京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

地球ドラマチック『空飛ぶ車を作れ』

2013-10-12 06:23:42 | 科学・宇宙・歴史

先日放送された、NHK地球ドラマチック「“空飛ぶ車”を作れ!」 は、楽しい番組でした。
2013年、アメリカの制作です。自動車大国らしい番組だと思いました。




道路が渋滞している時、車ごと空を飛べたらと思う人は多いはずです。
私も、大型連休の高速道路の渋滞表示をみるだけで、イライラします。そんなとき、ふと、乗っている車が空を飛べたらなと、夢みたいなことを考えたくなります。




そんな夢を実現させようと取り組む人々がいます。これまでに実に2000種類の空飛ぶ車が設計され、その開発の最前線を追うというものです。
空飛ぶ車の開発の主な舞台はアメリカです。この100年、多くの人がさまざまな空陸両用車の開発に挑戦してきました。その数300種類といいます。しかし、どれも実用化にはいたりませんでした。
車と飛行機 の機能を両立させることは技術的に難しく、安全性の問題から開発を断念するケースも多いといいます。近年、改良を重ねた末に商業生産が始められ、70台の注文が集まった車もあるそうです。
能書きはさておき、最新の空飛ぶ車を御覧いただきましょう。

軽量かつ空も飛べる自動車マーヴェリック

マーヴェリックは空飛ぶパラシュート付き自動車




マーヴェリック開発者




マーヴェリック開発者は、空飛ぶ自動車は頑丈で、手入れがしやすく、価格も手頃でなくてはいけないと言います。
現在の生産コストは約900万円ですが、年間100台の生産になれば、600万円を切れるといいます。

そして、空飛ぶ自動車は娯楽目的だけではなく、ジャングルなど飛行機が唯一交通手段のところはまだまだあり、そこに必要な医療を届けるには、飛行機だけでは不十分だと言います。

マーヴェリックは、空を飛ぶときには、平地で時速65キロに加速し、飛行モードのボタンを押します。すると浮力が生じ、自動的に離陸します。空中での最高時速は65キロで、アクセルを踏めば上昇、緩めれば下降する仕組みだそうです。
機体とはパラシュートはコンピューターで制御され、操縦者の負担が軽減されているそうで、普通の人が運転操縦できると言いますから驚きです。
地上に降りれば、パラシュートを収納し、走行モードに切り替えると、あとは普通車と変わらないそうです。地上の最高時速は160キロ、技術面ではほぼ完成したと言います。
問題はいかに生産を増やし、コストを下げるかだそうです。
しかし、まだ課題もあり、一番の問題は風が強いときは飛行できないことです。これは小型飛行機も一緒ですが、もうひとつは、大きなパラシュートで、都会で大きなパラシュートが行き交えば大混乱します。


離陸するマーヴェリック





着陸後は普通の車として走行



最高時速160キロ



一般市街地走行





マーヴェリック以外にも、ガレージに収納できる
折りたたみ式翼の車トランジションが2010年に発売されました。
翼を折りたたみ、30秒で離陸することができるそうです。











現在のところトランジョンの価格は2000万円だそうです。まだ一般向けではなさそうですね。





上記以外にも、エアロカーというのもあります。
普通の小型飛行機のように離陸して飛行し、着陸後は、車の後部に翼を格納して、地上を走るというものです。








未来の空飛ぶ自動車です。




一方、アメリカでは、空飛ぶ自動車が今後増えることが予想されるため、空の安全を守るための取り組みも始まっているそうです。

そのひとつが、空で空飛ぶ自動車がぶつかりあわないための、触覚フィードバック装置の開発です。




さらには、自動車ナビの空中版とも言うべき、「空のトンネル」空中ナビゲーション装置の開発も進んでいます。






そして、今後空飛ぶ自動車が増えることが予想されるため、次世代の管制システムの研究も行われ、2020年、東京オリンピックまでの完成をめざしているそうです。

狭い国土で、役所の規制が厳しい日本では開発や研究も進んでいないかもしれませんね。




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