マニアの戯言

映画マニアの勝手な映画感想日記

初めに
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「エクスペリメント」

2011-07-08 09:10:03 | 2000~2010年代 映画

The Experiment (エクスペリメント) 2010年 アメリカ作品


監督 ポール・T・シュアリング

出演 エイドリアン・ブロディ フォレスト・ウィッテカー カム・ジャンディ イーサン・コール クリフトン・コリンズ・Jr マギー・グレイス

勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)

突然職を失ったトラヴィスは、新聞の募集欄に目を付けた。たった2週間、心理実験に参加すれば高収入が得られるからだ。面接に向かったその場所で、大人しそうな黒人バリスと出会う。
そして、新しく出来た恋人ベイに、2週間後には必ず会いに行くと約束し、彼女を旅行へと送り出し、実験施設に入居した。そこにはあのバリスもいた。バリスは看守役として、トラヴィスは囚人役となり、看守役の人々は必ず秩序を守らせるというルールの下に実験が始まった。
最初は両者とも楽しそうな雰囲気だったのだが・・・。

 

勝手な感想(自分の思い込み多々)
ベタな配役に、基本的にウィッテカーが苦手な自分は、特に驚きも新鮮みもなく普通に鑑賞してしまった。
ドイツ映画「es(エス)」は、どんな感じだったのか必死に思いだしながらだったけども。
見終わって、煮え切れなくて、久々にドイツ版も見たくてうずうずしている現状だ。(^^;)

基本同じだが、少しずつ違っていた。
一番腑に落ちなかった事は、実験を企画した学者が姿を現さなかった事。
ドイツ版だとその理由はきちんとあきらかにされていた。
だが、こちらは、入れっぱなしのほっときぱなし。
ラストにおとがめがあるが、どうも納得がいかない。そんな実験ってあるのか?
トラヴィスの正義感もなんとなく訴えがたりない感じ。
オープニングのデモにそれを反映させているのだろが、それも参加させられて~という感じだったので、なんで彼がそこまで必死に抵抗している理由が分からなかったのだ。
なんかすべてが中途半端な雰囲気。

苦手だったが、バリスもしかりで、彼がどうして変貌していったのかいまいち分からない。
抑制された生活からだったのかもしれないが、同情も納得も出来なかった。
ドイツ版の方が納得も理解も出来たからだ。

それでは、トラヴィス役のブロディはと言いますと。
お~!どっちの髪型もむっちゃ似合う~って感じだった。
さっきも言ったが、彼が醸し出す正義感はちょっと薄らすぎた。
いじめに耐える姿は、彼の役柄にしては定番だったので、安心してみちゃった感覚。
同室の彼は気の毒だが、もう一人は本当に傍観者だった。
ドイツ版だとキーパーソンだったはずなんだけども。(@_@)

ドイツ版とは違うエンディングと聞いていたので、どんな感じなのか少し期待したのが、いけなかったかもしれない。

実験後というのが描かれていたが、だから何?って感じだった。
だったらもう少しそっちに重点を置いてもいいような気がした。
だって、あんな事があったのに、人って来た時と同じように出来る訳がないだろう?(え?逆に出来るものなのか?自分はぜ~たい出来ないけど。)
そこもどうも納得がいかなかった理由の1つだ。

申し訳ないが、
やっぱり個人的には、ドイツ版が好きだ
アメリカ版の内容は綺麗すぎる。
人間の本質はそんな、なまっちょろい感じじゃないと思えるのだが、そう思うのは捻くれた自分だけか? ( ̄。 ̄;) 

コメント
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