マニアの戯言

映画マニアの勝手な映画感想日記

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「16歳の合衆国」

2012-04-11 22:47:39 | 2000~2010年代 映画

The United States of Leland (16歳の合衆国) 2002年 アメリカ作品



監督 マシュー・ライアン・ホーグ
出演 ライアン・ゴズリング ドン・チードル クリス・クライン ケヴィン・スペンシー

勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
「あの日の事は思い出せない。一番大切な事なのに。」
公園で、知的障害のライアンが殺された。
手に大怪我をしていたリーランドは、母親に連れられ病院へ治療に来た。だがそこで、警察官に逮捕される。
そう、ライアンを殺したのは彼なのだ。それもライアンは、最近別れたばかりの元カノ、ベッキーの弟だった。
矯正施設の教官パールは、リーランドと出会い、殺人とはほど遠いような彼の存在を小説に書こうと、彼の心情に近づこうとする。
リーランド自身もあの日の事を思い出そうとパールと親しく話始めるのだが。

勝手な感想(自分の思い込み多々)
少年犯罪の心理を浮き彫りにした感じの作品。
些細な事で少年は殺人を犯したのだろうと思ってみていたのだが、以外と複雑で難しい問題だと分かったのだった。

彼は大人から受けた愛情の歪みによって、彼の感情が極端になってしまったのかと自分自身には思えたのだ。
親のせいだとか、別れた恋人のせいだとか、そんな単純なものではない。
いろんな大人の身勝手な行動が彼を不安へと追いやってしまったのかと感じてしまったのだ。
何せ、少年一人だとホテルに泊めてもらえなかったというエピソードがちょっと複雑な気分になったのだ。
ホテル側の事情も分からない訳ではない。
しかし、リーランドではないが、「宿泊させるよりも、路上へ少年を放り出す方がいいのか!」と、言いたくなるのも分かる。

唯一のよりどころだった存在が、あの時とは変わってしまった現実に、彼はショックを受け、悲しみから、のがれられなくなってしまったようだった。
希望が持てない!
そんな彼の気持ちが、殺人犯だけど、なんだかだんだんと可哀想に思えてきてしまったのだった。同じ年頃の息子を持つ親としては本当に複雑な気分で見入ってしまったのだ。

それでは、リーランドを演じた、ゴズリング君はと言いますと。
この複雑な感じの少年をむっちゃ上手く演じていたのだ。
前回の役柄とはがらりと変わった彼の印象。
凄いなあ~。

ラスト。
あんな顔を見せられると、やっと開放されたという安心感が伝わってきて、よかったねと言いたくなってしまった。
(良かった事ではないのだけれど)

次回はどんな印象を与えてくれるのだろうか?ゴズリング君。
むっちゃ鑑賞するのが楽しみだぜ。

コメント
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