The Party 2017年 イギリス作品
監督 サリー・ポッター
出演 クリスティン・スコット・トーマス ティモシー・スポール パトリシア・クラークソン ブルーノ・ガンツ チェリー・ジョーンズ エミリー・モーティマー キリアン・マーフィ
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
政治家のジャネットが大臣に昇進し、本日は、彼女の家でちょっとしたお祝いをすることに。
忙しそうにしているジャネットを横目に夫のビルは酒を飲み、音楽を聞いてばかり。そこへ、親友のエイプリルがドイツ人の恋人、ゴットフリートを連れてやってくる。
やがて、ジャネットとビルの共通の友人でレズビアンの女性教授、マーサがやって来て、彼女の妻ジニーも妊娠中で大変な時なのに駆けつけて来てくれた。
そこへ、1人でやって来たのは、トム。彼らの友人で妻のマリアンヌは遅れてくると言い訳をするも、なんだか彼の様子は変だった。
親しい友人ばかりが集まったところで、ジャネットが始めようとすると、ビルが飛んでもないことを言い出す。
それは、自分が病気で余命いくばくもないという告白だった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
全編白黒の作品。
邦題に監督さんの名前があるということは有名な方だとは思うが、申し訳ないが知らなかったのだ。イギリスでは有名なんだろうけども。(~_~;)
しかし、出演陣は見知っている名優ばかりで、その中にキリアン君がいるなんて凄いな~と思って見入ってしまった。
さて、舞台劇のような演出のお話の展開は、簡単に言ってしまえば、各自が抱えている不満を爆発させるというもの。
日常にある不満というか、分かって欲しいという要求というか。
選挙運動ばかりしていた妻に不満を抱えていたビルは、ふと自分に気を向けさせようと、病気の事を告白したかのように思えた。
が・・・。(゚Д゚)
まあ、ビルの気持ちも分からない訳ではないけれど、一番共感が持てたのは、三つ子を妊娠していると分かったジニーの不安だった。
女性同士は以外と押しつけあって良くないかもしれないと思ってしまった。その点、男性同士だと、協力し合うから良いのかな~と。(なんのこっちゃ)
それでは、登場シーンから、ものすごく怪しいトムを演じたキリアン君はと言いますと。
来たそうそう、コカインをして何気に拳銃所持。男になれ!となんだか、いや~な予感。
こういうのってよく、下っ端のチンピラが一人前になるために、誰かを殺しに行く状況と同じなのだ。
でも、誰の事?と思っていると、ビルが病気だと告白して、大いに動揺するトム。
度胸がある奴だったら、そんな事はどうでもいいと思ってしまうが、傷心者なのか、基本的に人が良いのか、ここから、グズグズが始まる。
このどうしようもない役も上手いんだ彼。
上等なスーツを着ていると言っても白黒だから分からなかったよ。(^◇^;)
イギリス特有のブラックといえば、ブラックだったかな。
ゴットフリートがブツブツ言う精神論にも、イラッとしながらも、親友同士の会話は屈託もなくなんか良い雰囲気だな~と思ったのでした。
いや~皆様、素晴らしい!
名演技でした。