邦題「オン・エッジ 19歳のカルテ」
On The Edge 2001年 アイルランド作品
監督 John Carney(ジョン・カーニー)
出演 Cillian Murphy(キリアン・マーフィ) Stephen Rea(スティーヴン・レイ) Tricia Vessey(トリシア・ヴェッセイ)
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
19歳のジョナサン(Jonathan)は、どうしても父親の死を受け入れられず、葬式にも遅刻し参列もしなかった。そして、街へ繰り出し盗んだ車ごとダイブした。
幸か不幸か彼は助かり精神病院へ強制的に入れられる。
初めはグループセラピーなどが馬鹿馬鹿しく思えたが、トビー(Toby)という友人と夜中に抜け出したり、レイチェル(Rachel)と会話を交わすようになるうちに少しずつだが彼の心の中が変化を始めるのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
今週は、久しぶりにキリアン君の出演映画を紹介しようと思う。
日本語版がどうしてもお目にかかれず、UK版をとりよせて見たこの作品。
なので、内容的にとんちんかんな事を言っていたら、勘弁してくれなのだ。
物語は切ない青春絵巻と言うべきだろう。
心の成長過程というか、急激に変わらなければならなくなった時の心の歪みの治し方というところかな。
あんな精神病院だったら、ちょっと入ってみたいなあ~なんて思ってしまったのだった。
(最近、かなり神経が病んでいるichなので。(@@;))
それでは、主人公ジョナサンを演じた、キリアン君はと言いますと。
こういう感じの役をやらせたら天下一品なのだ。
『死にたくもないが、生きたくもない』どっちつかずでどうしていいのか分からない。
そういう、複雑な若者の心情を上手く演じているように思えたのだ。
ポケットに手を入れながら彼女と会話をしている様子は、どことなく信頼がおけず、心の距離をおいて話している仕草に見えたのだ。
なんとなくそんな気持ちが分かる自分には、じ~んと来てしまった。
親しくなれるような、なれないような。
相手の懐に飛び込みたいような飛び込みたくないような。
ここの医師がそれを察してか、いい感じにみんなと距離をおくのだ。
大抵こういう病院だと強制的に何かをやらせたり、話しかけたり、抑制したりするのだが、ジョナサンと接する医師は、相手がその気になるまで待つという感じで、話してきたらきちんとアドバイスをしている雰囲気ですっごくいい感じに思えたのだ。
ラストは、ちょっと切なかった。
しかし、以前とは違う成長でちょっと安心もした。
精神的に不安定な時に見たので、もしかしたら再観賞で印象が変わるかも?
どっかに日本語版がないかな?
もう少し詳しく内容を知りたいなあ。