天然居士の独り言

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馬頭広重美術館・・・

2024年09月07日 19時20分19秒 | 日記
 栃木県の東部の那珂川町に、馬頭広重美術館があります。
 明治から昭和前半にかけて活躍した
 栃木県出身の実業家の青木藤作のコレクションを寄贈された
 当時の馬頭町(現那珂川町)が建設した美術館で、
 2000年に開館しました。
 青木コレクションが、歌川広重の作品が中心だったので、
 広重美術館と名付けられました。
 開館してから、
 広重に限らず様々な意欲的な運営に取り組んで来ているので、
 僕も何度も行った事があります。

 この美術館は、隈研吾さんが設計したものです。
 写真を見ていただいた方が話が早いと思いますので、
 下記に美術館の写真がありますので、ご覧下さい。
 http://tennnennkozimitearu.seesaa.net/article/a63617235.html

 この美術館の屋根や壁面は、
 地元産の八溝杉を細く加工し、
 隙間を空けて並べたルーバーとして建物全体を覆っています。
 隈さんは、木材を多用する建築家ですが、
 その特徴がよく表れていると思います。
 初めて行った時に、年数が経過した時に、
 この木材は大丈夫なのかと思ったのですが、
 防腐処理などしているのだろうなぁと思っていました。

 しかし、20年余りが経過して、
 ルーバーの木材は風雨に直接さらされる屋根の部分で特に腐食が進み、
 建物内部の空調設備の更新や雨漏り対策も求められてしまったようです。
 このため、町では、
 開館以来初めての大規模改修に取り組むことになりました。
 改修計画では、本年度に屋根のルーバーの改修設計を行い、
 来年度に外観工事を完了させる予定との事です。
 ルーバーには八溝杉を使い、開館当時の姿に修復するようで、
 杉材に防腐処理の特殊加工も施すとの事です。
 本年度当初予算に外観の改修設計委託業務費約1千万円を盛り込んだほか、
 工事費は概算で3億600万円を見込んでいるとの事です。
 多額の費用が必要になることから、
 町はふるさと納税の仕組みを利用した「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」や
 企業版ふるさと納税で支援者を募っているとの事です。

 この美術館は、町の代表的な建築物の一つで、
 観光資源としても親しまれています。
 隈さんの作品なので、
 建築を学ぶ学生が見学に来ている姿を何度か観ました。
 町では、
 「来年の町合併20年と開館25周年に合わせて、
  オープン当時の輝きを取り戻したい」として
 協力を呼びかけているとの事です。
 僕は好きな美術館でもありますので、
 貧者の一灯ですが、少し協力しても良いかなと思っています。
 興味ある方は、是非改修が終わってから、
 来ていただけたら良いかなと思います。

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