忘却への扉

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思わず駆け寄る

2015-03-11 | 共に
 小雨が降り出してから、薬があとわずかしか残ってないんだと思い出す。外出許可と運転を頼もうと家族に電話しメールも送るが誰からも返事無し。今回は別の検査と検診も予定されているので医院への到着時間を考え準備は済ませておく。
 制限時間が来た。家に軽自動車があったのと、たまたま午前中にも仕事で乗っていて大丈夫だろうと自分で行くことにした。急がず気をつけ運転し無事到着、待合室から事後報告のメールを送信すると、1人から「バカ。気をつけて」との返事をもらう。
 以前はロング・ボディーの4㌧車にも乗っていたのに、運転感覚を忘れないためにもたまにはハンドルを持ちたい。それと私ひとりの行動範囲と自分の時間を広げたいと思う。
 医院を出て自動車は置いたまま数軒隣の調剤薬局まで歩く。戻り、車に乗ろうとして国道にある横断歩道を2匹の犬を連れ渡ってくる男性の姿を見た。
 広い駐車場横に草むら前で1人と2匹が立ち止まる。駐車場所とは反対側だったが犬たちに近づきたくて小雨に濡れながら駆けて行った。ちょっと小さめの大型犬で老犬のよう。どちらも雑種なのも気に入った。
 犬たちに声掛けたいのを我慢して、男性に「私、犬が大好きなんです。昨年15年生きた犬を亡くし、未だに犬を飼えずにいて、犬を見るとつい・・・」と話しかける。「この犬たちも年をとり、私は(年齢からして)この犬たちで終わりですね」。
 誰にも大切な一緒を感じられる期間には限界がある。有効に生を感じて共に暮らしたいもの、人との再会もそうだが犬との新たな生活も大切な出会いであり待遠しい。

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