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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第56回】 考え方で差をつける

2011年02月25日 | 住宅コンサルタントとして
価格と性能面でしか、自社の優位性を訴求できないローコスト系の住宅会社があります。

全国的にコストダウンに成功した地域ビルダーが何社か存在し、
そういうビルダーが存在する地域では、2009年~2010年の前半は
かなり売り負けしていました。

そこを巻き返そうとして、コストダウンに加え、
自社の設定利益を相当落として受注に走っている感があります。

仕様を全て合わせては、地場の会社はちょっと太刀打ち出来ないくらいのエリアもあります。

これは確かに脅威ですが、ここからいくつかのストーリーが想定できます。

また、自社にとってみれば、自社が進化せざるを得ない環境になった、ということです。

今までのように、初回接客でそれほど価値を感じていただけなくとも次に挽回できる、
という保証はありません。

だから、初回接客でお客様のハートをガッチリ掴める接客をしなければならないということです。

もしくは、ハード面の充実だけでなく、設計や仕様、デザインなどのベースのレベルアップのため、
自社の現状を見直す機会だということです。

こうした環境を前向きに捉えられるか、相手の悪口を言って終わるかで、
その企業の将来は決まります。

価格では、絶対に勝ち目がない会社に、いかにして差をつけるのか?
いかにして自社を選んでいただくか?

その答えは、考え方で差別化だと個人的に思っています。

もしくは、人間力で差別化。
ホスピタリティーで差別化。

基本的に人で差をつけるしかないのです。

根本的な人間教育やしつけ、考え方がしっかりしている企業は、
問題なくこの状況を乗り越えられるでしょう。

お客様の目線で物事を考えられ、家を建てて下さったお客様に満足していただくことを忘れず、
常に進化を続ける会社には、全く問題ない環境です。

ただ、自社の受注のことばかり考えている会社。
損得で家を売ろうとする思考の会社。
身近な人たちに愛されていない会社は、この状況に完全に飲み込まれてしまうでしょう。

皆さんの会社は、どっちの会社ですか?
コメント
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