーヒーを飲みながら休憩しました。
入口の売店の女性が、アフリカオオミミズクと言うフクロウを飼っていて、
面白いので、少し見せてもらいました。
明治百年通りから小坂高校までは、かなりの上りになります。
大変だろうなぁと思ったら、大館行きのバスが小坂高校前を通るとの事なので、
これで小坂高校前に行きましたが、30分以上バス停で待つ事になってしまいました。
16時31分発のバスに乗り、
盛岡駅で新幹線に乗り次いで、20時16分に宇都宮に着きました。
明治百年通りは、周囲の街中とは切り離した感じで整備されていて、
普通の観光地のようなお土産屋や飲食店が並んでいるのとは異なり、
俗世間を離れた別天地のような趣がありました。
綺麗な水が流れる水路や、花壇や樹木の手入れなども行き届いていて、
多分住民の方の熱意も感じました。
今回は時間に余裕もあったので、のんびり歩く事が出来てとても良かったです。
25日の写真は下記にアップしましたので、宜しければご覧下さい。
http://photozou.jp/photo/album/2882708
明日は所用により日記などは休ませて頂きますので、
お含みおき下さい。