【 地 軸 】 2016/7/5 地方紙1面下段コラムより
[ 緑一色の背景に赤い丸。バングラデシュの国旗を一目見て思った。日の丸に似ている―。それもそのはず。「建国の父」といわれるムジブル・ラーマン初代大統領が、1971年にパキスタンから独立した後、日の丸のデザインを模して制定したという。
▲緑は豊かな大地、赤は上りゆく太陽、そして独立のために流した血。農業国から工業国へ、敗戦から目覚ましく経済発展した日本に魅せられたと伝えられる。
▲世界に先んじて独立国家として認め、援助を続けてきた日本に対して、国民は友好的だった。その親日国でテロが起き、邦人が犠牲になったことに、やりきれなさがいっそう募る。
▲経済成長を背景に、かつての「アジア最貧国」へ進出する日本企業は急増。報道された、事件のあったレストランや街は華やかに見えた。だが、すぐそばのスラム街が映し出されて息をのんだ。崩れそうな家、路上に寝そべる市民。格差はあまりに大きい。
▲世界各地で深刻な格差に不満を抱く若者たちが過激な思想に傾倒し、テロを繰り返している。非道な行いは決して許すことができないが、それでも憎しみでは解決できない。テロの根絶には、貧富の差の解消や教育への支援を諦めず続けなければ。いくら道は遠くてとも。
▲愛媛からも多くの青年海外協力隊員らが農業や医療などの支援に奔走してきた。「相手社会と正面から向き合うことが大事」。彼らが語っていた言葉を今、かみしめる。]
( 忘却への扉 ) バングラデシュの首都ダッカの1日、飲食店に過激派武装勢力6(1名は従業員を誤殺)人が乱入し主に外国人客ら20人が死亡した。現場にいた日本人8人のうち7人が犠牲となる。
安倍晋三首相が海外遊説での際、イスラエルを含む各国でテロ勢力に対する攻撃的発言をし、これまで民間団体なとが長年培ってきた日本に対する信頼を裏切る、平和憲法破りの海外派兵をしてまで米国による世界各地の戦闘行為追随を明らかにし、憲法改悪の暴挙を明らかにするに至って、日本は敵だと見なされるように仕向けてしまった。
日本人に犠牲が出ることは、安倍政権にとって戦争法や憲法改悪を国民に納得させるいい機会とは思っていないだろうか?中国や北朝鮮が日本を攻撃してきた時に日本を守るために強力な軍隊と米国との軍事同盟が必要。
だから、守ってもらうたっめにも米軍を手助けしなければ、だが、中国や北朝鮮が日本を占領するなどありえない。まともな評論家たちや米次期大統領候補のトランプ氏もはっきり米軍が日本を守ることなど絶対にないとはっきり発言している。
要は米国は米国のためにならないことなどしない。これだけ全国各地に膨れ上がったテロ行為ももとはといえば原因は国内の軍需産業擁護のため米国の引き起こしたこと。