鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4958回】 モノを売っているようでは、強いライバルには勝てない

2024年07月27日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界で営業マンとして仕事をしていると、
必ず自社よりも商品力が高い会社があらわれます。

自社と同仕様・同性能なのに、価格が安い。

自社よりも仕様が圧倒的に高いのに、価格が同程度。

建物のデザイン性が、自社よりも圧倒的に高い。

保証が自社よりも圧倒的に優れている。

などなど。

こういう強力なライバルと競合すると、
ほぼ確実に負けてしまう営業マンもいれば、
ある一定以上の勝率を維持できる営業マンもいます。

その違いはなぜ生まれるのか?

もうこれはシンプルに説明できます。

自社よりも商品力が高い会社に対し、
ほぼ全敗してしまう営業マンは、
「モノ売り」に徹しているのです。

お客様が何を求めているのか?
お客様が不安なことは何か?
いろんな住宅会社を回った中で、
決めきれない理由は何か?

こういう部分をヒヤリングできていない。

自社の商品の優れているところだけを
猛烈に訴求しまくるのです。

更には、お客様に対し、
自社と他社の違いを深く伝えることもできていないし、
家づくりで何が大切か、ということもお伝えできていない。

商品の説明に食いついてくれるお客様には
それなりの勝率を維持できるのですが、
いろんなこだわりをお持ちのお客様や
じっくりと家づくりを進めたいお客様からは
ほぼ選ばれないのです。


一方、一定の勝率を出せる営業マンは、
「会社」と「自分」「自社の他のスタッフ」を売っています。

商品ありきでの商談は進めていかないのです。

お客様に対し、商品も大切ですが、
会社選びが非常に重要である、ということ。

自社が目指していること、大切にしていることをお伝えし、
それを具現化したものが自社の商品であること。

お客様の不安や要望にじっくりと耳を傾け、
そこに対し、どうすれば解決できるのかを親身にご提案する。

お客様と心と心でつながれるのです。

そして絶対にライバルが得意な土俵で戦わないのですね。

なので、商品力が自社よりも圧倒的に高い会社に対しても
一定以上の勝率を出せるのです。

商品しか売れない営業マンは、
自社よりも商品力が高い会社には絶対に勝てません。

会社・自分・自社のスタッフなど、人を売れる営業を目指しましょう。

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