天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

88年の壁・・・

2011年07月31日 19時33分00秒 | 日記
 昨夜は、ある方のお祝いの会に出席しました。
 余り行きたくはなかったのですが、浮き世の義理で仕方ありません。
 天気が不安だった事と、家から少し遠い会場だったので、車で出掛けました。
 したがって、酒は飲まなかったのですが、
 帰宅してから、何となく気分が乗らずに、日記はお休みしてしまいました。

 夏の甲子園の栃木県大会決勝は、天候不良で3日順延になりました。
 今日もできるかどうか危ぶまれましたが、
 朝降っていた雨も何とか上がって、試合ができました。
 2年ぶり7度目の甲子園出場を目指す作新学院と、
 88年ぶり2度目の出場を目指す宇都宮商業の対戦になりました。

 宇都宮商業は、54年振りの決勝戦出場です。
 夏の大会は、1923年(大正12年)に出場して以来の全国大会出場ですが、
 正確に言うと、この時はまだ甲子園球場ができていなかったので、
 夏の甲子園は初めてになります。
 この88年は、これまでの記録を大幅に更新する日本一の記録になります。
 宇商は、僕の家から一番近い高校である事もあって、
 僕は宇商に勝って欲しいと応援していました。

 しかし、試合は、17対5で作新学院が勝ちました。
 17得点も点差の12点も栃木大会の新記録のようです。
 やはり88年の壁は厚かったのでしょう。
 宇商は、準決勝の國學院栃木との試合で、
 延長15回でも決着が付かず、翌日の再試合を勝ち上がっただけに、
 残念な気がします。
 試合の順延が、チームの勢いに水を差してしまったかも知れません。

 ここ3年、栃木県のチームは甲子園で初戦敗退が続いています。
 作新学院には、何とか初戦を突破して欲しいと思います。

 今日は、午前中この決勝戦をテレビで観ていました。
 午後から、一寸職場に行って、明日の会議の資料を見て来ました。
 3日間、家でゴロゴロしていたので、ゆっくり休んだ気になっています。
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大雨・・・

2011年07月29日 20時55分00秒 | 日記
 台風6号が通過した後、不順な天候が続いています。
 初めは涼しくなって良かったと暢気な事を言ってましたが、
 一昨日から激しい雨が断続的に降るようになりました。
 26日には、日光市今市で
 1時間当たり80ミリの観測史上1位の雨が降りましたが、
 その時は宇都宮では降りませんでした。
 しかし、一昨日の夜半から、かなり激しい雨が降り出しました。
 今日も、時折止むものの、強い雨が降っています。
 大雨警報が出っ放しと言う感じです。
 東日本大震災で地盤が緩んでいる所があるので、
 警報も普通よりは厳しく出しているとの話もありますが・・・。

 局地的なゲリラ豪雨なのかと思いましたが、
 必ずしもそうではなくて、
 東日本の多くの地域で雨雲が掛かっているようです。
 新潟県では、更に酷い雨に見舞われているようです。
 1時間100ミリの雨と言うのは、想像できない量です。
 どうぞ皆さんもお気をつけ下さい。

 この雨で、高校野球の決勝が2日順延になっています。
 残っているのは、作新学院と宇都宮商業ですが、
 宇都宮商業が勝つと88年ぶりの甲子園出場となるそうです。
 同校は、古くからの学校なので、
 卒業生も多く、地元に残っている人も多いようです。
 さぞやヤキモキしている人がいるでしょうね。

 今日は、最初の夏休みを取りました。
 チョッと行ってみたい所があったのですが、
 この天気では出掛けられません。
 休みを取り消すと皆に迷惑を掛けそうなので、そのままにしました。
 家でゴロゴロしながら、本を読んだり昼寝をしたり、ノンビリ過ごしました。
 最近、家でゴロゴロしているのが多いなぁとも思ったのですが、
 仕方ありませんね。
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死刑執行について・・・

2011年07月28日 21時07分00秒 | 日記
 7月28日は、ここのところ2年続きで、死刑が執行されて来ました。
 2009年7月28日が3人、昨年が2人でした。
 昨年の2人の内1名は、
 宇都宮の宝石店で店員など6名を放火して殺害した事件の犯人でした。
 別に7月に執行する決まりはないのですが、
 2002年から2005年まで4年間連続で9月中旬に執行された経過があるので、
 少し気になるところでした。

 こうした事もあったのでしょうか、
 最後の死刑執行から1年を迎えるのを機に、
 読売新聞が江田法務大臣にインタビューして、今朝の一面に載っていました。
 大臣は、法務省で死刑制度のあり方の議論が進められていることから、
 「(議論の)最中に執行することは、なかなかできる話ではない」と述べ、
 当面は執行を命じない意向を明らかにしたとの事です。

 また、「人間というのは理性の生き物なので、
 理性の発露として人の命を奪うのは、
ちょっと違うのではないか」と
 死刑に対する消極的な考えを示しました。
 そのうえで執行について、
 「法務大臣に与えられた権限をどう行使するか、
 世界の趨勢をにらみながら考えている」と述べたとの事です。
 世界の趨勢は、死刑廃止に向かっています。
 先日、悲惨な大量殺人事件が起こったノルウェーも死刑はありません。
 江田さんが法務大臣の間は、執行はないのかも知れません。
 僕は、妥当な事だと思っています。

 日本では、西暦810年(大同5年)、
 時の嵯峨天皇と平城上皇との間の争いである薬子の変が起こり、
 その首謀者として藤原仲成が処刑されましたが、
 1156年(保元元年)、時の後白河天皇と崇徳上皇との間で争いが起こった、
 保元の乱において、上皇側に付いた、源為義、平忠正が処刑されるまでの、
 346年の間、死刑の執行はありません。
 基本的人権の尊重や、人道主義など言葉もない時代の346年です、
 世界史的にも希な事です。

 日本は、このような歴史を有しているのにもかかわらず、
 現代の国際社会の中では、死刑制度は後進国になっています。
 そろそろ、日本も文明国の仲間入りをするべき時のような気がします。
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安全基準・・・

2011年07月27日 21時50分00秒 | 日記
 昨日、国の食品安全委員会は作業部会を開き、
 内部被ばくと外部被ばくを合わせ、
 生涯にわたる累積線量の限度を
 100ミリシーベルトとすることを取りまとめました。
 この結果を厚生労働省に答申し、
 同省は暫定規制値の見直しを検討する事になりますが、
 規制値の引き下げが議論になる可能性があります。

 作業部会は、広島・長崎の被爆者疫学データなどを検討し、
 成人については「100ミリシーベルトを超えると
 がんのリスク増加など健康影響が明確」と判断したと報じられています。
 また、子供の健康に配慮した規制値の必要性も示したとの事ですが、
 具体的にどの位配慮すべきかは示していません。
 どうにも無責任な気がします。

 100~200ミリシーベルトのがんのリスク増加は、
 通常の人の1.08倍程度であり、
 煙草の1.6倍、毎日2・3合の飲酒の1.4倍、痩せ過ぎの1.29倍から比べても、
 遙かに低い値となっています。
 そこの所の評価をどのように考えたのか、気になる所です。

 基準は何でも厳しければ良いとの考えもあるでしょうが、
 厳し過ぎた場合、
 我々は何も食べられなくなる、あるいは価格が高騰してしまう虞があります。

 生涯100ミリシーベルトは、人生を80年とすると
 年間1.25ミリシーベルトとなります。
 日本人は宇宙や大地、食べ物から、
 年約1.5ミリシーベルトの自然放射線量を浴びており、
 同程度の被ばくなら、健康への影響は生じないだろうと考えたのでしょうが、
 この自然放射能との関係もよく分かりません。

 どうも、学者が、批判を恐れて、安全に安全を重ねて、
 低い数値を出してしまったような気がします。
 それはそれで無責任な事のような気がします。

 これを受けて厚労省はどうするのでしょう?
 ここでも、批判を恐れてしまうような気がしますが、
 これで国民の生活が守れるのか、はなはだ疑問を感じます。

 科学的に物事を考えた場合、確率100%は、普通はあり得ません。
 色々な心配をする人からは、100%安全なのかとの問いかけがありますが、
 学問的な厳密さからは、100%安全とは中々言えませんし、
 そう言わない事が学問的な誠実さのようにも感じます。
 しかし、100%安全ではないのだから危険なのだと言うのは論理の飛躍です。
 この飛躍した論理の上に立って、マスコミの報道も、
 放射能の危険性の警鐘を鳴らしていると考えている人も、
 騒いでいるような気がします。

 そして、こうした社会的な風潮に流されて、厚労省が基準を決めてしまうと、
 生産者などばかりでなく、
 消費者の首も絞めかねないのではないかと気になります。

 菅総理大臣は、原発のストレスチェックをするのだと言って
 止めてしまいましたが、
 これによる社会経済の影響を全く考えていないのだと思います。
 この問題も冷めやらぬ内に、食品などの安全基準についても、
 無茶な基準を決めないで欲しいと思います。
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皇室・・・

2011年07月26日 21時42分00秒 | 日記
 今日、天皇陛下が栃木県に来られました。
 那須御用邸で静養されるとの事ですが、
 被災者へのお見舞いなどの予定もあるそうです。
 29日には帰郷されるとの事ですので、今回は余り長い期間ではありません。
 しかし、那須御用邸に来て下さる事は、
 風評被害に悩む那須の観光地にとっては大きな力になると思います。

 僕自身は、どちらかと言うと天皇制に否定的です。
 天皇制については、憲法に規定されていますが、
 基本的人権を尊重し、生まれながらの地位や世襲制を認めない、
 現在の憲法の基本的な精神からすると、例外的なものだと思っています。

 しかしながら一方において、
 日本の文化が天皇制を前提としている事も間違いないと思います。
 敬語の体系は、天皇を最上位にして出来上がっています。
 その他、様々な影響を与えていると思っています。

 今回の東日本大震災で、
 天皇陛下や皇太子殿下などが避難所へお見舞いに行かれています。
 優しく避難者の話を聞き、温かな言葉をお掛けになるお姿に、
 多くの人が勇気付けられたと思います。
 菅総理大臣など政治家も行っていますが、
 雲泥の違いでしょうね。
 改めて、天皇制が日本人の心の中に占める存在の大きさを感じています。
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人間ドックの結果・・・

2011年07月25日 20時56分00秒 | 日記
 今日は、早目に職場を抜け出して、
 先日の人間ドックの結果を聞きに行って来ました。
 特に何かを告知される事もなく、例年通りの結果になりました^^
 血液などの数値も異常はありません。
唯一白血球の数値が高いのですが、
 これは煙草を関係があるらしくて、毎年の事です。
 後は、やはり肥満が問題で、少しでも減らすようにとの話がありました。
 もっとも、これはドックに行かなくても分かる事ですが^^
 現役の最中、ドックを受けるのも残り1回です。
 何となく寂しい気持ちになりました。

 昨夜は、久し振りに大林宣彦監督の「異人たちとの夏」を見ていました。
 某国営放送のBSで放送されていたものです。
 原作は山田太一さんで、新潮社の第1回山本周五郎賞の受賞作なのですね。
 風間杜夫さん演じるシナリオライターが、
 ふとしたきっかけで、若くして亡くなった両親と会うと言うもので、
 父親役の片岡鶴太郎さん、母親役の秋吉久美子さんが、
 いかにも下町の夫婦と言う感じで好演していました。
 それと同時に、名取裕子さん演じる若い女性の怨霊に取憑かれ、
 そこから逃れるというストーリーです。
 1988年(昭和63年)の映画との事ですが、俳優さんが皆さん若かったですね。

 僕は、この「異人たちとの夏」のような、
 生きている人と亡くなった人との交流と言うパターンの映画が好きです。
 アメリカの映画では、「フィールド オブ ドリームス」などですね。
 高倉健さんの「鉄道員(ぽっぽや)」も同じ感じですね。
 もちろん、以前見た事はあるのですが、改めてじっくり見てしまいました。
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アナログ放送最後の日・・・

2011年07月24日 20時54分00秒 | 日記
 今日の正午でテレビのアナログ放送が終了しました。
 東日本大震災の被災地の東北3県は除外されましたが、
 ほぼ全国でデジタル放送に切り替えられた訳です。
 僕には、切り替えなければならない理由がよく分からないのですが、
 いつかはやらなければならない事なのかも知れませんね。

 さて我が家のテレビですが、我が家には3台のテレビがあります。
 居間に1台、お袋専用の1台はCATVに加入しています。
 僕の寝室と言うか、着替えなどをする部屋にも1台ありますが、
 これは加入していません。
 経過はどうもよく覚えていないのですが、
 CATVに加入した際、担当者の方の好意だったのかも知れません。
 とにかく見られるようになっていました。
 余り見てはいなかったのですが、僕が風邪などで寝込んだ時や、
 朝の時計代わりに点けていました。
 このテレビはアナログで、しばらく前から残数表示が出ていました。

 どうしようか考えたのですが、
 テレビそのものも、かなり年代物でもありますし、
 それほど見る必要性もないかなと思い、
 見えなくて不便だったら買い換える事にして、そのままにしてありました。

 そして今日、最後のアナログ放送はどんなものかと思い、
 11時50分頃から、某国営放送を点けて見ていました。
 余り劇的ではなかったですね^^
 通常の天気予報をやって、
 僕の好みの鈴木奈穂子アナウンサーが最後の挨拶をして
 終わってしまいました。
 淡々とした事務的な感じでしたね。

 ノルウェーのオスロで、22日午後、
 爆弾テロで7人と青少年への銃撃事件で80人以上が殺害される事件がありました。
 犯人は単独犯との事ですが、余りにも悲惨な事件に唖然としました。

 中国浙江省温州市では、23日、
 新型高速鉄道が追突事故を起こし、34人の死者が出たとの事です。
 余りにも急速な路線の拡大が原因なのでしょうか、
 国の威信を掛けたはずなのですが、安全を置き忘れたのかも知れません。

 世界的には色々な出来事がありましたが、
 僕は、ノンビリと休む事ができました。
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画像進化論・・・

2011年07月23日 21時41分00秒 | 日記
 今朝は涼しいを通り越して、寒いような感じでした。
 Tシャツと半ズボンで新聞を読んでいる内に我慢ができなくて、
 長袖のトレーナーと長ズボンに着替えました。
 日中も雲が多く、比較的涼しい一日になりました。

 午後、多少の義理があったので、県立美術館の企画展、
 「画像進化論」に行って来ました。
 今日から始まった展覧会です。
 「サルからヒトへ、そしてスペクタクルの社会画像進化論
  メディア的進化と創造的退行のダイナミズム」と言う
 凄い副題が付いています。
 県立美術館所蔵の作品から選び出して、それを並べ変えたとも言えますが。
 時代や国、具象と抽象の区分を取り払って、
 チョッと分かりづらいテーマごとに区分されていると言う感じです。
 その意味する所は、僕には理解できませんでしたが、
 良い絵も結構ありました。
 谷文晁の那須野が原の眺望図、清水登之の戦争画「突撃」、
 田村一村の「水辺夕景」、川島理一郎のデッサン、高橋由一のスケッチ、
 藤田嗣治の「花を持つ少女」など、名品が出ていました。

 常設展も、浜田庄司など有名な作家の益子焼の名品が展示されていました。
 また、美術館が寄贈を受けコーナーを設けて展示しているマイセンの名品も
 東日本大震災以降休止されていましたが、
 免震台を導入して、地震に備えての設備を施して展示されていました。
 今まで見た事のない作品が多く、中々面白いと思いました。

 詳しくは下記をご参照下さい。
 http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/t110723/index.html
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2日間・・・

2011年07月22日 21時50分00秒 | 日記
 この2日間、やはり酒飲みが続きました。
 一昨日は若い職員との酒飲みの第3弾でした。
 後になると、話がゴチャゴチャになって、
 誰に話したか分からなくなるかなと思いながら、
 何人かの職員と話をしていました。

 昨日は、3月に退職された元の上司を囲む会でした。
 この方の退職記念の酒飲みは4回目かも知れません。
 色々な関係で、出席せざるを得ませんでした。

 一昨日、日本列島に近付いた台風6号は、
 四国沖を通過するかと思ったら、
 一寸だけ徳島県南部に上陸しました。
 四国への上陸はないと気象庁が発表した後でしたから、
 気象庁の方は真っ青になったのではないかと思います。
 その後、台風は素直に、気象庁の予報のコースに戻りましたが、
 どうした訳なのでしょうね?

 一昨日は宇都宮では早い内に雨が上がりました。
 その分風が強かったのですが、
 酒飲みの後、少し風に吹かれながら散歩しました。
 気持ちが良かったですね。

 昨日は、天気が良くなりましたが、最高気温は25度程度だったようで、
 爽やかな一日でした。
 まるで奥日光にいるようだと友達と話していました。

 一昨日の夜と昨夜、涼しいを通り越して寒い位でした。
 寝苦しかった先週の夜とは雲泥の開きです。
 このような時には、ゆっくり寝だめしようと思い、早めに寝ました。
 しかし、途中で目が覚めてしまい、
 必ずしも熟睡できた訳ではないかも知れません。

 昨日、先日の女子サッカーワールドカップで優勝したなでしこジャパンの内、
 宇都宮出身の安藤選手と鮫島選手を見る事ができました。
 先発の11人の中に、2人も宇都宮出身者がいるのは素晴らしい事です。
 間近で2人を見ましたが、昨日の天気のような爽やかなお嬢さんでした。
 多くのファンにも十分な気遣いをして、とても好感が持てました。
 これからも活躍して欲しいと思います。
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牛肉・・・

2011年07月19日 21時05分00秒 | 日記
 最近、放射性セシウムが付着した米ワラを食べた肉牛から、
 基準値を超える放射性セシウムが検出されて大騒ぎになっています。
 福島県浅川町の肥育農家から出荷した牛の肉から
 検出されたのが発端でしたが、
 米ワラが原因とされて以来、このワラを牛に与えた農家が、
 福島県内に止まらず、山形県や新潟県にもあった事から、
 このワラを食べた牛の数は、現段階で648頭との事です。

 米ワラは、かつては中国や韓国から輸入されていましたが、
 口蹄疫の関係で、現在は輸入は止まっていると思います。
 むしろ、稲作農家と畜産農家の連携を図る観点から、
 ワラの利用は推奨されて来ました。
 稲作農家はワラや飼料用イネを提供するのに対して、
 畜産農家はたい肥を提供するもので、
 耕畜連携などと言って国も進めて来ました。

 このワラの問題は、農林水産省でも認識していたようで、
 3月19日に、「事故発生前に刈り取った飼料を使う」などの内容で、
 東北関東の各都県に通知が出され、
 各都県の家畜保健衛生所や農協などの業界団体を通じて、
 畜産農家に周知されることになっていたとの事です。

 しかし、あの頃は被災県では、大変な混乱状態にありました。
 いかに、国の通知だからと言って、
 各農家にまで知られると思うのは、
 何か現場が分かっていないような気がします。

 更に、福島第一原発の爆発事故が起こったのは、3月12日からの数日です。
 この通知が出た時点では、
 もう既に放射性セシウムが付着してしまったような気がします。
 更に、今回問題となったワラは、昨年の秋に刈り取られたもので、
 この通知に沿うものです。
 保管方法の通知もあったのでしょうが、畜産農家向けたもので、
 稲作農家には知らされていませんから、
 このような事も起こったのでしょう。
 ある意味、耕畜連携による分業体制が出来ていた事が
 問題だったのかも知れません。

 マスコミ各社は、基準値と比較して高いから、大きな扱いをしています。
 しかし、放射性セシウムの危険性についての報道が
 十分ではないような気がします。
 本当に、基準値を超えている事が、そんなに危険なのでしょうか?
 セシウム137は、体内に取り込まれても、尿などによって排出され、
 概ね100日で半減すると言われています。
 どこまで危険なのかを明らかにした上で、
 報道すべきだと思いますがどうなのでしょう?

 いずれにしても、牛肉の消費は大きく落ち込むでしょう。
 和牛は高いから輸入牛肉を食べている、僕のような者は関係ありませんが、
 肉の小売店や大手スーパー、各飲食店など
 大きな影響を受ける事は間違いありません。
 零細な畜産農家が、存亡の危機に陥る事も考えられます。
 全頭検査と簡単に言われますが、物理的に可能なのかどうか、
 その手段があるのか、気になります。
 どうしたら良いのでしょう。
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