何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

仕事の報酬とは何か

2009-04-14 22:19:53 | Book Reviews
「仕事の報酬とは何か 人間成長をめざして 田坂広志・著、PHP文庫、2008年7月17日

p.13-5 「三つの報酬」、能力、仕事、成長。

p.17 「収入」や「地位」は、「結果として与えられる報酬」であるのに対し、「三つの報酬」は「自ら求めて得るべき報酬」である。

p.21 「三つの報酬」は、「目に見えない報酬」であり、それこそ深く求めなければならない。なぜならば、それらの報酬を求めないかぎり、「仕事」の本当の喜びは決して得られないから。

p.24 我々は、(職業人としての)「腕を磨く」ということそのものに、無条件の「喜び」を感じる。

p.28 「腕を磨く」ということが、単なる手段になってしまったビジネスマンは、ある領域を、決してこえられません。一流のプロフェッショナルの「高み」には、決して登っていくことができません。

薬局をやることが、別の目的の手段になってしまうと、あるレベル以上伸びなくなるのも同じことだろう。薬局が伸びることが喜びでないのであれば、無理に成長しなくてもよいのだから。

p.36-7 「早く職業的能力を磨いて、早く経済的報酬に結びつけたい」という性急な心の姿勢に陥った瞬間に、我々は、その「職業的能力」を磨いていくために不可欠な「忍耐力」や「粘り強さ」を失ってしまうからです。
 そして、「少しでも早く、少しでも楽に」という安易な心に流されてしまうからです。

p.40 一流のプロフェッショナルは、するべき努力を、愚直なほどに、している。

p.51 (プロフェッショナルは)単なる「専門知識」だけでは仕事になりません。やはり、プロフェッショナルとしての高度な「スキル」が求められるのです。
 従って、我々が、もし本当に、プロフェッショナルとしての「能力」を磨きたいと思うならば、この「専門資格」を取ってからが、勝負です。

p.87-8 「反面教師」という言葉の、本当の意味は、他人の中にある「欠点」は、必ず、自分の中にもある、ということを教えてくれる言葉である。

p.100 「当社では『製品』という言葉は使いません。当社では『作品』という言葉を使います」

p.120 我々が、本当に素晴らしい「共同作品」を残したいと願うならば、その仲間と共に抱く「志」が無ければならない。

p.155 部下は、上司だからこそ、本心を見せないときがある。
 上司というものが、「権力」を持つ立場であるがゆえに、心を開いてくれないときがある。

p.170 「腕を磨くことの喜び」「仕事を残すことの喜び」「人間を高めることの喜び」そうした喜びの瞬間があります。そうした喜びこそが、「仕事の真の報酬」なのです。
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