忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

かたづいたまま

2009-11-26 | 日々
 かみさんにすると1階で唯一の堅苦しい来客を招くことのできる場所が、ふだん私の使っている部屋のようだ。何回目かの同じ人だが、また『かたづけといてよ』『そうじでけた』と聞かされていた。
 今回の例外的にほとんど整理整頓の不必要な状態を保ったのは簡単な理由で、ただその本の部屋の利用時間が少なめだったのと本屋に行かなかったから。それだけでと、いつもの乱雑さが嘘のよう。
 だが私はかたづいている部屋をどうも冷たく感じてしまう。本棚や机でふさいだ3カ所の窓とドアからも、自然の明かりが入って来ないせいなのだろうか。掃き出し部分は庭から自由に出入りをするのと外の景色を大きく見るためだったのに。
 ドアを閉じると地下室のようだ。お客さんの到着前に小型の温風ヒーターのボタンを押した。予定時間ちょうどに挨拶を交わし、どうぞと中に入ってもらう。座布団にも最初から足を楽にと声かける。
 数時間の正座はできる私を真似する必要などない。ほんとはソファーかテーブルと6~8脚の椅子が入る部屋だがもう無理だ。積み上げた本の凸凹に私なりの安心感を見つけ出した。