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【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

白浜放浪2014盆 『 釣って食ってまた釣って~ 雑魚釣りスローライフ大作戦!』

2014年08月14日 | 旅三昧!釣り三昧!
2014年の夏、今年もまた雑魚釣り基地にてスローライフを満喫してきた。

巨大台風11号が直撃し、我が愛船は大丈夫なのかと正直心配していたのだが、なんとか無事であった。



初日の11日はまだウネリが残っており、沖に出るのを躊躇したのだが、風と波はそれほどでもないようなので出航することにした。

しかし海は台風で掻き回されてものすごく緑色に濁っていた。

これでは魚は釣れない。



船をどんどん沖へ進めると、水深100メートルのライン当たりで濁りがなくなるラインが出来ているのに気づいた。

そこでそれより先に進み、深場でジグを落とすことにした。

今回の先発ジグはブースFである。


何度も何度もジグを落としてはしゃくる。

そしてようやくヒットだ!

竿がしなり、ドラグが鳴る。ラインが流れ出る。

上がってきたのは立派な真鯛51㎝であった。



http://youtu.be/1mnQKYGp54c

乗っ込みを終えた真鯛はこんな深場で暮らしていたのである。

基地に戻り、早速真鯛を刺身にした。

美味い!



内臓をカニかごに詰めて海に流した。ワタリガニが回ってきてくれたらと思う。



粗は赤だしで味噌汁にした。



これがまた最高に美味いのだ!


翌早朝、また水深100メートルラインを目指した。

深場にはやはり大物が潜んでいる。

底を取る

しゃくる

フワッとジグを動かす感じ

しゃくる

フワッと

ガツン!

食った!

昨日のよりデカいぞ‼︎



上がってきたのは60cmを超す真鯛であった。


ジグを回収すべく巻きあげている時に、突然グンとジグが重くなる。

ん? 何かが乗ったようだ…

そのまま巻き上げると



イカである!

予想だにせぬ嬉しいスペシャルゲストである。

このイカはイカ刺しに。




海上でぷかぷかしていると、突然、魚探が鳴り始める。

見ると海の中層、50~75メートルあたりに、もやっとした反応がでている。

そこでそのレンジを狙ってジグを落とし速くしゃくる。

しゃかしゃかしゃか…

ガツン!

ロッドに何かが食らいついた振動があった途端、竿先がグングンと引き込まれる。



大きなゴマサバであった。40センチはゆうにある鬼サバである。

夏に僕が常々釣りたいと思っている魚である。その理由はというと釣りたては最高に美味いからだ。

夏に新鮮なゴマサバを食べられるということは釣り人の特権としか言いようがない。

ただ今回は塩をして2時間、酢で30分、半生で締めてみた。



美味い‼︎


シイラも突然やってきた。

この魚は海面表層部を群れを成していつも泳いでいる。漂流物につく習性がある。

この日も大きな群れがコバルトブルーの背をみせながら泳いでいた。狙ってもジグには食いつかなかったのだが、ジグを回収している時に突如食いついたのだ。

シイラの特徴は針にかかるとそれを外そうと海面を大きくジャンプするのだ。それ故、海外ではドルフィンとも呼ばれている。引きがとても強いゲームフィッシュの人気対象魚なのである。

このシイラはまだまだ幼魚である。すでに食べるに十分な魚を得ているのでリリースすることにした。




基地での生活は朝一番に海に出て、早めの午後に帰港する。そして魚を捌いたり、スーパーへ買い物に出かけた後は、プレモルを飲みつつ適当料理を作る。飯の前に温泉に浸かり、午後5時にはまだ明るいうちから海を見ながら晩飯を食いつつ、翌日の釣りのことを考え、リールを手入れする。



酔いに任せて午後9時には沈没してしまうという生活。

スローライフここにあり~


長女MAIが受験で自宅を離れられないということもあり、今年もひとりこのような時間を楽しませてもらっている家族には感謝である。

来年の夏は、きっとMAIも大学生、次女SAKUも高校2年生となるので、家族旅行に行きたいと思う。思えば久しく行っていない。


翌日も沖へ向かうが、どうも潮の流れが速すぎてうまくいかない。

アタリがあまりないところを2回ほど魚が掛かり巻き上げ途中にフックアウトしてしまう。

引きでだいたいどんな魚かわかるようになるというが、どちらも真鯛のそれに近いようなゴンゴンと首を振る引きであった。

まだ少し海が濁っているようだ。

この日はどうにかこうにかゴマサバとソウダガツオを釣り上げた。

ソウダガツオはヒラソウダだと最高なのだが、今回釣れたのはマルソウダの30センチ強のサイズだ。



折角なのでカツオのたたきを作ることにした。

カツオを5枚におろし血合い肉を切り取る。串に刺してコンロで色が変わるまで火に炙り、氷水に冷やす。



水に浸しておいた玉ねぎ、カツオ、にんにく、大葉、レモン、青ネギを皿に盛り、おろしたれを頂上に掛けたうえからゆずポンをどぼどぼと注入する。

一味唐辛子を強めに振って出来上がりだ!



これは作った自分が言うのもなんだが本当に美味かった!またソウダガツオが釣れたら必ず作ろうと思う。

初日に作った真鯛の粗の赤だしがここにきてぐっと味が美味くなってきている。


最終日、勝負は午前中だとまた沖へ向かったのだが…

沖合に台風の影響で浮いている木枝などのたくさんの漂流物を避けながら操縦していたのだが、突然エンジンが止まってしまった。確認すると漁でつかう網の切れたようなものがプロペラに巻き付いている。

海上でポツン状態で必死に綱引きで使うような綱を取ろうとするが取れない。

「落ち着こう!」と自分に一言声をかけてから、ノコギリナイフで綱を切り始めたのだが、船上からはようやく手が届くところにプロペラがあるのでなかなか切り離せない。

海に落ちないようにぎりぎりまで手を伸ばしての作業にて、腰が痛くなってきた。

はて困った…。

そうこうしているとずっと向こうから漁船がやってきた。その進行方向に僕がいるので大きく手を振って気づいてもらった。

海上で船を寄せて逆側から絡まった綱をひっぱり外してもらった。感謝感謝

きけば沖合にあるパヤオに漁に行くところとのこと。

僕のボートでは行けそうにない遠方だ。


気を改めていつもの100メートルラインへ。ここでも係留している場所からは少なくとも30分は船を走らせないとたどり着けないポイントである。

南紀白浜沖5キロくらいのところではなかろうか、波が高くなるとここまでは来れないと思う。


第一投目でフィッシュオン!しかしまたもや残念無念のフックアウトである。

ここでブースFのフロントとリアのフックを新品に交換した。


ジギングではフック性能が最も重要な要素だと思う。


潮が速く船が流され、すぐにラインが斜めに出て行ってしまうので、船を後退させながらジグを投下し着底させる。そうすればほぼバーチカルに着底が取れる。


速くしゃくる

ゆっくりしゃくる

止める

ゆっくりしゃくる

もう一度ジグを底に落とす


これの繰り返しである。繰り返していくうちにジグが流されて斜めになってしまう。

そうしたらまた100メートルジグを引き上げて、また落とす。

結構な運動となる。


落とす

しゃくる

しゃくる

ガツン!


竿が恐ろしく曲がり、オシアジガ―のドラグが鳴りつづけラインが出続ける。リールを巻こうにも巻けない引きである。

きたぞ!青物!!

絶対にばらさないように竿を力強く引き、フッキングを確実にする。

ドラグはいじってラインが切られるのが怖いのでこのままで、巻ける時に巻き、引っ張られれば手を止める。

巻いては出る、巻いては出る。

しかし最初は出る方が多かったやりとりも次第に巻く方が多くなってくる。

僕の勝ちだ!内心思う


あがってきたのは60㎝半ばのワラサであった。とても良い体型であった。



http://youtu.be/9w_PMry3r34


帰港し、ワラサを捌き、基地と船を掃除した後、帰路に就いた。

途中、今回約束していた堺の嫁さんの実家に釣った魚を届けてきた。

これから2日間、嫁さんとSAKUは堺の実家へ、今度は僕がMAIのため自宅滞在という流れである。


今回は雑魚釣り旅直前に巨大台風というアクシデントはあったものの、大満足の旅であった。

怖い思いもしたけれど冷静沈着に対応ができた。海を知る人は決して海を舐めてかからない。

改めて肝に銘じた。

この大海原に秋になればカンパチは廻ってくるのであろうか…。楽しみである。


ワタリガニはやってこなかったな。


釣りロマンをもとめて~(15/8/2014記)