京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

夢の扉『加齢黄斑変性を救う治療薬に挑む』

2013-11-05 06:28:57 | 科学・宇宙・歴史

今回の夢の扉のドリームメーカーは、誰もがかかる可能性のある、 加齢黄斑変性の治療薬の開発をめざすアメリカ・シアトル アキュセラ社 CEOの窪田良さんす。





年を取ると、視界の中心が歪み始め、視力が低下し、 失明に至るという加齢黄斑点変性にかかる危険性があると言います。どこの眼科にいきましても、この病気の早期発見の啓発ポスターが医院内に掲示されています。




この病気の患者さんは、世界に推定1億2千万人(日本で69万人)もいるのですが、決定的な治療薬がないという難病です。

人は目に入った光を網膜に写して映像を認識しています。
網膜の中心、黄斑部分が最も物を鮮明に見ることができるそうですが、 加齢黄斑点変は、 その黄斑で細胞が死んだり、出血などするとしだいに視力が失われていく病気だそうです。









その治療薬を世に送り出そうと、アメリカ西海岸シアトルで創薬ベンチャーを立ち上げ 奮闘する日本人眼科医が窪田良さん、47歳です。窪田さんは、手軽に服用できる 飲み薬を開発し、世界中の人を失明の危機から救 おうとしていました。
新薬開発は、3万個のトライアルがあって成功は一 つとされる究極のイノベーション。





大学院時代に緑内障の原因遺伝子を発見し、手術 の腕前も 日本指折りと言われた窪田さんでしたが、そのキャリアを全て投げ打ち、 手持ち資金たった100万円で、創薬の世界に身を投じました。
窪田さんのポリシーは、『研究者として病気の原因を明らかにしても、そ れで患者が救えるわけではない。 手術に臨んでも一回に救えるのは一人の患者だけ。その間にも、視力を失っていく 人がいる。一気に失明の危機を救うには、新薬開発しかなかったんです』と言います。

2008年、資金が底をつきかけた直前に発見された新薬につながる化合物を発見しました。窪田さんが開発中の錠剤は、いま欧米での治験で最終段階を迎えています。 『這いつくばっても、失明の悲劇をなくしたい。 そうして世界を変えたい』 と窪田さんは言います。


窪田さんは、世界のトップイノベーターとして注目されています。







私の周囲でもこの病気で苦しんでいる方がいます。この治療薬ができれば、今まであきらめていた人に大きな光明となります。
一日も早く実用化されることを期待します。









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