Lars and the Real Girl (ラースと、その彼女) 2007年 アメリカ作品
監督 クレイグ・ギレスピー
出演 ライアン・ゴズリング エミリー・モーティマ ポール・シュナイダー ケリー・ガーナー パトリシア・クラークソン
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
カリンはすぐ隣で暮らしている夫ガスの弟、ラースをやっとの思いで夕食へ誘うことが出来た。彼はいつも理由をつけては人とコンテクトを取ろうとしないのだ。
この日も、カリンの心配をよそに夕食後そそくさと帰ってしまった、彼。
そして、6週間後。彼の家に大きな荷物が届く。
その後、ラースから遠くからガールフレンドが遊びに来てくれているから紹介したいと言われる、二人。ビアンカという名の彼女は、無口で体が不自由な為車いすだというのだ。
だが、目の前に現れたビアンカに驚きを隠せない二人。何故なら、彼女はリアルドールという等身大のお人形だったからだ。それもネットで買える男性向けのもの。
真剣に恋をしている様子のラースに不安を感じた二人は街の女医バーマンに相談する。
彼女は、ラースの為にも話を彼と合わせるようにとアドバイスするのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
え?と思う設定だが、見終わった後で、なんとなくほのぼのとした感覚に陥る面白い作品だった。
ハートフルコメディという感じかな。
めっちゃシリアスに言えば、「街中でお人形遊びをしている」という事になるだろうけども。(^◇^;)
そういうと、かなりいっちゃってるドタバタコメディに思えるだろうが、あくまでも真剣なコメディ。(コメディに真剣とつけるのもどうかと思うけども)
いや~ラースがうらやましいなあと思ったのは自分だけだろう。(自己の世界に没頭する自分自身からするとね。)
だって、彼が良い奴だからとみんなが彼の恋を応援するのだぜ。
美容室で髪を整えてあげたり、ボランティア活動に参加させたり、一人の人間のようにすべての人が扱う。
なんかいいんだよねえ。(*^O^*)
街の人々も半分は自分も楽しんでいるんじゃないかと思えたしさ。付き合わされているって言いながら楽しそうだったし。
何せ、モーティマちゃん演じるカリンが最高だったのだ。
義弟なのにすっごく心配して、面倒でもしっかり付き合って。
対象的な兄ちゃんの対応に腹が立ったことは言うまでもないが。
カリンがラースに向かって訴えるシーンが好きだったなあ。
「みんなあなたの事が好きだから~」
いいよねえ、素晴しいよ。
さて、
それでは目的のゴズリング君はといいますと。このちょっと困ったラースが彼だった。
人と接触するのが苦手で、人見知り。
やっと恋した相手はお人形。
彼女と自然に会話しているようすがすげ~上手かった。
まるで、本当は生きてるんじゃねえの?なんて思えるくらいに。(^◇^;)
ふと思い出したのは映画「マネキン」。
あれは彼の前だけは人間になるというお話しだったが、ラースの中ではそうだったのかもしれないなあ~なんて見ながら思ってしまった、ich。
ラストがどうなるかと思ったら上手くまとめられていて演出の素晴らしさにも脱帽したぜ。
そうそう、
教会で相談してたときの一人の方が言った言葉がごもっとも!と思えたなあ。
「人のこと言える?あなただって犬に洋服着せてるじゃない」
そうだよねえ、と共感持てたのは犬嫌いの自分だけかもしれないが。(愛犬家に殺されそう)
仕事とはいえ、女医さんの対応がむちゃくちゃ素晴しいと思ったich。
傷つけずに治療を促す。
上手いなあ。
医者はあ~でなくっちゃ。
いや~いろんな面を見せてくれるゴズリング君。
今後本当に楽しみな俳優さんだぜ。