2009年秋・アニメ最終回の感想文その2

2009-09-27 15:15:19 | 2009年春アニメ関連

 今週はアニメの最終回ラッシュ!次々と最終回を迎えるアニメが多く、中には伝説級の終わり方をした作品もあり実況は大盛り上がりです。もちろん自分も波に乗り遅れることのないようにチェックし続け、今週は下手したら睡眠時間よりアニメをみている時間のほうが長かったかもしれません。そんな中今回は「ハヤテのごとく!!」「バトルスピリッツ 少年突破バシン」、そして「Pandora Hearts」「大正野球娘。」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Hayatenogotoku2 Hayatenogotoku3 「ハヤテのごとく!!」…週刊少年サンデーで連載されている、畑健二郎の漫画「ハヤテのごとく!」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はJ.C.STAFFです。第1期が日曜日の昼にやっていたのに対し今回の2期は深夜放送になったため格下げでもされたのかしらと思いましたが、深夜になったせいか相変わらずパロディに歯止めが無く第2期の1話からいきなりプリキュアのパロディとか入れてきて原作の再現度は変わらず健在でした。

 J.C.STAFF制作のため作画は非常に安定していたし面白かったので原作ファンでも納得の完成度だと思われます。それに加えパロディも相変わらず満載で、さらに脚本とシリーズ構成が「機動戦士ガンダムOO」を手がけた黒田洋介氏なためOOネタまで入っていました。他にも最終話には初音ミクのウマウマダンスやコードギアスにサザエさん、おねがいツインズにキャプテン翼などもう満載で大丈夫かこれ?と見ているこっちが不安になったりもしました。そして最後に新キャラがチラッとだけ出て終わってしまったのでこれは3期がありそうな気がしますね。

Basin Basin1 「バトルスピリッツ 少年突破バシン」…トレーディングカードゲーム「バトルスピリッツ」を題材にしたオリジナルアニメ作品で、アニメ制作はサンライズです。監督は「星方武侠アウトロースター」以来久々のサンライズ作品参加となった本郷みつる氏に加え、随分キャラクターデザインの個性強いなと思ったら「出ましたっ!パワパフガールズZ」の下笠美穂氏となかなか豪華なスタッフが揃っていたようです。

 カードゲームと言えばどうしても真っ先に思いつくのが「遊戯王」シリーズですが、こちらの「バトルスピリッツ」は「遊戯王」に比べると攻撃力とかがあるのは似ていますが召喚するモンスターにレベルがあり、ポイントを多く割り振るとレベルが上がり強くなるようです。そこらへんはアニメ中に説明シーンが多くルールを知らない人に対する配慮もあり好印象でした。

 第1話では眼鏡をかけていたはずのメガネコがいつの間にかコンタクトに変わっていたりして萌え度が若干上がっていたりしていましたが、なかなか敵味方どちらとも個性的なメンツが揃っていて最終決戦では幹部のナンバーズ達とタッグマッチというなかなか熱いバトルが繰り広げられていました。そして終盤ではレア以外はゴミとまで言い切りXレアカードを大量に持っていたNo.9との激戦が繰り広げられ、ついに終わったと思いきや、お約束ではありましたが真のラスボスとの世界を賭けたラストバトルという熱い展開になっていました。最後は俺たちの戦いはこれからだENDで終わってしまったのはお約束ですが、次の週から早速新番組「バトルスピリッツ 少年激覇ダン」がスタートしました。

Pandorahearts2 Pandorahearts3 「Pandora Hearts」…月刊Gファンタジーで連載されている、望月淳の漫画「Pandora Hearts」のアニメ化作品で、アニメ制作はXEBECです。第1話が放映された当時は他の番組と放映時間が少しかぶっていたため内容が良くわからなく、画質もTBS画質でかなり悪かったためこれは面白くなさそうだな…と思いあまりチェックしていませんでした。

 結局25話放映したのにも関わらずサブリエの悲劇の真実が謎のままだったり、重要そうなのにちょっとだけ出てきて最後まで出てこなかったキャラがいたり、他にも大量の複線があったのにもかかわらず最終回では主人公が敵の本拠地に乗り込んで一言言って帰ってしまうなど、どうしようもない投げっぱなしENDで終わってしまい正直面白い作品だったとは言えなかったです。

 しかしこの作品、シナリオはダメでしたがオープニング曲のFictionJunctionが歌う「Parallel Hearts」がもの凄く良くて個人的に大ヒットでした。さらに女性キャラクターが非常にエロくて可愛いキャラが多く、肉食ウサギのアリスに年上の妹エイダ、敵の幹部のロッティなど魅力的な女性キャラが多かったのでその辺は非常に高評価でした。オープニングでオズとアリスが指絡ませるところとかも素晴らしかったです。

 バトルシーンが多い作品なのにそのバトルシーンが非常にしょぼかったり、謎を残しすぎたまま終わってしまったため非常に消化不良でしたが、キャラクター萌えだけで後半は惰性で見てました。バトルシーンは仕方ないとしてもせめてちゃんと区切りつけて終わらせてほしかったですね。

Taiyaki2 Taiyaki3 「大正野球娘。」…徳間書店から刊行されている神楽坂淳のライトノベル「大正野球娘。」のアニメ化作品で、アニメ制作はJ.C.STAFFです。第1話が放映されたときは、いきなりのミュージカル展開に加えオープニングではセーラー服や袴を着たまま野球をやっていたのでこれは野球なめすぎだろう、地雷くさいなと思い視聴をやめる気満々でした。

 画質もTBS画質であまり良くなかったし、正直期待していませんでしたが主人公の鈴川小梅がトラブルに巻き込まれたときの「えぇ~~」がなかなか萌えだったためしばらく惰性で視聴していました。すると案の定女子野球部だったため初心者が多く試合全てに負け、どん底に落とされそこから努力していく様が非常に良く描かれていて、女子であることのハンデを克服するために頭脳要員がID野球を使うようになり、さらに1番バッターが足の速さを生かすため左打ちに転向…とだんだん野球らしい展開になり、ユニフォームも揃えてきてすっかり野球アニメになっていました。

 しかもそれに加えてギャグ回も充実していて、辻投げ辻打ちの回では仕掛ける側も仕掛けられる側もノリノリで非常に面白く、脇役もオリジナルキャラクターの新聞部員に三郎さん、相手の野球部員も主人公達に対し礼儀正しく正々堂々全力で戦ってきたためキャラクターも非常に良く、無駄なキャラクターがほとんどいなかったように感じられました。

 シナリオの中ではお約束な展開やサービス回もありましたが、改めてお約束だけどだがそれがいいとニヤリとしてしまうシーンも多く面白かったです。そして最後では今までの練習と努力の総決算といったかんじで完全なガチ野球アニメでした。ぶっちゃけNHKの某野球アニメより緊張する熱い展開に実況は大盛り上がり。そして衝撃の結末…!の末にいい最終回だったと思わせる終わり方をさせてきて、とても12話で終わらせてしまうにはもったいないと感じるほどの素晴らしい作品でした。こういうのを24話とか2期やってほしいですね。第1話の印象とは裏腹にこの作品は大化けしたと思います。今年のアニメでも上位に入るほどの良作だと感じました。12話構成のため原作とはかなり違うようなので原作ファンも楽しめるかは分かりませんが、原作知らない人なら全然問題無く楽しめると思います。