Rabbit Hole (ラビット・ホール) 2010年 アメリカ作品
監督 ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演 ニコール・キッドマン アーロン・エッカート ダイアン・ウィースト マイルズ・テラー
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
久しぶりに家の庭を手入れするベッカ。お隣さんから食事に誘われるも、まだそんな気分になれないと断ってしまう。
帰宅した夫ハウィーは、夜中に何かを見ながら泣いている日々。
ハウィーはベッカと共にセラピーのサークルへ参加しようと出かけるも、ベッカは拒絶。
実は2人は幼い息子を交通事故で亡くしたばかりだったのだ。
その後、ベッカは偶然にも息子を引き殺した学生のジェイソンを見かける。
思わず彼の後をつけてしまうベッカだったが・・・。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
突然の交通事故。
それも自宅前でというのは、心の傷が癒えないのも無理はないと思う。
辛い夫婦の気持ちは十分に分かる。 しかし、2人の方向性がなんとなくちぐはぐ。
見ていて、夫が気の毒に思えてならず、妻のわがままが際立った印象だった。
まあねえ、
お気に入りに感情移入しちゃったのもあるんだけどもさ。
いや~切なくて、可愛そうで、辛い、夫のハウィー。
自分も辛いけども、必死に明るく振る舞ったりしていたのに、妻は拒絶ばかり。
何せ、
突然、息子の書いた絵を片づけちゃうし、可愛がっていた犬を手放すし、サークルでは毒舌で、最終的には、自分が密かに見ていた息子の動画までも消してしまう始末。
追い打ちをかけるように、引き殺した本人と友達になりやがった!!
そりゃ~怒るのも無理ないし、彼の気持ちをとことん無視してるのが、気にくわない。
自分の事ばかりで一番側にいてくれる人の気持ちを何とも思ってないのか~ともう、腹が立って仕方なかった。
辛いのも、吹っ切りたいのも、このままではいけないと思うのも分かるよ。でも、極端すぎる。
だけども、しかしだね、
家を手放そうとして、その家を買おうかどうか見に来た人に向かって「実は息子が交通事故で死んでしまってねえ~」なんて言われると、家を買う人もびっくりというか、イヤだよね。
その時のハウィーの気持ちは、分かるけど、そんな事言うなら、売るなよ~と言いたくはなったぞ。
それでは、
そのハウィーを演じた、アーロン君はと言いますと。
う~ん、かっこいいけども、辛いねえ。
こっちまで辛い気持ちが伝わってくる。
毎日、泣いて暮らしたいけども、生活もあるし妻もいる。
なんかこういう時ほど、男の方が、悲しみが深いというか、自分がしっかりしなくっちゃ~みたいな空元気に見えたんだよなあ。
うん、アーロン君だからそう見たのかも。
ふと、
ベノの出演した作品「Wolfsburg」という日本未公開の作品を思い出した。
あれは、加害者が被害者の母親に思い入れをしてしまう話で、母親は、彼が子供を引いた加害者だと知らずに~という事だった。
加害者と被害者の家族って、なんか妙な縁を感じるのかな?(@_@)