忘却への扉

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ほんとに見えたって

2009-09-28 | 共に
 『バイバイまたねー!○○くんバイバ~イ』いつも○○姉ちゃんと言っている伯母さん家に、いとこで幼稚園児の運動会の応援がてら私たちが連れて来た孫娘を送り届ける責任がある。
 小3孫の方は春に少年野球チームに入ったので、土曜日曜は親子共々練習や試合があり姉弟が1日一緒に行動することは減少した。家に1人も淋しいだろうと今回も途中立ち寄り孫娘だけ連れやって来た。
 最近では孫たちが出会えば、男の子どうしの遊びが多くなっていた。今回の相手は孫娘だけだがさすがお姉さんで、1人っ子の孫と上手に仲良く遊んでいた。疲れているはずなのに、2人共お昼寝も休憩もとらずに遊びの時間。
 外出の自動車にも2人並んで腰かける。降りての移動は手をつなぐか抱っこと甘えんぼう。別れの時間ぎりぎりまで遊んでいた。もうお別れが分かっていない。
 お父さんに肩車されてのお見送り。『バイバイ』の声も小さく笑顔を見せる余裕はない。10mも走らずすぐカーブで別れ。しばらく進んでケータイで様子を聞く。やっぱり悲しくて涙を流し、お父さんとゲームに出かけたところだった。
 そんな話を聞いて孫娘も悲しくなり、おばちゃんの膝枕で涙を我慢しながらぐっすり眠る。家に帰ると孫もいた。話してぎゅっうと抱きしめ、別れの時。何度やってもきりがない。走り去る車に向かって手を振る姿が暗闇の中に見えるようだ。後部座席の私は小さいライトを振っていた。通じていたのをあとで聞けた。

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