京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

仁和寺と御室八十八所御山

2018-02-16 22:22:10 | 京都めぐり


昨日の散策は仁和寺です。










御殿入口





勅使門





中門















五重塔





金堂前















鐘楼





御影堂










御室八十八ケ所御山のぼりの石碑
仁和寺の裏・成就山の約3kmにわたる山道に、お堂(札所)が点在し、それぞれのご本尊・弘法大師をお祀りしています。





全てまわると二時間ほどですが、時間が足らなかったので今回は十ケ所にしました。
御室八十八ヶ所霊場は、文政10年(1827)当時は本四国(四国八十八ヶ所)への巡拝が困難であった為、
時の仁和寺29世門跡済仁法親王の御本願により四国八十八ヶ所霊場のお砂を持ち帰り、仁和寺の裏山に埋め、
その上にお堂を建てたのが御室八十八ヶ所霊場の始まりです。
これを結願成就すれば四国八十八ヶ所霊場巡礼と同じご利益を得ることができるそうです。


1番 霊山寺  本尊 釈迦如来















2番 極楽寺  本尊 釈迦如来





3番 金泉寺  本尊 釈迦如来





4番 大日寺  本尊 大日如来





5番 地蔵寺  本尊 勝軍地蔵菩薩





6番 安楽寺  本尊 薬師如来










7番 十楽寺  本尊 阿弥陀如来





8番 熊谷寺  本尊 千手観音





9番 法輪寺  本尊 釈迦如来涅槃像





10番 切幡寺  本尊 千手観音





次回八十八ケ所御山のぼり再挑戦です。
仁和寺に戻り帰り道


経蔵

























現在東京国博物館で仁和寺と御室派のみほとけ展が開催中です。





仁和寺に行かれ、時間の余裕のある方は一度八十八ヶ所めぐりを経験されたらいかがでしょうか。





京都国立博物館「豪商の蔵」と梅の開花

2018-02-16 05:29:44 | 美術・博物館


一昨日智積院を出て京都国立博物館に寄りました。
現在博物館で「豪商の蔵ー美しい暮らしの遺産ー」が開催中(3月18日まで)です。
大阪泉州の港町、貝塚で栄えた商家・廣海家の膨大な遺産が展示されています。
廣海家は米穀の廻船問屋として天保六年(1835)に開業し、肥料商、株式投資、銀行経営などをした豪商です。
広大な敷地に四棟の土蔵があり、蔵に眠っていた大量の書画、茶器、調度などが京都博物館に寄贈されたのです。
寄贈作品は調査に足掛け六年に及び、1,000件を超えるものでした。
今回はその一部が展示されていました。






撮影不可ですので画像は紹介できませんが、明月記断簡、豊臣秀吉の消息、室町時代から江戸時代の扇面を貼りまぜた六曲一双屏風、廻船問屋が所蔵することの多い南蛮屏風、伊藤若冲の筍図、司馬江漢の富丘遠望之図、明清の染付や色絵による膨大な磁器(宴会用に数十人前で揃っています)『光琳百図』の文様を下絵にした漆塗りに金蒔絵の数十人前の膳椀具、柴田是真作の銘々盆や中山胡民作の菓子盆、御所人形、婚礼調度や婚礼衣装、四季の茶道具など素晴らしいものばかりです。
そしてほとんどの品が初公開です。


四季草花図屏風 大岡春卜筆










青花牡丹唐草文盤





菊蒔絵棗 海漆原絵箔絵扇形菓子盆 賀茂人形





富士蒔絵盆 交趾釉唐草文花入



















海棠孔雀図 吉村孝敬筆





一階ロビー撮影可能作品

『韃靼人狩猟・打毬図屏風』 伝狩野宗秀筆 桃山時代十六世紀


















『四季山水図屏風』 式部輝忠筆 室町時代十六世紀

 













敷地の梅が咲きはじめです。

























明治古都館










平成知新館















ロダンの考える人