ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

存在価値

2020-05-25 19:09:48 | 時事(海外)
中国が香港の「一国二制度」を骨抜きにする法案を可決する。

国家安全法というもっともらしい名称だが、こんなのが施行されれば、今後、恐ろしくてデモなんかできなくなる。一応、あと27年間は保証された高度な自治も名ばかりになり、言論の自由も無くなり、香港市民は都合の良い解釈で拘束されるようになる。これはもう最悪だ。

昨年の逃亡条例では結局民主派に押し切られ、苦水を飲まされた近平さんは、世界中がコロナで四苦八苦しているこのタイミングで倍返しで戻って来た感じだ。今月28日には近平さんのハンコ捺しを待つだけの同法案には、共産党の治安組織が香港に出先機関を設置できると規定しているらしい。そうなれば武警や特警が自前の装甲車なんかを持ち込んで、香港の機動隊を直接指揮することになるのだとか…。

完全に香港の中国化だ。

中国の法解釈など党の上層部に勝手に都合よく解釈されてしまうはずで、反党的な言論すべてが、分離・独立煽動と判定されてしまうかもしれない。そうなれば香港のメディアも規制され、大陸と同様の広報機関に堕落する。民主派の新聞や独立系ネットニュースも一巻の終わりだ。

ただ私たちが香港を訪れたとしても、こうしたことを目にすることはないはず。表向きは何も変わらない香港を見せられることになるのだろう。

近平の腹黒さがこんなところにも表れている。

トランプさんもおかしな人で信用ならないが、中国に遠慮なくモノを言えるのは、今や世界中に彼だけだ。その一点だけに彼の存在価値はあると言っていい。

台湾もちょっと心配になってくる…。


コメント