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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第232回】 会社を成長させようと思うなら・・・

2011年08月20日 | 住宅コンサルタントとして
ありがたいことに、私はたくさんの住宅会社さん、工務店さんとのご縁をいただいております。

まさに、いろんな地域にいろんなタイプの会社が存在します。

そんな中、個人的に好きなのは、社長が職人をしていた(今もしている)会社さんです。

新築にしてもリフォームにしても、モノづくりですので、
やはりその会社のトップがモノづくりにこだわりがなければ、ダメだと思っています。

職人出の社長さんは、やはりどの会社もモノづくりに真剣で(たまに例外はありますが・・・)、
やはり肝心要の基礎工事や木工事の部分は自分でやりたい、というお気持ちが強いのです。

それはそれで、とても素晴らしいことだと思います。
お客様ももちろん喜んで下さいます。

新築で年間1~2棟。
リフォームなら3000万~5000万。

自分の友人・知人・縁故関係を中心に受注していくというスタンスで
この辺りを目標に、経営していくのなら、それはそのスタイルでいいのですが、
新築で年間10棟以上とか、リフォームで3億とかを目指すのであれば、
トップ自らが職人をやっていると達成出来ません。

ある程度の規模を目指すのであれば、やはりトップが現場で職人仕事をする、
ということをあきらめてもらわなくてはならないと思っています。

それなりの規模の受注を獲得しようと思えば、どうしてもお客様との折衝が必要になりますし、
さまざまな企画をしたり、広告を作成したりとモノづくり以外の部分も必要になるからです。

ある程度、会社のブランドが構築され、しくみが出来上がっていれば、
スタッフを採用しても成長すると思いますが、
中小企業の場合、ゼロから1を生み出す仕事は大抵経営者しか出来ないものです。

だからある一定の受注量を確保し、しくみをつくり、人を採用出来るところまでは、
経営者が営業や内部のしくみづくりに没頭しなければならないのです。

だから、現場で職人仕事をする時間が取れないわけです。

会社を3年後、10年後、どうしたいのか?
そこから逆算して、トップがどんな仕事をしなければならないのかを
考えなくてはならないと思います。
コメント
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