たまてばこ新聞

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「漫才協会 THE MOVIE ~舞台の上の懲りない面々~」観てきました。

2024年06月18日 11時19分20秒 | 洋画、邦画など
 6月6日、ナイツの塙さんが監督というので気になり観に行ってきました。普段TVを見ないし、お笑いは80年代漫才ブームやひょうきん族で止まったままの自分が観て楽しめるのか不安を抱えつつの鑑賞でしたが、予想以上におもしろく、また漫才協会について、浅草東洋館について散ることが出来ました。

 大空遊平さんが様々な苦難を経て舞台へ戻ってくるお話や、若手の漫才コンビが勧誘されて入会するエピソードなど、人と人とのつながりから生まれる大きな輪としての漫才協会。浅草東洋館の維持や芸の継承、課題は多いと思いますが…ナイツのお二人、これからも頑張ってください!

 小泉今日子さんとナイツの土屋さんの温かみのあるナレーションも、登場する芸人さん達への優しさに満ちていて、まだまだ日本にも人情はあるのだなと思わせてくれました。

 自分的には、漫才ブーム当時一番に好きだったおぼん・こぼんのお二人の元気な姿を見られたのが嬉しかったです!!
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「関心領域」観てきました。

2024年06月04日 12時37分09秒 | 洋画、邦画など
 5月30日、観てきました。…が、パンフが完売だった…公開1週間ちょっとで完売するとは全く予想外、かなしいの一言(ちなみに東京でも完売らしい…)。

 改めて映画のポスターを見てみると、背景の空が真っ黒なんですね。その理由は映画を観ると理解出来る訳です。良く出来ている。

 第二次世界大戦時代、ドイツ軍がユダヤ人たちの自由を奪い、拉致し使役し殺害した収容所のひとつを舞台に、その塀の外で何不自由ない生活を送る管理者とその家族の日々を描いています。

 一見した限りでは、4人の子どもに恵まれ、使用人を何人も使い、美味しい料理を食べ、よくある金持ちの生活。前半はこれでもかと日常描写を続けていきます。でも、そのバックグラウンドに聞こえてくるのは、収容された人々と看守たちの叫び声そして焼却炉の炎が燃える音…。その音が何を表すのか知識として知っていれば、この情景の異様さに気づかない訳がありません。恐ろしい。

 後半、主人公の男性は異動を命じられ、単身赴任。残された家族の生活は同じようでいて、徐々に異変をきたしていきます。子どもたち、特に男の子たちの影響の受け方がえげつない。

 最後、アウシュビッツの資料館の映像があり、何とも言えない気持ちになります。だけど、自分もその資料館を仕事として淡々と掃除している女性たちと感覚は変わらない…そんなところも心が痛む作品でした。
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「悪は存在しない」観てきました。

2024年06月04日 11時49分43秒 | 洋画、邦画など
 5月16日、観に行ってきました。「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督の作品と公開後に知り、SNSでの高評価も目にし、俄然興味が湧いて鑑賞となりました。

 舞台はとりあえず長野県の某所、某山奥の村となっていました。実際のロケ地は違っていましたけど。今でも古式ゆかしい山暮らしを続ける男性とその娘の住む地域に持ち上がるグランピング建設計画を巡ってドラマが進行していきます。

 地域住民に対する計画説明会のシーンが緊張感半端なく、自分の中で一番印象に残った部分です。住民たちの批判的な目、強い反感にさらされる企業の説明者が気の毒になるくらいの恐さでした。説明者たちも結局代理であり受け流すしかその場をやり過ごせない、あまりにリアルでいつの間にか作品の中に没入していました。

 その後、参入企業の実態が描かれ、コロナ対策補助金を当てにした投資(赤字の穴埋め)、しかもコンサルタントの言葉をうのみにした考え無しの計画だと判明します。そうか、当時はそうやって補助金を受け取ろうとした事業所がいたのか…。別の意味でお金に困っていたけれど、やはり不正に補助金貰おうとしていたなんて。そんな経営をする上司に雇われただけの担当者2人には確かに罪はないのかも。現地の人と交流しようとする善い人的な行動をとる担当者2人。そこからあの結末が生まれるとは…。

 いくら現地の人と交流して、集落の人々の暮らしを壊してまで計画を進める必要はないと思っても、おそらく下っ端には状況を変える力はないしなぁといつの間にか自分も物語の中にどっぷり入り込んでいるのでした。

 いつか何かに瞬間に、はっきり対立として揉め事に発展するのでは?との予想を大きく外し、猟銃の流れ弾に主人公の娘の命が奪われ、担当者の一人が主人公に暗殺(にしか見えないシーン)されるという驚きの結末を迎えます。もしかして主人公の家系ってそういう…?などと考えたりもしたけど、それじゃあまりに中二病過ぎる(爆)。

 自分にはこの結末の意味は難しくてわからないのが正直な感想です。この事件の後、この集落はどうなったのだろうとただただ気になります…。

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「ソウルメイト」観てきました。

2024年05月04日 12時35分42秒 | 洋画、邦画など
 4月19日、地元の公開初日に観に行ってきました。

 ミソ、ハウン、ジヌの三人の関係の変化がミステリアスな展開とともに描かれていくストーリー。友情とも恋愛(いわゆる百合)とも定義づけることの出来ない、まさにソウルメイト=魂の友と呼べるミソとハウンの繋がりが何とも言えず胸に迫ってくるものがありました。

 ソウルでの生活を偽り続けたミソの痛々しさにウルッときたり、後半のハウンの壮絶な最期に驚きを隠せなかったり、観ている間は感情がいろいろな方向に揺さぶられました。ミソもハウンも大切にしているジヌのはっきりしない態度はちょっと文句言いたかったけど(汗)

 大人になったミソが連れている子どもがまさかハウンの遺児とは…。登場人物が想像する空想の部分と事実(現実)の部分の境界があいまいに表現される映像に目が離せませんでした。そのあいまいさは最後に映ったミソを描いた一枚の絵に集約されていて、この作品のすべてを表現していたと思います。



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アマプラ配信鑑賞「ディナーラッシュ」。

2024年04月23日 14時13分31秒 | 洋画、邦画など
 約1時間半のサスペンス群像劇、ノンストップで進むストーリーの最後まで目が離せませんでした。

 シーンの殆どが、人気イタリア料理店のホールと厨房で進行するのもおもしろい。シェフがオーナーである親と確執があったり、副料理長が極度のギャンブル依存でマフィアに多大な借金を抱えていたり、そのシェフを巡り女性関係があれこれあったりと登場する主な登場人物すべてにドラマがある。

 賭け対象試合のラジオを必死で聴きながら、次々と客に出す料理を作っていくダンカンが超人過ぎてもう。他の料理人たちもシェフの指示に従い、押し合いへし合いしながらも皿数を重ねていくし、あの修羅場加減はしばらく忘れられない。料理も独創的というか…それを美味いという客も…(苦笑)。

 その水面下で、マフィア同士の抗争が展開され、悪い(?)二人組は最終的に闇へと葬られます。店を共に起こした友人を殺されたオーナーもちゃんとマフィアだったという結末。一見チャラい証券マンな男はヒットマンだったオチには驚きました。最後一気に話を収束させる勢いも力がありました。

 時間があったらもう一度観て、張られている伏線を確認したいです。
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