京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

第一級画家の作品「暮らしと美術と高島屋」展

2014-03-10 06:51:49 | 美術・博物館


京都高島屋の「暮らしと美術と高島屋」展に行ってきました。
当初は、高島屋の紹介かなくらいにしか思っていなかったのですが、新聞各社の報道を見ますと、高島屋の所蔵する美術品の展示が行われていることを知り、行った次第です。

驚かされたのは、並みの美術館と比べ物にならないくらいの美術品の所蔵数です。
しかも、明治以降のわが国第一級の画家たちの作品ばかりです。
見ていて、圧倒されてしまいました。

高島屋の創業は1831(天保2)です。
今回の展示会は、創業以来180年以上の歩みのなかで収集した美術工芸品などの内、670点が陳列されています。

私の好きな竹内栖鳳ら京都画壇の名画、岡本太郎ら昭和期の気鋭作家たちの先鋭的な芸術、味わい深い民芸の陶器、伝統の染織品、ポスターや市電の中づり広告まで幅広く展示されています。

ちょうど、美の京都遺産というテレビ番組で、「美しきを伝える高島屋」が展示会の模様を放映していました。
展示会は写真撮影禁止ですので、テレビ放送とパンフレットから画像を紹介します。

高島屋京都展示会入り口






展示会場










京都高島屋の創業者は飯田新七、天保2年創業です。



明治中頃、貿易部を設け外国人向けの商品を扱い、万国博覧会などに参加します。
数々の賞を受賞し、1910年の日英博覧会には竹内栖鳳らの原画によるビロード友禅を出品し高い評価を得ます。

その後1909年に画家100名に同じ寸法で新作を依頼し、一同に展示した「現代名家百幅画会」をきっかけに、高島屋美術部が設立されます。
多数の画家との交流のなかで、絵画の収集が行われます。


ビロード友禅壁掛 波に千鳥 大下絵




竹内栖鳳「ベニスの月」







山元春挙「ロッキーの月」





都路華香「吉野の桜」





保津川図





浅井忠「大原女」




横山大観「神州の正気(冨嶽)」





竹内栖鳳「アレ夕立に」1909






河井寛次郎作品










その他画像









洋画展示作品
浅井忠「大原女」1905
藤島武二「風景」
岡田三郎助「支那絹の前」1920
ラグーザ・王「夏バラ」1935
小出楢重「六月の郊外風景」1930
梅原龍三郎「桜島」1935
東郷青児「裸婦」不詳
須田邦太郎「孔雀」1949
中川一政「福浦港風景」1956
棟方志功「弘前参禅寺長勝寺山門」1942 板油絵
岡本太郎「創生」1952

日本画展示作品
竹内栖鳳「アレ夕立に」1909
竹内栖鳳「富士」1893
竹内栖鳳「国瑞」1937
富岡鉄斎「盆踊図」1900
上田萬秋「孔雀」不詳
前田青邨「みやまの四季」
横山大観「神州正気(冨嶽)」1946
大観と下村観山共作「竹の図」不詳 屏風
川端龍子「湖畔の馬」不詳
土田麦僊「鮎」不詳
小野竹喬「秋」1979
堂本印象「みずのほとりの路」不詳
奥田元宗「霧晴るる湖」1987

などです。

最後に、「アレ夕立」ローズちゃん です。
これは、京菓子屋長久堂が制作した工芸菓子です。
高島屋といえば薔薇、かわいいローズちゃんにびっくりです。












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