忘却への扉

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2014-07-25 | 共に
 《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より 【 平和憲法を守る活動に燃える 】 女性・主婦 (81歳)

 ◇集団的自衛権の行使容認に反対する市民団体が約175万人分の署名を衆参両院に提出したが、首相側が受け取りを拒んだという記事を読んで、私は燃える女になった。平和憲法を守る世論おこしはこれだと思い、ノルウェーのノーベル賞委員会に出す「憲法9条を保持してきた日本国民にノーベル平和賞を授与してほしい」という趣旨の署名活動に精を出している。要介護の夫の傍らでも一人ででき、切手、封筒、コピーした署名用紙をそろえて発送している。
 ◇一休みする時に思い出すのは戦争のころ、幼い私も白い布に赤い糸で結び玉を一つ縫い付けたこと。千の結び玉を縫い付けた腹巻きを、おばさんが「生きて帰ってこい」と言えないまま、大好きだったお兄ちゃんに渡して戦場に送り出した。帰らなかったお兄ちゃんと千人針の記憶は今も悲しい。
 ◇平和憲法を子孫に残したい一心でこの活動をしている。成功をガッツポーズで祝いたいし、千の風になった時には下界の平和が見たい。]

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