11月初めに訪れた北野天満宮の七不思議と彫刻の続きです。
三光門のあとは本殿です。
本殿
総面積約500坪の桧皮葺屋根を戴いており、八棟造、権現造りと称され、
神社建築の歴史を伝える貴重な遺構として国宝に指定されています。
本殿の軒下にも素晴らしい彫刻があります。
ここで七不思議の五番目「唯 一 の 立 ち 牛」
天神さまのお使いとして境内には神牛の像や彫刻が数多くあります。これは菅原道真公が丑年生まれだったことと、
大宰府で亡くなられた際、道真公の御遺骸をお運びする途中で車を引く牛が座り込んで動かなくなって、
やむなく付近の安楽寺に埋葬したという故事に由来しています。
そこから境内の牛はすべて伏した牛です。
しかし一体だけなぜか立った姿の神牛が拝殿の欄間に刻まれています。
本殿正面の素晴らしい彫刻です。
総面積約500坪の桧皮葺屋根を戴いており、八棟造、権現造りと称され、
神社建築の歴史を伝える貴重な遺構として国宝に指定されています。
本殿の横、背面も素晴らしい彫刻の数々です。
ここで七不思議の六番目「裏の社」
神社は前から拝むように造られていますが、ここの本殿は背面にも「御后三柱」という御神座があります。
道真公の御先祖、祖父、父親の神様で、昔は天満宮の参拝はこの「御后三柱」も含めて礼拝していたそうです。
七不思議の最後七番目「天 狗 山」です。
境内の北西角には天狗山と呼ばれる小山があります。
室町時代の北野参拝曼荼羅には、ユーモラスな烏天狗が描かれています。
現在その場所は立ち入り禁止になっています。
社務所前の菊です。(11月初めの撮影)
神社の方がおられましたので彫刻についてお聞きしました。
私:素晴らしい彫刻ですが、日光東照宮に似てますね。
神社の方:日光東照宮は北野天満宮の後の1617年に建てられたのですが、
天満宮の建築彫刻が素晴らしいということで、天満宮の大工が東照宮に呼ばれたのだそうです。
京都の花街の一つ上七軒です。