10月22日、貸し切り状態の映画館で観てきました(映画終了後明るくなるまで一人だけと気づかず/汗)
若年性認知症の母親を介護に追われる主人公の青年、その日一日を必死に生き抜く彼の姿の描写が本当に凄絶でした。巧みなカメラワークをはじめとした演出により、たびたび少年時代の過去映像も挿入され、彼が選択の余地なく介護者として生きなければならなくなった様子が伝わってきました。主演磯村勇斗さんのリアリティあふれる演技も素晴らしかったです。
主人公、彩人はいわれなき理不尽な暴力によって命を落としてしまいますが、物語はまだ中盤。ここから、残された周囲の人々の描写が克明になっていきます。特に、弟の壮平が総合格闘技のタイトル戦に挑む姿は後半の大きなドラマでした。クライマックスの試合シーンが、前半の鬱屈を晴らすようなパワーと勢いで迫力満点!ダメージを負いながら最終的に勝利しチャンピオンになった時はリングサイドで応援したかのような興奮を覚えました。
社会性の強い作品ですが、どうしたらこんな世の中が良くなるのかという問いかけは無く、未来は観た人の心に委ねられています。彼らのような人々が現在進行形で生活をし、自分たちの隣にいる、そのことは忘れないようにしなければ。
若年性認知症の母親を介護に追われる主人公の青年、その日一日を必死に生き抜く彼の姿の描写が本当に凄絶でした。巧みなカメラワークをはじめとした演出により、たびたび少年時代の過去映像も挿入され、彼が選択の余地なく介護者として生きなければならなくなった様子が伝わってきました。主演磯村勇斗さんのリアリティあふれる演技も素晴らしかったです。
主人公、彩人はいわれなき理不尽な暴力によって命を落としてしまいますが、物語はまだ中盤。ここから、残された周囲の人々の描写が克明になっていきます。特に、弟の壮平が総合格闘技のタイトル戦に挑む姿は後半の大きなドラマでした。クライマックスの試合シーンが、前半の鬱屈を晴らすようなパワーと勢いで迫力満点!ダメージを負いながら最終的に勝利しチャンピオンになった時はリングサイドで応援したかのような興奮を覚えました。
社会性の強い作品ですが、どうしたらこんな世の中が良くなるのかという問いかけは無く、未来は観た人の心に委ねられています。彼らのような人々が現在進行形で生活をし、自分たちの隣にいる、そのことは忘れないようにしなければ。