天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

この1年・・・

2021年12月31日 18時21分00秒 | 日記
 間もなく2021年も終わります。
 今年は世界中が新型コロナウイルスに翻弄された1年でした。
 世界中で多くの方が亡くなりましたし、影響を受けた方も多かったと思います。
 そうした中で、アメリカと中国の緊張が高まった年でもあったような気がします。
 今年1月に就任したバイデン大統領になってからの方が、
 対中国に関しては強硬な感じがします。
 政権基盤の弱いバイデン大統領が、
 敵を国外に作る事で、支持を強めようとしている感じがしますが、どうでしょうか?

 日本国内でも新型コロナウイルスの感染者が急増した時期がありました。
 東京オリンピックを控えて、対応が後手後手だったような感じがします。
 そのオリンピックですが、コロナ禍の中でも、基本的に無観客で開催されました。
 僕は、1964年の東京オリンピックの陸上競技を観ていて、
 それ以来オリンピックは好きでしたが、
 多くの国民が困っている中での開催に参加する人達などを見て、
 オリンピックそのものへの興味を失った感じがします。
 日本選手が沢山のメダルを獲ったと言ってマスコミは盛んに盛り上げようとしましたが、
 そうした姿を見るにつけ、どんどん興味を失いました。

 コロナ禍で御苦労された方も多いかと思います。
 そうした方には申し訳ない気持ちもありますが、
 僕は余り影響を受けずに過ごす事が出来ました。
 1月に長男にテレビを買ってもらい、大きな画面で音質も良くなったので、
 映画やYouTubeの音楽などを観たり聴いたりするのが楽しみになって、
 すっかりテレビ小父さんになってしまいました。
 3月にパソコンを買いました。
 古いパソコンのディスプレイ上に赤い線が出るようになり、
 誰に訊いても買い替えた方が良いと言われたので買い換えました。
 ところが、古いパソコンの調子が戻ってしまいました。
 今もまだ使えています。
 廃棄するのはいつでも出来るからと思って、今のところ2台使っています。

 4月に、大人の休日俱楽部の4日間乗り放題の切符が臨時に発売されたので、
 丁度桜が良い頃かと思い、
 岩手県北上市の展勝地、秋田県の角館、青森県の弘前城の桜の、
 東北地方の3大桜の名所と言われる所を歩いて来ました。
 生憎天候に恵まれませんでしたが、やはり弘前城の桜は見事でした。
 同居人が他界する半年ほど前に一緒に弘前に行き、
 とても良い街だと思いましたが、改めて行く事が出来ました。

 6月から7月にかけて、やはり大人の休日俱楽部の切符を使って出掛けました。
 初めてJR東日本の区域を出て、富山県の高岡市に行って来ました。
 国宝の瑞龍寺をはじめとても良い街だと思いました。
 1日で回るのは無理だと途中で思い、泊まった方が良かったと後悔しました。
 更に新潟県の村上市、秋田県横手市の増田地区の内蔵を観て来ました。
 増田地区は交通の不便な所ですが、それだけに昔の家が残っていて、
 とても良い所でした。

 9月に菅総理が突然退任を発表しました。
 あの人の虚ろな目を見ていると、
 総理大臣を務める器ではないような気がしていました。
 総理大臣になってしまったのが、国民もご本人も不幸だったような気がします。
 後任の岸田総理は、今までのところ、それなりの政権運営かなと思っています。
 今後どうなるのかは分かりませんが。
 10月末に総選挙が行われ、立憲民主党の野党共闘体制が負けました。
 菅総理の下での総選挙だったらば、結果は違っていたような気がします。
 また維新が躍進しましたが、それと相俟って、
 世の中の右傾化が進んだように感じています。

 11月に、大学に在学していた時の下宿の小母さんに会い、
 先輩達と飲む機会がありました。
 また、23日には、秩父宮ラグビー場で、ラグビーの早慶戦を観る事が出来ました。
 前半は早稲田の一方的な試合でしたが、後半慶応が迫り、とても良い試合でした。
 チケットを取ってくれた人に感謝しています。
 12月に入って、東京の昭和の風情のホテルに泊まる事が出来ました。

 この1年、拙い日記などをご高覧頂き、コメントなども頂戴し、
 誠に有難うございました。
 また来年も引き続き日記などを書いて行くつもりでおりますので、
 どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 末筆になりましたが、
 皆様方が良い年をお迎えになる事をお祈り申し上げます。

 なお、明日から3日まで、家事都合により日記などを休ませて頂く予定です。
 お含み置き下さい。

コメント (3)
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疲れました・・・

2021年12月30日 19時31分38秒 | 日記
 一昨日から家の掃除をしています。
 それほど大層な事をしている訳ではないのですが、
 やはり疲れてしまいました。

 普段からやっていれば、こんなに汚れが溜まっているはずがないので、
 暖かくなったら、やっておこうと思うのですが、
 毎年、暮れは同じ事を考えていたよなぁと思ったりもしています。
 まだやるべき事が残っているので、なるべく早く片付けてしまいたいと思っています。

 普段からやっていれば、疲れ方も違うのではないかと思いながら、
 自分の体力も落ちているような気もしています。
 来年は、体力の維持を考えないといけないような気もしています。

 明日の大晦日、また強力な寒波が来るような天気予報が出ています。
 特に北陸地方を中心に大雪の予報が出ています。
 交通機関や道路への影響が懸念されているようです。
 何事もなく新年が迎えると良いですね。

 と言う事で、疲れてしまって、日記を書く気力がなく、
 とは言え度々休むのもどうかなぁと思って、
 一応、現在の状況だけを書いて置きます。

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オミクロン株の2・・・

2021年12月29日 18時43分23秒 | 日記
 先日、オミクロン株について書きましたが、
 その後、各地で市中感染が起こっていて、感染者の増加が懸念されています。
 こうした中、昨日、新型コロナウイルス対策にあたる専門家有志らが、
 オミクロン株の感染者全員を入院させる方針を見直すよう政府に提案しました。
 従来株同様、重症度に応じて入院するかどうかを判断すべきだとし、
 今後、感染者が急増し、
 医療や保健所機能を逼迫させかねないと報じています。

 また、新型コロナウイルスの感染状況を評価する厚生労働省の助言機関は、
 やはり昨日、オミクロン株が、
 「地域で一定規模の感染が起きている可能性がある。
  今後、感染拡大が急速に進むことを想定すべき状況だ」と、
 強い警戒感を示したとも報じられています。
 この助言機関は、現在、国内で経過観察中のオミクロン株の感染者全員が
 軽症か無症状であることを明らかにしたとの事です。

 オミクロン株に対して、政府は徹底的な水際対策を講じ、
 毎日空港などの検疫で、多数の感染者が見付かっています。
 またオミクロン株に感染した人や濃厚接触者については、
 入院などの隔離で封じ込めを考えているようですが、
 既に遅いのかも知れません。

 俗に羹に懲りてあえ物を吹くと言いますが、
 オミクロン株をこれまでのデルタ株などと同一視しているような気がします。
 既に濃厚接触者については、同じ航空機に同乗した全員から、
 陽性者の周囲に限っていますが、
 入院体制なども、これに合わせて考えた方が良いのかも知れません。
 今回の専門家からの提言なども、そうした考え方に立つのだと思います。
 オミクロン株の性状が次第に明らかになっていますので、
 こうした専門家からの提言を踏まえ、機動的に対応する事が必要なのでしょうね。

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自腹弁償・・・

2021年12月28日 18時58分15秒 | 日記
 プールの水を出しっぱなしにしてしまうなど、
 ミスで大きな損失を出した公務員に、
 自治体が損害額の一部を請求するケースが相次いでいるようです。
 2021年7月、高知市の小学校で教員がプールの水を止め忘れ、
 一週間出しっぱなしの状態となりました。
 井戸水のため上水道代はかからなかったのですが、
 7月の下水道代は例年の同じ時期より
 10倍ほどとなる290万円にのぼったとの事です。
 市は今月、教諭に約66万円、校長と教頭にそれぞれ約33万円と、
 損失の半額程度となる計132万円を請求する方針を明らかにしました。
 同様の事例は各自治体でも起きていて、
 2021年2月には、兵庫県が貯水槽の排水弁を閉め忘れた職員に対し、
 損害の半額程度に当たる300万円を請求しています。

 半額と言うのは判例があって、
 かつて都立高校でプールの排水バルブを閉め忘れたまま給水を行った事案で、
 賠償額は損害額の全部ではなくて、「半額を限度とするのが相当」と判断したのを、
 兵庫県なども参考にしたようです。
 民間企業の場合、使用者(会社)が被用者(従業員)に賠償請求できるとする、
 1976年の最高裁の判例があり、
 会社は損害を与えた従業員に対して、
 「相当と認められる限度の金額」の賠償を請求できると判断しているとの事です。

 この問題、僕は現場の担当者のケアレスミスに対して損害賠償を求めるのは、
 酷いのではないかと言う気がしています。
 多分、納税者である市民などからの突き上げで、
 損害賠償を求めなくてはならないのかも知れませんが、
 一方において、会計検査院が毎年指摘する国の無駄遣いに対しては、
 担当者なり意思決定者なりに損害賠償を請求したとの話を聞きません。
 一番酷いのは、アベノマスクですが、
 今年3月末時点で約8272万枚(約115億1千万円相当)が倉庫で保管され、
 昨年8月~今年3月の保管費は約6億円に上ったことが判明しています。
 どうして、こんなに大量に余ったのか、発注にミスがあったのではないか?
 余剰が判明した時に、どうしてすぐに処分をしなかったのか?
 との疑問を感じます。
 最近になって、岸田総理が希望者に配布し、残りは廃棄する事を決めましたが、
 廃棄する費用も6000万円程度かかるようです。

 プールなどのケアレスミスを追求するのならば、
 アベノマスクを決めた安倍元総理、
 国民1人1枚近くの余剰を出した厚生労働省の担当者、
 そして余剰分の保管を決めた政治家など、
 自腹弁償して欲しい人が沢山います。
 アベノマスクは、一例に過ぎず、もっと沢山の無駄遣いがあります。
 こうした政治家や官僚たちが自腹弁償をしないで、
 現場の人にだけ負わせるのは、片手落ちだと思うのですが。

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年賀状・・・

2021年12月27日 17時23分21秒 | 日記
 昨日は、年賀状を書いていました。
 年々枚数が減って今年は70枚余りでした。
 僕は、印刷屋さんで裏面を印刷してもらって、
 宛名と一言を手書きで書いています。
 当初の予定では、半日もあれば十分だと思い、
 高校駅伝でも見ながら書くつもりでした。

 昨日は、ラグビーの大学選手権の準々決勝が行われ、
 早稲田は明治と対戦しました。
 テレビの放送はないと思っていたのですが、
 ケーブルテレビの無料で観られるJsports1で実況中継するのを朝知りました。
 女子の駅伝が終わった後、ラグビーを観始めてしまい、
 途中、出前の弁当を食べながら観ました。
 懸念されていたスクラムでしたが、やはり劣勢で、何度も反則を取られました。
 更に、早稲田にイージーミスが続き、結局負けてしまいました。
 ミスで2つトライを取れなかった感じで、これでは勝てる訳がないですね。
 1月2日の楽しみが1つ消えてしまいました。

 ラグビーの後、男子の駅伝を見ながら、年賀状を書いていましたが、
 午後3時からは、
 バスケットボールのブレックス対島根スサノオマジックとの対戦を観てしまいました。
 ブレックスのホームゲームなので、とちぎテレビで実況中継しました。
 島根は西地区2位の強豪です。
 一昨日も試合がありましたが、
 ブレックスの中心選手の比江島選手と斑鳩選手が欠場していて、
 これではダメだと思っていたら、ブレックスが波に乗って17点差で勝ちました。
 こうなると、昨日もと期待していましたが、そうは甘くはないですね。
 第1クォーターはリードしましたが、
 第2クォーターから島根の攻撃が目覚めた感じで、25点差で負けてしまいました。

 その結果、年賀状が進まず、夜になってしまい、
 疲れて、日記などを休んでしまいました。

 年賀状も次第に少なくなっています。
 今年の正月に頂いた年賀状の中にも、
 来年からは止めると書いてあったのもありました。
 今年は、11月下旬、丁度喪中のハガキが届くころに、
 「年賀状じまい致します」と知らせてくれた人もいました。
 人それぞれの考えですから、その考えに沿って、出しませんでした。
 僕も止めても良いかなぁとも思うのですが、
 実際に顔を合わせなくても、
 年賀状で元気にしているのを知らせ合うのも悪い事ではないと思いますので、
 今のところは続けるつもりでいます。
 その内、体調を崩したりあるいは何か突発的な事があって、
 出せなくなる事もあるかも知れませんが。

 ともかく、昨日書いた年賀状は、今日ポストに入れて来ました。

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オミクロン株・・・

2021年12月25日 18時28分31秒 | 日記
 11月下旬に明らかになった、
 新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株ですが、
 12月22日、大阪で初めてオミクロン株の市中感染が確認されました。
 その後も、東京や京都などでも市中感染が確認されていて
 これから、更に感染が拡大しそうな勢いです。
 我が国では、11月29日に、水際対策を強化して、
 全ての国を対象に、新規入国を原則停止しました。
 早い決断だと思いましたが、
 水際対策でオミクロン株を国内に持ち込む事は遅らせる事は出来たものの、
 完全に国内への侵入を防ぐ事は不可能だったようです。

 オミクロン株は、感染力は強いですが重症化する人が少なく、
 死者も少ないと言うのが、今のところの世界的な認識のような感じがします。
 一方で、これから感染が拡大して、更に変異が起こる事も考えられるからでしょうか、
 WHOなどでは、まだ警戒を怠るべきではないとしているようです。
 
 ネットの記事を色々みていて、プレジデントオンラインに
 「ウイルスは変異を繰り返し、それによって自分たちの生き残りを図ろうとする。
  一般的に弱毒化して感染力を強くすることが
  生き残りには重要なストラテジーとなる。
  宿主を殺すと自分も死なないといけないので、
  弱毒化してなるべく宿主を殺さないようにする。
  数を増やしたほうが淘汰されにくいので、感染力は高まる。」と載っていました。
 僕はウイルスに関して、何の知識も持っていませんが、
 何となく納得できました。

 この記事では、オミクロン株の感染が、普通の風邪と同じレベルであるから、
 感染症法上の分類を、致死率の高いSARS(重症急性呼吸器症候群)や
 MERS(中東呼吸器症候群)のレベルの2類である事が、
 医療機関や保健所の負担が大き過ぎるので、
 普通の風邪と同じ5類にすべきであるとも述べていました。
 この辺は、多くの専門家の間でも、意見が分かれるのかも知れません。

 新型コロナウイルスが、
 世界各地で多くの人の命を奪って来た事も間違いありませんし、
 この先どうなってしまうのだろうと思うほど感染が急拡大した時期もありました。
 しかし、いつの間にかピークアウトして、急速に感染が治まって来ましたが、
 その理由もよく分かっていません。
 とにかく新しいウイルスについて、完全に解明されていないような気がします。
 そのため、専門家は安易な発言が出来ずに、
 安全を最優先にした対策きり言えないのかも知れないと思っています。
 ワクチンの接種が世界的に推奨されていますが、
 2回接種しても感染が防げずに、3回目の接種が始まりましたし、
 イスラエルでは4回目も始まっているとの報道もあります。
 そんなに接種しなければならないのでは、
 ワクチンが効かないのではないかとの疑問も感じます。

 こうした状況の中で、新たなオミクロン株の出現です。
 これまでのウイルスと違い、直ちに命の危険があるのではなさそうです。
 何が何だか分からず、まるで、人間を嘲笑うような感じもしています。
 いずれ、新型コロナウイルスとはこのようなものだったと分かる日も来るのでしょうが、
 それまでは、様々な情報に迷わされずに、
 出来るだけ感染しないように予防して過ごす以外ないのかも知れませんね。

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上皇様・・・

2021年12月24日 17時55分27秒 | 日記
 昨日は、上皇様の米寿のお誕生日でした。
 12月23日が祝日と言う環境の中で働いて来たので、
 まだ休日との感じがしていました。

 僕は、基本的に天皇制には反対です。
 世襲によって役職に就くと言うのが納得できませんし、
 天皇の地位に就く人も基本的な人権が制限されていると思うからです。
 こうした考えが少し変わったのが、
 上皇様が阪神淡路大震災や東日本大震災などの大きな災害で、
 何度となく現地を訪れ、被災者の方々を励まし寄り添う姿を見て、
 天皇以外の誰が行っても、あれだけの励ましは出来ないだろうと思った時でした。
 更に、上皇様は戦争での犠牲者を悼む平和のための行脚を続けて来ました。
 このような姿を見て、
 天皇がいる事によって、国民が慰められ励まされるのならば、
 それはそれで良いかと思うようになりました。

 昭和天皇から天皇の地位を引き継いだ上皇様は、
 象徴天皇制の下での天皇と言う地域を模索されて来たと語られていました。
 昭和天皇が現人神から象徴天皇に劇的に変わられたのとは違い、
 地位を継いだ当初から象徴天皇制だった訳なので、
 あるべき姿を考えて来られたのだと思います。
 そのために、理想的な人間になる事を指向されたのではないかと思います。
 美智子上皇后様とご結婚され、
 国民の多くが、理想的な夫婦像だと思ったのではないかと思いますが、
 それもやはりそのような姿を見せるように努めて来られたように感じています。

 生身の人間は、簡単には理想的な人間にはなれません。
 そのためには、多分人に話せないようなご努力があったのではないかと思います。
 現在の天皇陛下がまだ若く皇太子時代、ある県を訪れた時に、
 出された果物を見て、思わずこれ好きですと言ってしまった事があるそうで、
 その後、どこに行ってもその果物が出されたとの話を聞いた事があります。
 本当かどうかは分かりませんが、あり得る話だと思いました。
 多分、それによってご自分の発言の重さをお感じになったと思いますし、
 とにかく事ほど左様に、難しい立場なのだと思っています。

 こうした発言や行動のすべてにわたって細心の注意を払う事は、
 一朝一夕に出来る事ではなく、
 そうした環境で幼い頃から育てられて来たからこそ出来るものなのだと思います。
 一昨日、皇位継承に係る有識者会議が報告を行いましたが、
 その中に、「旧皇族の男系男子を養子に迎える」との案も出ていました。
 何を考えているのかと思ってしまいました。
 ある程度の年齢まで、自由に育って来た人が、
 そのような不自由な生活に耐えられるのか、
 幼く自らの意思を表明出来ない内に養子に出すのか、
 いずれにしても無理な話のような気がしています。

 少し話が横道に逸れましたが、
 上皇様は、唯一ご自分を強く出されたのが生前退位でした。
 現在の皇室制度では、皇族を離れる事が出来るのは女性で結婚した場合だけです。
 自らの意思で退く事が出来ない、非人間的な制度だと思っています。
 そうした制度に、上皇様が風穴を開けられたように感じています。
 理由は、加齢により公務が行えないとの事でしたが、
 保守派の猛反対を退けて退位されました。
 恐らく、象徴天皇とは何かと突き詰められた結果だったのではないかと思います。

 今上陛下がどのような天皇像を持っていらっしゃるのか良く分かりませんが、
 上皇様ご夫妻に育てられた事から、
 上皇様のお考えを十分承知されているものと思います。
 ただ、如何せん就任間もない事ですし、コロナ禍により、
 国民と接するような公務は出来ないような状況です。
 とにかく、国民が信頼出来る天皇であって欲しいと思います。

 上皇様は、戦争中、日光市にある田母沢御用邸に疎開されていました。
 御用邸は、現在は国から栃木県に移管され、
 田母沢御用邸記念公園として建物なども公開されています。
 庭の一画には、防空壕が設置され、これも残されているとの事です。
 田母沢御用邸を県が引き継ぎ、公開した後で上皇様ご夫妻も訪れた事があり、
 思い出話を上皇后様にお話しされていたと聞きました。

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死刑執行・・・

2021年12月22日 18時46分28秒 | 日記
 昨日、法務省は3人の死刑を執行しました。
 2019年12月26日以来、約2年ぶりの執行になります。
 これまでの経過を見ると、12月は執行が多い月です。
 なおかつ、国会開会中は皆無ではありませんが執行は控えられています。
 国会の閉会日を睨んだ執行だったのかも知れません。

 今回執行された内2人は、
 群馬パチンコ店員連続殺人事件と呼ばれる2003年の事件の
 高根沢死刑囚と小野川死刑囚です。
 高根沢死刑囚は1審で死刑判決が出ると、1度は控訴しますが、
 これを取り下げて2005年に確定しています。
 小野川死刑囚は「(高根沢死刑囚への)恐れから追従しただけ」と主張して、
 上訴しましたが2009年に上告を棄却されました。
 もう1人は、2004年、兵庫県加古川市で7人を殺害した藤城死刑囚ですが、
 弁護側が「心神耗弱状態だった」と減刑を求めましたが、
 2015年に上告が棄却されています。

 今回の執行後、日本弁護士連合会の荒会長が、
 「死刑執行に対し強く抗議し、死刑制度を廃止する立法措置を講じること、
  死刑制度が廃止されるまでの間全ての死刑の執行を停止することを求める
  会長声明」を出しています。
 生命の全文は下記の通りです。
 https://www.nichibenren.or.jp/document/statement/year/2021/211221.html
 日弁連では、これまでも死刑制度廃止の決議などを行っていますが、
 会長が声明を出すのは初めてのような気がします。

 この声明の中で、今年7月にはアメリカの司法長官が、
 連邦レベルでの死刑の執行を停止する指示を出すなど、
 世界的な死刑廃止の流れはさらに進んでいる状況を指摘しています。
 また、法制審議会は、昨年、懲役刑と禁錮刑を一本化して
 新自由刑(拘禁刑)に再編する刑法改正を答申していますが、
 これは、応報を主眼とする刑罰制度から、
 更生と教育を主眼とする刑罰制度への移行を意味するもので、
 死刑は罪を犯した者の更生を指向しない刑罰であり、
 新自由刑(拘禁刑)の理念と相容れないとも指摘しています。

 刑罰とは何かというのが、法律学の中で論じられてきた大きなテーマです。
 古くは、
 刑罰は、犯罪という害悪をなしたことを理由として犯人に科せられる害悪とする
 応報刑論が主流を占めていましたが、
 刑罰の目的を犯人の社会復帰のための教育であるとする、
 教育刑論が強くなっていると思っています。
 日弁連の会長の指摘も法制審議会のこうした流れを踏まえているのでしょう。

 法務省や死刑存置派の人の大きな論拠が、
 死刑制度を望む世論だとされていますが、
 国際人権(自由権)規約委員会等からは、
 人権に係わる事項を世論調査に委ねる姿勢を批判されて来ています。
 今回の執行で、日弁連の会長のかなり強い声明も出ていますので、
 死刑制度に対する議論が進めば良いなぁと思っています。

 なお、明日は所用のため、日記等を休ませて頂きますので、
 お含みおき下さい。

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時宗・・・

2021年12月21日 17時43分59秒 | 日記
 時宗の総本山は、神奈川県藤沢市にある清浄光寺です。
 しかし、正式な名称よりも遊行寺の方が知られていると思います。
 間もなく正月恒例の箱根駅伝が行われますが、
 遊行寺の坂と呼ばれる長い坂道が寺の脇にあり、
 特に復路の難所で、チェックポイントにもなっています。
 僕は2019年11月1日に行った事があります。
 この時は、国宝の「一遍聖絵」を全巻公開しているとの事で出掛けました。
 全巻全段が展示されているのかと思いましたが、
 12巻の内、各巻から1段程度だけの展示でした。
 少しがっかりしましたが、それでも素晴らしいものだと思いました。
 遊行寺はとても立派な寺院です。
 詳しくは下記をご参照下さい。
 http://tennnennkozimitearu.seesaa.net/article/472836646.html

 昨夜のネットのニュースを見ていたら、
 清浄光寺は15日、時宗74代法主の加藤円住氏(他阿真円上人)が、
 9日未明に死去したと発表したとの記事を見ました。
 102歳だったとの事です。
 愛知県岡崎市の出身で、戦後、住職を務めながら保育園を創設し、
 園長を務めたほか、同市議会議員や議長などを歴任した方で、
 2003年、一遍上人から数えて74代目の時宗法主に就いたとの事です。

 何故この記事に注目したかと言うと、
 時宗では法主が代わる度に
 「遊行の御砂持」と呼ばれる特別な儀式があるからでした。
 桜井哲夫さんと言う栃木県足利市出身の社会学者で、
 時宗の寺院の住職でもある方が著した「一遍と時宗の謎」に載っていました。
 最近では、2005年(平成17年)5月に行われたとの事で、
 亡くなられた他阿真円上人が法主に就かれた時の儀式でした。
 桜井さんも実際に参加されています。

 遊行の御砂持が行われるのは、福井県敦賀市の気比神宮です。
 1301年(正安3年)、時宗の遊行上人二世の他阿が敦賀で遊行し、
 真言宗より時宗に改宗した西方寺に入り、
 ここから氣比社(現在は氣比神宮)に参詣しました。
 その当時、西方寺から氣比社へ向かう参道には沼地があり、
 ぬかるんで参詣の妨げとなっていたため、
 他阿は宗徒・氣比の神官・民衆とともに、
 もっこを担いで海岸から砂を運び、
 沼地を埋め立て、参道を整備したと伝えられています。
 この故事が現在にも続いている訳です。
 「遊行の御砂持」の具体的な内容については、
 下記に桜井さんの著作から抜き書きしましたので、宜しければご覧下さい。
 https://blog.goo.ne.jp/tennnennkozi/s/%E6%B0%97%E6%AF%94%E7%A5%9E%E5%AE%AE

 亡くなられたばかりですから、次の御砂持の話は不謹慎かも知れませんが、
 出来るものならば、見てみたい気がします。


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台湾問題・・・

2021年12月20日 18時24分08秒 | 日記
 ここのところ安倍元総理などが、
 盛んに台湾有事は日本有事だとの発言を繰り返しています。
 台湾問題は、かなり微妙な問題であり、
 簡単に中華人民共和国が台湾に侵攻するとも思えないのですが、
 安倍元総理の発言は、
 日本を台湾問題に引きずり込む危険を孕んでいるような気がします。

 台湾はかつて大日本帝国の領土でした。
 同じく領土であった朝鮮半島と違い、親日的な地域である事は間違いありません。
 同じ大日本帝国の植民地であった両地域の差がどうしてなのかと思っています。
 台湾総督府と朝鮮総督府の統治の違いがあるのかも知れないとも思うのですが、
 その辺はよく調べていないので、また別の機会にします。
 ただ、歴史的な経過の中で、台湾は日清戦争の結果、清国が割譲した訳で、
 台湾の人々にとっては、大陸に見捨てられたとの思いがあるのかも知れません。
 それに対し、朝鮮半島は大日本帝国が無理矢理植民地にした土地であり、
 奪い取られたとの意識が朝鮮半島の人々にあるのではないかと思っています。
 現在の台湾を統治する中華民国は、創立者の孫文は日本で活動するなど、
 多くの関係者が日本との接点があります。
 そんな事も影響しているのかも知れません。

 1945年、当時台湾を統治していた大日本帝国が、
 第二次世界大戦において無条件降伏したため、
 台湾は当時中国大陸を本拠地とした中華民国の施政下に編入されます。
 1950年、中華人民共和国との内戦に敗れ、
 中国大陸から中華民国が中央政府を移転して現在に至っています。
 その後台湾は経済的な発展を遂げています。
 国交を樹立している国は、14か国ありますが、いわゆる主要国は1つもなく、
 その中のホンジュラスでは、
 大統領選挙の主要なテーマの1つが台湾との国交問題でした。
 アメリカは台湾を支援する姿勢は示していますが、
 国交を樹立した訳ではありません。
 本気になって支援するためには、国交樹立が先だろうと思うのですが、
 そのためには、中国との一戦を覚悟しなければならず、
 どこまで支援するのか、分からないのではないかとも思っています。

 中華人民共和国としては、1つの中国を標榜していますから、
 台湾はあくまでも自国の領土だと考えているようです。
 あるいは、国共内戦はまだ続いているとの認識なのかも知れません。

 こうした微妙な情勢の中で、安倍元総理が台湾有事は日本有事と繰り返すのは、
 嫌いな中国には何でも反対するとの姿勢なのか、
 軍備を増強して戦争の出来る国にして、
 戦前の日本に時計の針を戻そうとしているのか、意図は分かりません。
 しかし、勇ましい話に乗せられてはいけないような気がします。
 既に、台湾を守るために、自衛隊員に犠牲を求めるのかとの指摘もあります。
 冷静に考えるべきなのでしょうね。

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