昨晩18日のお月様です。ほぼ満月ですね。
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今夜は中秋の名月ですが、京都でも様々な観月会が行われます。
その一つが大覚寺の「観月の夕べ」です。
昔、嵯峨天皇が大沢池で、中秋の名月に舟を浮かべ、貴族の方々と遊ばれたことから始まったとされています。 天皇や貴族の遊びが、今日では一般庶民が有料で舟券を購入し、 龍頭鷁首舟に乗り、観月を楽しみます。
水に映した月を愛でるのを風流としていたのですね。
以下の写真は大覚寺HPより
二つ目は、私もよく行く、京都府立植物園で、本日夜に名月鑑賞の夕べとして、「観月&音楽会」、天体望遠鏡での名月鑑賞会などが行われます。
大覚寺の方は有料ですが、こちらはなんと無料です。
なかなか京都府も太っ腹です。
ほかにも、9月19日には賀茂観月祭 上賀茂神社、名月管絃祭 下鴨神社、祇園社観月祭 八坂神社、名月祭 平野神社、明月祭(芋名月) 北野天満宮、観月会 智積院 などで観月行事が行われます。
名月鑑賞の楽しみは、人それぞれですが、私が一番美しいと思ったのは、 以前のブログでも書きましたが、十五夜の坐禅中、老師が、「今晩は月がきれいだから、月を眺めましょう」とみんなで縁側に座り、名月と庭を眺めた時です。 満月の月明かりに照らされた禅寺の庭と甍の美しさは、格別でした。まるで、この時に見てほしいとお月様が訴えているような錯覚さえ覚えました。
その時の写真はないのですが、満月が照らしている情景を想像してみてください。
私などは、雲間のないこうこうと照る満月を良しとしますが、 雲間の月こそ美しい。見えない部分を、心の豊かさで補う『見立て』こそ風流だという方もあると思います。特にお茶の世界ではこの『見立て』が大切なようです。
また、お月見と言えば、私が小さい頃、もう半世紀も前ですが、野山で取ってきたススキと母親が作ってくれたお団子をお月様にささげて、お月見したことを思いだします。
昔から、お団子やススキはお月様へのささげもので、ススキはお月様を招く依り代、 白い団子は月をかたどったものだとされていたと思います。
しかし京都では、中秋の名月に里芋をささげていたと聞きます。ススキに加えて、萩など秋の七草もお供えするようです。
今夜、皆様も思い思いに中秋の名月を見て、月が刻む時間に、想 いを馳せてみてはいかがでしょうか。
私は、術後療養中のため、家で観月することになると思います。
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