京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

富岡鉄斎、冨田溪仙、人見少華、福田平八郎、橋本関雪、近藤浩一路、小川芋銭、平福百穂、水越松南、榊原苔山

2021-02-05 17:11:37 | 美術・博物館


 京都近代美術館2020年度 第1回コレクション展です。

 富岡鉄斎、冨田溪仙、人見少華、福田平八郎、橋本関雪、近藤浩一路、小川芋銭、平福百穂、水越松南、榊原苔山
 

富岡鉄斎 1836‒1924 『東山図扇面』 1919

 南画家。京都生。
 幼少より国学・漢学・詩学等を学び、また歌人大田垣蓮月の学僕となって多大な人格的影響を受ける。
 幕末期には勤王志士らと盛んに交流し、国事に奔走した。
 維新後は大和石上神社・和泉大鳥神宮等の宮司となるが、のち辞し隠棲。
 田能村直入・谷口藹山らと日本南画協会を発足、学者としての姿勢を貫きながら自由な作画活動を展開し、その学識と画技により文人画壇の重鎮となった。
 帝室技芸員・帝国美術院会員。大正13年(1924)歿、89才。





冨田溪仙 1879‒1936 『空也瀧』 1921

 明治から昭和初期に活躍した日本画家(1879年 - 1936年)
 狩野派、四条派に学んだが、それに飽きたらず、仏画、禅画、南画、更には西洋の表現主義を取り入れ、デフォルメの効いた自在で奔放な作風を開いた。










人見少華 1887‒1968 『南瓜図』 不詳

 日本画家。京都生。
 田中一華に入門し、また上田聴秋の書僕となる。京美工・京絵専卒
 第三回文展で初入選、褒状受賞。
 日本南画院同人として同会に出品を続け、大東南宗院・平安書道会等にも参加。
 花鳥画を得意とし、また早くより池大雅研究を続けた。昭和43年(1968)歿、81才。





福田平八郎 1892‒1974 『山村冬』 c. 1917

 大分県出身の日本画家(1892年 - 1974年)。
 鋭い観察眼を基にした、対象がもつ雰囲気、美しさを抽出した表現が特徴とされる。
 生涯「水」の動き、感覚を追究していたとされ、「漣」は池面に映る水面の模様を描写した作品。
 1961年(昭和36年) - 文化勲章受章、文化功労者。









橋本関雪 1883‒1945 『番船図』 1923

 日本画家。兵庫県生。明石藩儒橋本海関の長子。 竹内栖鳳に師事。
 四条派に南画を加味した新南画を大成する。詩書歌にも秀でる。
 朝日賞受賞。帝展審査員・帝室技芸員・帝国美術院会員。
 フランス政府よりシュバリエ・ド・レジョン・ド・ヌール勲章を授与される。
 昭和20年(1945)歿、61才。





近藤浩一路 1884‒1962 『三条大橋』 1925

 日本画家。山梨県生。名は浩。別号に柿腸。東美校卒。
 和田英作に師事する。読売新聞社で漫画の筆をとり、のち水墨画に転じる。
 日本美術院同人となり、脱退後日展会員となる。昭和37年(1962)歿、78才。





小川芋銭 1868‒1938 『怒濤』 1929

 日本画家。東京生。
 洋画を本多錦吉郎に学び、新聞・雑誌に挿絵・漫画を描くが、平福百穂・川端龍子らの珊瑚会に招かれたのを転機に日本画を製作。
 のち認められて日本美術院同人となる。
 作品は水墨淡彩で俳味のある独自の画風を持つ。昭和13年(1938)歿、71才。





平福百穂 1877‒1933 『清江捕魚』 1931

 日本画家。秋田県生。幼少より父穂庵に画技を学び、のち川端玉章に師事する。
 東美校卒。
 結城素明ら同志と无声会・金鈴社を創立、のちには帝展審査員を務めた。
「アララギ」派の歌人としても知られる。昭和8年(1933)歿、57才。





水越松南 1888‒1985 『村の老天使』 1927

 大正-昭和時代の日本画家。
 明治21年8月13日生まれ。
 山元春挙,竹内栖鳳(せいほう)らにまなび,富岡鉄斎に私淑。
 フランス後期印象派の影響をうける。
 日本南画院展に大正10年「一瓶秋色」を出品,12年同人。
 昭和60年3月4日死去。96歳。兵庫県出身。
 京都市立絵画専門学校(現京都市立芸大)卒。本名は達也。
 作品は他に「化粧」など。





榊原苔山 1890‒1963 『残雪』 1934

  日本画家。京都生。榊原紫峰の弟。
 竹内栖鳳に師事し、竹杖会に入る。昭和38年(1963)歿、73才。






美術館4階から









美術館1階









疏水
















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