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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第468回】 社員が成長する組織

2012年04月12日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社が順調に成長していくためには、社員さんの成長が不可欠です。
逆に言えば、社員さんの成長なくして、住宅会社の健全な成長はあり得ません。

社員さんが成長していくためには、何が大切なのか?
どんな環境を会社は用意しなくてはならないのか?

素晴らしいクライアントとお付き合いをさせていただく中で、
私自身、日々勉強させていただいております。

社員さんが成長していくために、必要なことは、私は次の点がポイントだと思います。

・学習⇒実践⇒検証⇒学習⇒実践⇒検証というサイクルを回せる環境を用意する
・教えて後はほったらかし、というのではなく、教えてやらせて、その後も繰り返し指導し続けること
(要するに、ほったらかしでは、本当に優秀な人以外は育たないということです)
・トップや上司に、社員さんに対する愛情があること
・そもそも成長意欲、プライド、ハングリーさがある人を雇用すること

ただ、採用とは非常に難しくて、事前の面接で優秀かどうか見分けるのは非常に難しいです。
(120%ダメな人は、一瞬で分かりますが、それなりにしかならない人と優秀な人を見分けるのは至難です)

ですから、それ以外のポイントを守って社員さんの育成をしていくことです。

まずは、社員さんが実践する場があるか?
営業であれば、お客様を担当し、営業の場数を踏まなければ成長しませんし、
工事であれば、現場管理を実際にやらなくては、成長しません。

それだけの集客や受注の余裕、もしくは基盤がなければ、社員さんは成長しないのです。

そして、社員さんにとにかく上司が接触し、コミュニケーションをとって、
教えたこと、正しいやり方を出来ているかどうか、確認し続けることです。

教えたことをお客様や現場の職人さんたちに対して行動出来ていなければ、
結果は何も変わりません。

研修や指導で、社員さんにいろんなことを教えたとしても、
社員さんがそれを理解しているとは限りません。
また、理解していることと実際に現場で社員さんが出来ているかどうかということは、
全く別の話です。

「分かったこと=実際にやっていること」ではないのです。

ですから、社員さんが育つ組織とは、
社長や上司が繰り返し社員さんとコミュニケーションをとっていて、
教えたことが実践出来ているかを確認し続けられる組織なのです。

その逆で、コンサルタントを入れたり研修を受けさせたりしているだけの会社、
すなわち会社が社員の教育を丸投げしているだけの会社では、
社員さんが成長するわけがないのです。

研修を活かすためにも、日々のコミュニケーション、日々の指導が必要です。

そして、もう1つ大事な点は、社長が社員さんに対する愛があるかどうかです。

愛の無い経営者(社員さんをモノのように扱い、給料を払ってやっているという意識が強い人)
の下では、社員さんは成長しません。
もしくは、成長した途端に、その会社を去ってしまいます。

社員さんが育つ会社は、パッと見た感じは、結構厳しかったりします。
若い社員さんですら、結果も求められます。

でも、社長や会社の社員さんに対する愛情が深いので、
社員さんの定着率が高いのです。

せっかく縁があって一緒に働いてくれているのですから、
社員さんが育つような会社にならなければなりませんね。
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