忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

持っていた体験

2008-02-18 | 平和を
 3万人が参加し走った東京マラソンは、にぎやかな大会でありお祭りでもある。テレビ中継やニュースで一部を見た。
 大都会東京は建造物が主役の都市とも見えるが、その日ばかりは大勢の市民の主役が現れる。私には前夜に読み終えた本とのあまりの違い。
 60年余前に、焼け野原となった地獄の東京があったのを、どれだけの人が知っているのか。炎に襲われ命がけで走った人々がいた。
 【15歳が聞いた 東京大空襲】 編著・早乙女勝元 女子学院中学生が受け継ぐ戦争体験 発行所・高文研
 一つの学校が1980年から取り組んでいるのは「身近な人たちの戦争体験聞き書き学習」中学三年の夏に、父母や祖父母の体験として文にする。子や孫にと閉じていたあの日を口にした。
 [東京大空襲ではたった2時間で10万人が亡くなりました。その死を無駄にしてはなりません。東京でこういうことがあったのだということを若い人たちに伝え、二度と戦争を起こさないようにしてほしい。]と海老名香葉子さんの帯の言葉が言う。
 伝え続けること・私の非戦の感情も、母が話してくれた戦争から育っている。