京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

藤城清治 風の又三郎・完結編

2014-03-21 06:04:18 | 美術・博物館

藤城清治さんは私の大好きな影絵作家です。
以前のブログでも作品を紹介しました。

今回の日曜美術館は、『光と影の又三郎 藤城清治 89歳の挑戦・完結編』です。

去年11月、影絵作家、藤城清治さんが89歳で挑んだ「風の又三郎」がついに完成しました。
18枚 の影絵で物語の世界を絵画化した連作で、藤城さんは自身の集大成と言います。
藤城さんは若い頃から宮沢賢治にひかれ、「銀河鉄 道の夜」をはじめとするいくつもの童話を影絵作品にしてきました。
しかし「風の又三郎」だけ は、物語の素朴さから、ずっと手がけられずにきた物語でした。
番組は、去年の夏、「風の又三郎」に 挑むことを決め、制作に取りかかる藤城さんの取材を開始しました。
岩手を訪れ、賢治が描いた自然を 見つめる姿、完成した一部の作品を日曜美術館で放送しました。

その後もアトリエでの制作に密着し、最後の一枚が完成する瞬間をカメラに収めました。
「風の又三郎」全編が展示された藤城清治美術館で、司会の井浦新さんが物語を朗読して作品を紹介しました。


風の又三郎』は、宮沢賢治が死んだ翌年(1934年)に発表された作品 です。
谷川の岸の小さな小学校に、ある風の強い日、不思議な少年が転校してくる。少年は地元の子供たちに風の 神の子ではないかという疑念とともに受け入れられ、さまざまな刺激的行動の末に去っていく。その間の村の子供た ちの心象風景を現実と幻想の交錯として描いた物語です。

どっどど どどうど どどうど どどう 青いくるみも吹きとばせ すっぱいかりんも吹きとばせ どっどど どどうど どどうど どどう


山あいの小さな学校(分教場)に変わった姿の転校生高田三郎が現れた。
みんなは伝説の風の精、 風の又三郎だと思う。

























彼は学校で少し変わった態度を見せ、みんなを緊張させる。






みんなで高原へ遊びに行く。嘉助が牧場の柵を開けてしまう。逃げた馬を追った嘉助は、深い霧の 中で迷って昏倒し、三郎がガラスのマントを着て空を飛ぶ姿を見る。

















みんなと一緒にヤマブドウ採りに出かけた三郎はタバコ畑の葉をむしってみんなの非難を浴び、ま た耕助と風について言い争いをするが、最後には仲直りをする。
















みんなは川へ泳ぎに行き、大人の発破漁に遭遇したり、三郎を捕まえに来た専売局の人らしい男か ら三郎を守ろうとする。











また川で遊ぶが、夢中の遊びの後天候が急変して、だれかが三郎をはやしたて、皆がそれに加わ る。三郎は血相を変え、ふるえながら追求するが、全員とぼけて答えない。















一郎は三郎から聞いた風の歌の夢を見て飛び起きる。折からの台風に一郎と嘉助は三郎との別れ を予感し、早めに登校する。すると案の定、先生から三郎が前日に転校して学校から去ったことを知らされる。







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