芭蕉は、奥の細道の途中、大石田で行われた句会で、
「五月雨を 集て涼し 最上川」の句を詠み、
これを「五月雨を 集めて早し 最上川」に直しています。
「涼し」から「早し」と一語直しただけで、
最上川の荒々しさが表されているように感じます。
その最上川で、6月28日から29日にかけての大雨で、
大石田町などで、4か所の氾濫が起こり、甚大な被害を出しています。
被害に遭われた方は大変だろうと思います。
幸い人命にかかわる被害は出ていないようですが、
それは適切な避難誘導などが行われたからなのでしょう。
最近、梅雨末期には大雨が降り、大きな被害が出る事が多くなっています。
今年は、九州の熊本県を中心に、大きな被害が出ましたが、
2回も甚大な被害が出るのも珍しいような気がします。
35年以上前に最上川下りの船に乗った事があります。
丁度、朝の連続テレビドラマの「おしん」が放送されていた頃です。
3月でしたので、雪解けの水が多くて、船がかなり揺れた覚えがあります。
その時、荒々しい川だと思いました。
昨年6月、山形県の庄内町にある清河八郎記念館に行きました。
庄内町は、氾濫が起きた地点からは下流になりますが、
列車の中から、雄大な最上川の流れを見ました。
最上川は、古から明治時代にかけ、経済と文化の大動脈でした。
荘内藩は藩境に5つの番所を設置していましたが、
最上川の清川口の番所では、往来する船の監視を行っていました。
芭蕉が船下りをして上陸したのもこの辺です。
この番所が復元されていますが、時間がなかったので見学はしませんでしたが。
大石田出身の日本画家で小松均がいます。
1928年(昭和2年)から京都近郊の大原に住み、
大原の風景を題材にした作品を多数残して「大原の画仙」と呼ばれていました。
1989年に亡くなっていますが、1969年(昭和44年)からは
故郷の最上川を題材とした作品を数多く残しました。
「雪の最上川」や「栗の花咲く最上川」などの作品があり、
雄大な最上川を繊細に描いていて、
最初に観たのは、もう40年近く前ですが感動した覚えがあります。
その後、余り小松の作品を観る機会がないので、
改めて観ると別の感想があるかも知れませんが。
最上川と聞いて思い出す事を書いてみました。
日本の多くの河川の中では、親しみを感じている川の1つです。
被災された方の生活が、一日も早く取り戻せる事を祈っております。
明日と明後日、所用により日記などを休ませて頂きます。
お含み置き下さい。
「五月雨を 集て涼し 最上川」の句を詠み、
これを「五月雨を 集めて早し 最上川」に直しています。
「涼し」から「早し」と一語直しただけで、
最上川の荒々しさが表されているように感じます。
その最上川で、6月28日から29日にかけての大雨で、
大石田町などで、4か所の氾濫が起こり、甚大な被害を出しています。
被害に遭われた方は大変だろうと思います。
幸い人命にかかわる被害は出ていないようですが、
それは適切な避難誘導などが行われたからなのでしょう。
最近、梅雨末期には大雨が降り、大きな被害が出る事が多くなっています。
今年は、九州の熊本県を中心に、大きな被害が出ましたが、
2回も甚大な被害が出るのも珍しいような気がします。
35年以上前に最上川下りの船に乗った事があります。
丁度、朝の連続テレビドラマの「おしん」が放送されていた頃です。
3月でしたので、雪解けの水が多くて、船がかなり揺れた覚えがあります。
その時、荒々しい川だと思いました。
昨年6月、山形県の庄内町にある清河八郎記念館に行きました。
庄内町は、氾濫が起きた地点からは下流になりますが、
列車の中から、雄大な最上川の流れを見ました。
最上川は、古から明治時代にかけ、経済と文化の大動脈でした。
荘内藩は藩境に5つの番所を設置していましたが、
最上川の清川口の番所では、往来する船の監視を行っていました。
芭蕉が船下りをして上陸したのもこの辺です。
この番所が復元されていますが、時間がなかったので見学はしませんでしたが。
大石田出身の日本画家で小松均がいます。
1928年(昭和2年)から京都近郊の大原に住み、
大原の風景を題材にした作品を多数残して「大原の画仙」と呼ばれていました。
1989年に亡くなっていますが、1969年(昭和44年)からは
故郷の最上川を題材とした作品を数多く残しました。
「雪の最上川」や「栗の花咲く最上川」などの作品があり、
雄大な最上川を繊細に描いていて、
最初に観たのは、もう40年近く前ですが感動した覚えがあります。
その後、余り小松の作品を観る機会がないので、
改めて観ると別の感想があるかも知れませんが。
最上川と聞いて思い出す事を書いてみました。
日本の多くの河川の中では、親しみを感じている川の1つです。
被災された方の生活が、一日も早く取り戻せる事を祈っております。
明日と明後日、所用により日記などを休ませて頂きます。
お含み置き下さい。