レコーダー鑑賞「Free！」。

　今日最終回観ました。噂の賛否両論分かれたというエンディングも思ったより悪くなかったです。このまま、たいした山場もなく終わるのかと心配していたので、それなりに意外性ある盛り上がり方をしてくれましたし。

　が、全体を通してみるとシナリオの力不足が顕著でしたね。原案小説の「ハイ☆スピード」のほうがずっと面白かったです。

　この本を読まないとキャラクターの抱えている心情が伝わりにくいのが一番問題。一応回想シーンとして大事なシーンは盛り込んでありましたが、十分に描写出来たと言えるかどうか。もし読まなかったらモヤモヤ感がさらに深まったことでしょう。話の続きが気になったのは6話くらいまで、でしたよ…後半部は…。

　敢えて家族など出さず最小限の登場人物だけで物語を進めるのなら、もう少し各キャラの背景が透けて見えるようなシーンも一瞬で良いから出して欲しかった。箱庭の中でちまちま自己満足の話を作られても、こちらには意味不明にしか見えないと思います。どうも製作側の「これでどーよ！(ドヤ顔)」的な考えが見えてきて…。

　特に遙が顔を重ねるにつれどんどん感情移入しにくくなるのが辛かったですね…。言葉少な過ぎて何だか。最後に頬染めされても冷めるばかりで…。言葉少なでも大事な時にはちゃんと話すべきです。

　勿論、自分はSFとかファンタジーとかノーマルCP純愛話が大好物だからフィルター勝手にかけてるでしょと言われても否定出来ませんが(爆)。同じ1クール構成なら、設定詰め込みまくりでも最後の「くたばれ、ブリキ野郎」の一言にじわーっとくるガルガンティアみたいな作品がいいです…。

　最初の告知からキャラ萌え前提、男性声優さん萌え前提なところあったので、人気が上がってグッズも売れてDVDも売れればそれはそれで良いのかな…？

　同じ京アニでも作品で違うんだなと思った今作でした。氷菓はすごく面白かったのに…。