鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第4173回】 クレームから逃げず、OB様と接点を持つ

2022年06月03日 | 住宅コンサルタントとして

新規来場に苦労している会社で、

よく耳にするのが、

 

「引き渡し後、OB様となるだけ関わらないようにしている」

 

という言葉。

 

自分がもし家を建てたとして、

依頼した会社のスタッフさんから

このようなことを言われていたとすると、

どういう気持ちになります?

 

絶対にその会社で建てたことを後悔するでしょうし、

自分の友人や子どもが家を建てるときに、

 

「あの会社だけは、絶対にやめた方が良い」

 

とアドバイスをするでしょう。

 

まずは、自分本位の考えを会社を挙げて変えなくては、

数多くのお客様や協力業者様に愛され、

応援していただける会社になることは難しいですよね?

 

今から10年以上前、

クライアント様にはこうしたことを

定期的にお伝えしていたのですが、

ここ最近は変化が激しいため、

私自身も時代に合った戦略や施策のご提案ばかりに

なっていたかもしれません。

 

でも、戦略や施策が効果を発揮するのは、

あくまでも良い土壌ができている前提があってこそです。

 

こうした商いの本質的なことを

定期的に発信していかないと、と反省・・・。

 

さて、弊社のクライアント様で、

OB様や協力業者様の紹介が多い会社の役員さんから、

過去にこういうことを教えていただきました。

 

「実は我が社も以前は、

お引渡しをしたOB様とは距離を取っていたんです。

 

でも、それは正しいことじゃないよな、と気づきました。

 

で、腹を決めて、過去のOB様を全件、訪問して、

お詫びし、アフターを全て引き受け、

クレームを全て解決しました。

 

もちろん、厳しい言葉を言われたり、

二度と来るなと言われたお客様もおられましたが、

それをやり切ってからですかね、

紹介なんかが増えてきたのは・・・」

 

こうしたことを教えていただけたことが、

もう本当に貴重でありがたく、

これが自分自身の考えのベースにもなりました。

 

なので、ゼロから住宅事業を立ち上げたクライアント様には、

とにかくOB様を定期訪問して、

接点を持ち続けていただくようにご提案させていただき、

それを忠実に守っていただいております。

 

それらを忠実に10年ほどやり切ると、

確実に売れやすい市場になってくるのです。

 

とはいうものの、それだけでお客様が来場してくれるか、

というと、そんなに簡単では無いのです。

 

こうした土壌を作っている会社が、

時流にあったマーケティングをやり続けることで、

はじめて集客が安定していくのです。

 

そして経営者やマーケティング担当者は、

 

自分だったらどんな会社に家づくりを託したいか?

どんな会社だったら、友人におススメできるのか?

 

ということを常に考え、

そういう会社に自社を変革していくことが重要です。

 

それこそが、商売の基本中の基本なのです。


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