ここのところ映画の話題を避けていますが、
概ね毎日1・2本の映画を観ています。
昨日、「にっぽんぱらだいす」を観ました。
前田陽一が監督して、香山美子さんが主演した、1964年の映画です。
第二次世界大戦直後、
遊郭が進駐軍の慰安所を設け、これはすぐに廃止になりますが、
その後、売春防止法が施行されるまでの遊郭の様子を描いた作品です。
その中で、歌声喫茶のような場所で学生たちが、
この「しゃれこうべと大砲」を歌うシーンがあり、
余りの懐かしさに驚いてしまいました。
ご存知のない方のために歌詞を書いてみました。
原曲はシチリア民謡で、日本語の歌詞は東大音感合唱団が書いています。
大砲の上にしゃれこうべが
うつろな目をひらいていた
しゃれこうべが ラララ いうことにゃ
鐘の音も聞かずに死んだ
雨にうたれ 風にさらされて
空のはてをにらんでいた
しゃれこうべが ラララ いうことにゃ
おふくろにも会わずに死んだ
春が来ても 夏が過ぎても
誰も花をたむけてくれぬ
しゃれこうべが ラララ いうことにゃ
人の愛も知らずに死んだ
僕は、てっきりロシア民謡と思っていましたが、シチリア民謡でした。
昭和20年代から30年代の歌声喫茶で歌われていた曲のようです。
歌声喫茶が生まれたのは、1955年前後のようで、
1970年代までに衰退したとの事ですので、
本物の歌声喫茶に行った事はありません。
しかし、僕は小学校・中学校と宇都宮大学の付属校に通っていました。
付属校ですから、
1年間に3度ほど、教育実習の学生が実習に来ていました。
そうした学生たちに何度か大学祭に招かれ、
学生たちが設けた歌声喫茶行った覚えがあります。
あるいは、中学生から高校生の頃、
労音(勤労者音楽協会)に入っていた事があり、
毎月だったか1か月置きだったかに行った覚えがあります。
そこで聴いたのかも知れません。
この曲を聴いて、すぐに分かりましたので、
その他の機会などで、1度ではなく何度か聴いたのかも知れませんが、
多分、ここ50年間は聴いていなかったような気がします。
YouTubeに曲がありましたので、宜しければお聴きください。
https://www.youtube.com/watch?v=eGDNLXODNGI
なお、明日は所用により、日記などを休ませて頂きますので、
お含み置き下さい。