京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

生誕130年 竹久夢二展

2014-09-06 05:25:42 | 美術・博物館


昨日、高島屋に買い物に行った際、
『生誕130年 竹久夢二展』(8/27ー9/8)に寄ってきました。





今回の展示会は、「大正ロマンを代表する詩人画家
竹久夢二(1884ー1934)の生誕130年を記念」したものです。
夢二の幅広い作品以外に、19世紀末にパリで活躍した、
ロートレック(1864ー1901)の作品も展示されています。

この展示会は、NHK日曜美術館アートシーンでも取り上げられました。
画像とともに、紹介しましょう。


明治17年、岡山に生まれた夢二は、美人画だけでなく、
本の装丁から、小物デザインまで幅広く活躍しました。




二十歳の時、雑誌の懸賞で一等賞を取った絵。
ここから、画家の道を歩み始めます。





「林檎」
瞳の大きな美人は、妻のたまきがモデルです。
夢二の美人画は、一世を風靡し、仕草をまねる
女性があらわれるほどでした。





「秋のいこい」
木の葉が舞い落ちるなか、物思いにふける女性
とろんとした眼差しの女性は、夢二式美人と呼ばれ、
大正時代に大変な人気となりました。





大正三年、夢二はたまきを店主に、港屋を開店します。





自分がデザインした日曜雑貨を直接売ったのです。
草花をモチーフにした千代紙などが若い女性たちをとりこにします。










夢二は、海外の雑誌などを切り抜き、スクラップしていました。
そのなかに、19世紀フランスの画家、
ロートレックの絵も貼られていました。





ロートレック作品





ロートレックに刺激を受けた作品






夢二の展示会は、私の若いときから、京都でも何度も開催され、
私も何度か足を運んできました。

私の率直な感想ですが、夢二の絵は、いわゆる絵画としての、
画量は低く、基礎的な描写力に欠けています。
美術学校等で、基礎的な力を身につけていないためだと思われます。

でも、なぜか魅力があるのも夢二の真骨頂です。
夢二は、もの憂げな眼差し、ほんのり色香の漂う女性を、
独特のタッチで描いています。
夢二にしか描けない世界であることに間違いはないです。

今でも、ある程度年齢の召した女性に人気だと思います。
私が訪れたときも、オバサマ方の多いこと、びっくりします。
そして、会場を出た特設売り場では、
夢二作品の絵はがきや小物を購入し、会計を待つ長い列ができていました。

以下はパンフレットの画像

「想い(女)」昭和初期






「想い(男)」昭和初期





ロートレック





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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
tangoさんへ (京都で定年後生活)
2014-09-06 21:50:54
こんばんは。

tangoさんのお店でも、販売されていたのですか。
確かに夢二の作品は人気がありますね。
男性と女性の夢二作品を見る視点が違うようですね。
夢二の描いた女性像は、当時の多くの女性をとりこにした「憧れ」の存在だったのですね。
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宵待ち草 (tango)
2014-09-06 20:07:32
こんばんは~~

 (ある程度年齢の召した女性に人気だと思います。
私が訪れたときも、オバサマ方の多いこと)……
確かにそうです
おばさま族の<?>私も大好きです
女性にとっては心惹かれるのです
いくつになっても可憐な姿に憧れます
当店でも絵画の複製は売れましたよ!
何でも基本は大事ですけれど~~~

<もの憂げな眼差し、ほんのり色香の漂う女性…>
そうありたいと願っていますよ<?>わ・ら・い
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