日曜美術館アートシーンです。
東京青山の根津美術館で開催されている『井戸茶碗 戦国武将が憧れたうつわ』の紹介がありました。
私は以前のブログで書いたことがありますが、やきものは全くの素人ですが、見るのは好きです。美術館などで気に入ったやきものにであうと、幸せな気持ちになります。
井戸茶碗も楽茶碗同様好きなやきものです。
16世紀頃、朝鮮半島からもたらされ、数々の茶人や戦国武将に愛されたのが井戸茶碗です。小ぶりなのは小井戸、おおぶりなのは大井戸と呼ばれています。
枇杷色と呼ばれる薄い茶色は、一品一品微妙に異なります。
見所は、椀を支える足の部分、流れ落ちた釉薬が固まってできた海花皮(かいらぎ)と呼ばれるちぢれです。
井戸の名の由来は諸説あるようですが、単純に「井戸のように深い茶碗」の意とする説が有力のようです。
茶碗と言えば、楽茶碗も超有名です。楽は手びねりで削りだし、まさに造形という表現がぴったりします。本阿弥光悦の楽茶碗は、私のブログでも紹介しました
井戸は 熟練の陶工がろくろで生み出しますが、作り手の存在を感じさせない、自然な作りです。
わび茶にふさわしい素朴で、力強い個性が珍重され、戦国武将たちはこぞって、自分だけの井戸茶碗を手に入れようとしました。
信長、秀吉がもった茶碗ということで、まわりの 大名たちも自分たちの個性のある井戸茶碗を競ってもつようになっていきました。
武将にふさわしく大きく、毅然と立って いるような茶碗が好まれたのでしょうか。
小井戸茶碗 忘水
大井戸茶碗 越後
大井戸茶碗 銘 さかい
青井戸茶碗 銘 柴田
織田信長が柴田勝家に送ったもの
国宝 大井戸茶碗 銘 喜左衛門
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