忘却への扉

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生について

2008-02-05 | 平和を
 同じ献体仲間の大先輩。文章だけの出会いだが日本帝国の戦争を体験した彼ら母と子に重い尊敬を感じ、共感を持ち続けたいと思う。
 男7人女2人、9人の子供を生んだ。[その中で5人の男の子が代わるがわる戦地に赴いた。母は、口ぐせの様に「私は人様を殺させるために子供を生んだんじゃない。敵兵に向き合っても決して銃を打つな。」と云って戦争を憎んでいた。]
 生きて帰ってとか出征を泣いた話は聞いたが、敵を殺すなはこの時代すごい危険な言葉だ。[私のわき腹に2発弾跡と、右脚の甲には迫撃砲の破片で傷を受けた跡がある。 母の教えを守って負傷したけれど銃はいつも空に向かって発射していた。]
 「平和」こそ人類が守るべき最高の「宝」なのである。
 [人類の英智は戦争という悲惨で残酷な行動を止め平和を守り、平和に徹する日本の平和憲法を守り抜くことこそが日本の尊い使命と責務である事を改めて全世界に呼びかけたいものである。]
 国家が「殺せ」と命令するのは容易にできる。「殺さないで」との彼の母親のような思いが、小さな戦時の今に育つ必要を感じる。