８月22日（木）午前３時にマリアナで発生した台風10号は、
日本の南を北上し、非常に強い勢力にまで発達し、
８月29日午前８時頃に鹿児島県薩摩川内市付近に上陸し、
その後は四国や紀伊半島付近へと進み、
今日９月１日（日）正午に、
東海道沖で勢力を落とし熱帯低気圧になりました。
鹿児島県では28日（水）、暴風・波浪・高潮の特別警報が発表されました。
最大瞬間風速は、鹿児島県の枕崎で51.5ｍを観測し、
九州南部を中心に、
走行中のトラックが横転するほどの猛烈な風が吹きました。
また、台風が接近する前から九州から関東を中心に発達した雨雲がかかり、
宮崎県のえびの高原では総雨量が900ミリを超えるなど、
各地で記録的な大雨になっています。
また、宮崎県では突風の被害が出るなど、各地で大きな被害が出ました。
被害に遭われた方は大変だと思います。
夏台風は迷走すると言いますが、
日本列島に近づいた所での迷走は記憶にありません。
当初の予報では、８月27日から28日に東海地方辺りに上陸し、
29日には日本海に抜ける予報だったと思いますが、
それが西側に曲がり、紀伊半島に上陸かと思いましたが、
更に西側に曲がり、結局九州の東側でなく薩摩川内市に上陸しました。
台風は上陸すれば勢力を落として、スピードが上がるものですが、
勢力は落ちたものの、偏西風に乗れずにノロノロと進み、
九州から四国に再上陸した後、太平洋側に抜けていました。
気象庁の予報がいい加減だったとは思えませんので、
様々なデータを持っている専門家でも
予想出来なかった動きなのでしょうね。
天気予報は、過去のデータを元に行うのでしょうが、
あるいは、過去のデータが役に立たないような
気象条件だったのかも知れません。
今年の猛暑自体が、過去に例のない異常な出来事だったと思いますが、
そうした事も台風に影響したのでしょうか？
台風の予報に基づき、東海道新幹線などの交通機関が、
計画運休など早い段階で発表しました。
混乱を防ぐには、止むを得ないのかも知れませんが、
その発表で、多くの人が影響を受けたと思います。
発表のタイミングも検討の余地があるような気がしています。
今後、フィリピンの東の熱帯低気圧が、台風になる予想ですし、
また、この熱帯低気圧とは別に、
日付変更線を越えてくる、越境台風も予想されていて、
台風11号、続いて12号になるとの事です。
出来るだけ正確な予想と、
それに基づく的確な対応がなされると良いですね。
